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鑑定使いの冒険者  作者: 空野進
第八章、魔族との戦い
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冒険者レベル8

冒険者レベル、勘違いしていました。【5】→【7】を【6】→【8】に変更させてもらいます。

 驚くエミリに事情を説明する。

 エミリも一緒に来たそうにしていたし、もしついて来るというならそれは許可したが、やはりこの村の宿もあるので旅は出来ないそうだ。

 少し寂しそうにしていたのでまた来ると言って頭を撫でると嬉しそうに目を細めていた。




 そして、そろそろニコルのほうが終わったかと思い、冒険者組合のほうへと降りていく。

 するともう準備が終わっていたようで冒険者証を渡してくれた。……のだが、そこに書かれていた数字がおかしかった。 



冒険者レベル【8】

【名前】 ハクトール

【年齢】 18

【性別】 男

【使用武器】 剣

【所持スキル】 鑑定



 レベル【6】から【8】へ一気に上がっている。

 そこまでのことはした覚えが……。

 もしかして、魔族の男を倒したからなのか?


 俺はノービスさんを見ると彼はニヤリと笑う。


 やはり魔族の男を倒した処置のようだ。

 まぁこのレベルは実際の強さというよりは、どこどこの魔物を倒したとか、ダンジョンをどこまで攻略したとか、そういった証のようなものだから簡単に上がってもおかしくないよな。


 ただ、俺たちは二つ上がっただけだが、ニコルも俺たちと同じようにレベル【8】へと上がっていた。


 いきなりレベル【1】から【8】へ……。

 いやでも注目を集めてしまうよな。


 実際に冒険者組合内は静かだった。

 誰も言葉を発せずにニコルを注目している。


 その様子に耐えきれなくなったニコルは冒険者証を受け取ると慌てて冒険者組合から出て行ってしまった。




 俺たちも慌ててニコルを追いかけると出てすぐのところで顔を赤くして、しゃがみこんでいた。



「ニコル、大丈夫か?」

「う、うん、ボク、あれだけ注目されたの初めてで……」



 肩を震わして話すニコル。

 今まで病気でろくに人と話したことなかっただろうしな。

 突然注目されたらそうなるか……。


 まぁこればかりはどうすることもできないのでニコルが落ち着くのを俺たちは待つことにした。




 ニコルが落ち着くのを待つ間、俺はノービスさんに挨拶することにした。

 受付でノービスさんを呼んでもらい、少し待つと奥からノービスさんが出てきた。



「ノービスさん、今までお世話になりました。俺たちは一度メルカリの町に戻ろうと思います」

「そうか……。出来ればずっといて欲しいところだが、仕方ない。鑑定所ももうエミルくんだけで回せるもんな。わかった、今までお世話になったな。また、この村に寄ったときは顔を出してくれ」



 俺の肩を軽く叩くとノービスさんは奥の部屋へと戻っていった。


 そして、再び鑑定所の外に出るとまだ顔は赤いもののもうニコルは立ち上がり、大丈夫そうだった。

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