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鑑定使いの冒険者  作者: 空野進
第九章 クルードフダンジョン、走破
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地下十五階層?

 クルードフダンジョン、地下十四階層――ここに生息している魔物はスケルトンソルジャーという魔物で、スケルトンを強くした感じの魔物だ。

 武器は主に剣を使ってくるのでこういった名前がつけられたのだろう。


 階層内はいたって普通な土造りの壁で十二階層と雰囲気が似ていた。


 ここまでくるとさすがに冒険者の姿はほとんど見えない。というか一人もいないな。


 やはり、さっきの階層が突破できないのだろうなと勝手に想像してみる。


 ただ、この階層の魔物のスケルトンソルジャー……俺の予想とは違い、あまり強くなかった……と思う。


 実際の強さは【詳細鑑定】できなかったのでわからなかった。

 スケルトン系には特にニコルのボールが有効なようで一度投げると周りも巻き込んで倒していた。


 あまりに早く倒してしまうので【詳細鑑定】する暇がない。


 いや、それ自体はいいことなんだけどな。


 終始俺とシャルは魔石拾いに勤しんでいた。というよりそれしかすることがなかった。

 ミーナはそうすることが納得出来ないのか、ニャーやニコルに強化魔法を使っていたが、ニャーはともかくニコルには意味ないよな。自分で使えるだけ強化魔法を使っているんだし。


 口には出さなかったがそんなことを俺は思っていた。


 そして、何事もなく十五階層への階段を発見する。



 十五階層は強い魔物がいる部屋になるのだろう。

 広めの空間となっていた。

 そして、待ち構える魔物が一匹――大きな大福餅のような魔物がそこにいた。



「あ、あれはスライム!?」



 ミーナが驚きの声を上げる。



「スライムって?」

「知らないの? 物理攻撃はほとんど効かず、かといって魔法もほとんど効かない。やっかいな相手よ」



 そんなやっかいな相手がいるのか……。

 あまり強そうには見えないんだけどな……。


 白くて大きな塊はぷにぷにした体をゆっくり動かしながら動いていた。



『スノースライム、レベル17』

【スライムボディ】

【氷の吐息、レベル3】



 スキル自体は多くない。ただ、さっき言いていた耐性が本当なら倒し方が思いつかない。

 せっかくなので弱点等も表示してみる。



【物理攻撃が効かない】

【魔法攻撃が効かない(一部を除く)】

【炎魔法に弱い、レベル10】



 弱点は炎のようだな。と言うかそれ以外効かないようだ。なら……。



「シャル、あいつ目掛けて炎魔法を放ってくれ」

「はい……でも良いのですか?」

「あぁ、思いっきりやってくれ!」



 ほとんどの攻撃が効かないというところを心配したのだろう。シャルが聞き返してきたが、俺は頷く。

 するとシャルは安心して魔法を唱えようとする。

 一瞬杖を構えようとして……、その杖が燃えてしまったことを思い出して、少し顔を曇らせたが、気にせず普通に魔法を唱える。



「□□○□、ファイアー」



 シャルの手から火の玉が飛び出し、スノースライムを燃やす。

 と、その時にどこからか人影が飛び出して、燃えているスライムを剣で一閃する。



「えっ!?」



 何があったのかわからずに俺は驚きの声を上げた。

3万ポイントまであと200。

越えてくれるのではとワクワクしながら見ています。ここまで来られたのもひとえに皆様のおかげです。ありがとうございます。

作品が少しでも面白いと感じていただけたのなら、評価、ブクマをつけていただけると、とても嬉しいです。

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