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鑑定使いの冒険者  作者: 空野進
第九章 クルードフダンジョン、走破
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vs.カラードラゴン(2)

 一体何があったのか?

 もしかすると羽に攻撃を食らうと色が変わるのだろうか?

 【詳細鑑定】にも【変色】というスキルがあったし。

 そう思い、確認のためにもう一度【詳細鑑定】を使ってみる。



『カラードラゴン、レベル17』

【変色】

【火炎、レベル5】

【物理攻撃が効かない】

【水に少し弱い、レベル1】



 うん、何も変わって……あれっ?


 よく見ると表示結果が変わっている。

 赤色の時は確か【炎魔法が効かない】だったはず。それが【物理攻撃が効かない】に変わっている。


 もしかして、色が変わると無効化できる攻撃が変わるのか?


 何はともあれ、物理攻撃が効かないのなら今ニコルやニャーが攻撃しているのは無意味ということになる。

 それ以外の攻撃……となるとシャルしかいないよな。



「ニコル、ニャー、後ろに下がれ! シャルは魔法を放ってくれるか?」



 俺がそう言うとシャルは待ってましたと言わんばかりに嬉しそうに大きく頷いた。



「わかりました。いきますね」



 シャルは手を前に突き出すと呪文を唱える。

 その間にニャーとニコルは俺のそばまで下がってくる。


 翼に穴が空いたドラゴンはそのままの状態では空は飛べず、また、痛みに耐えているからかあまり動こうとしていない。


 その状態で狙うのは容易なようだ。

 呪文を唱え終えたシャルの手から火の玉が飛び出すとまっすぐドラゴンに向かっていった。

 そして、避けることができないドラゴンはそのまま火の玉に飲み込まれてしまう。


 赤色の時は炎が効かなかったが、色が変わってからは普通に効くようになっている。

 炎に飲まれたドラゴンは苦しそうなうめき声を上げる。

 そして、その場に倒れた。


 ただ、さすがはドラゴン。

 シャルの攻撃でも一度は耐えられるようだ。


 口や体から煙を上げ、焦げた臭いを漂わせながらも息はしているようだった。


 そして、再びその色は赤色に戻っていった。

 これでまた炎が効かなくなったようだ。


 ただ、すでに虫の息のドラゴン。

 後のとどめはニャーたちに任せるといいだろう。


 さすがに二十階層にもなると魔物が強いな。

 これより下の階層は一体どんな魔物が出てくるんだろうか?


 少し不安になりながらドラゴンが魔石に変わるのを眺めていた。




 そして、俺たちは次の階層を目指して奥にある扉を開く。

 が奥にあったのはワープポイントと宝箱が一つだけだった。



「もしかして、ここがこのダンジョンの最下層?」

「そう見たいね。その証拠に宝箱があるでしょ?」

「これ、中身は入ってるのか?」

「見てみたらわかるでしょ」



 それもそうかと思い俺は中身を開く。

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