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鑑定使いの冒険者  作者: 空野進
第十章、孤児院改善
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孤児院ダンジョン、地下三階

温かい言葉ありがとうございました。

すごく励みになります。


慣れない職場で今しばらくペースが落ちそうですが、これからも宜しくお願いします。

 少年をおぶって少し下向きで歩いているから詳しく【詳細鑑定】が見られない。

 しかし、このダンジョンの魔物が弱いおかげで特に【詳細鑑定】が見られなくても困ることはなかった。


 本当なら一旦地上に戻って少年を預けたいところだったが、仕方ない。

 この階層に来た途端孤児院の子らがたくさん見つかった。

 だが、その誰もが少年と同じようにうつろな瞳をしてどこを見ているかもわからなかった。



「これだけ人がいたらどうしようか?」



 助けるだけ助けてから迷う。

 さすがにこれだけいると同時に運ぶことが出来ない。

 どうするか……。やはりどうしてこの状態になったのかを調べるしかないよな。


 とりあえず詳細鑑定を使ってみるが、やはり誰も彼も【操魔の虜】というスキルが上に来ているだけで何も変化はなかった。


 ということはこの原因は操魔の虜……ということになるだろう。

 操魔……そんな魔物がいるのだろうか?


 調べられないかと詳細鑑定で探ってみる。

 するとどうやら操魔に当たる魔物がこの孤児院のダンジョンにいることがわかった。



『レイナルド・ドルミリン、レベル14』

【操魔】

【鞭術、レベル3】

【変装術、レベル3】

【ダンジョン創造、レベル1】



 どうやらこのダンジョンを作ったのもこの魔族みたいだ。

 魔族……だよね?


 表示のされ方は魔族っぽい。

 でもその強さが魔族らしくない。


 と、とにかくさっさと探さないとね。

 ただ、子どもたちをこのまま置いておくわけにはいかないし……誰かに見ていてもらうしかないよね。問題は誰が残るか……。



「ふん、わ、私がこの子らは見ていてあげるから早く倒してきなさい!」



 少し悩んだ時、ミーナが自分から候補してくる。

 まぁここの魔物は弱いし、ミーナでも大丈夫だろう。

 唯一の問題であるお化けもこの階層の魔物なら平気なのか、妙にやる気を見せている。



「それならあとは頼む。俺たちは魔族を探しに行くぞ!」



 と意気込んでみたものの姿形がわからず、居場所もこのダンジョン内にいる……ということしかわからない相手。

 なかなか見つけることはできなかった。


 おかしいな……。ダンジョン内にあるものの様子が【詳細鑑定】でも調べられない?


 人が調べられないだけかと思ったが、どうやらそうではないようだ。

 もしかするとこれもあの魔族の力?


 なら案外子供たちの中に変装した魔族が紛れ込んでる……なんてこともあるかもしれないな。


 自分で考え、そのことを苦笑する。

 まさか……、そんなことあるはずないよなと。

 そういえば一人、【操魔の虜】スキルがない子どもがいたよな。あの子も確かこの階層で助け出して、今ミーナが見ていた。


 ……まさかな。

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