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不思議な声に導かれて

またまた始めてしまいました。

「疲れた……」


 俺は浅原(あさはら) 宗輝(そうき)。高校1年生だ。家から一番近いという理由で入った高校に通っている。

 ここは山に囲まれていて他の高校に通うためには、寮から通うか、独り暮らしをするしかない。俺はそんなめんどくさいことはしたくなかったので、この学校にした。


 そして今、月に照らされながら、部活動が終わった帰り道を一人で歩いていた。


「はぁ、今日は近道でもするか……」


 俺の家は学校から3㎞ほど離れたところにある。ただ、それは道なりに歩いた場合で、神社を迂回することもありその距離になっている。

 いつも迂回している神社だが、そこを通ると500mほど短くなる。そのため、遅刻しそうな時は度々そこを通っていた。



 神社の境内へと続く道に入ると、俺は違和感を感じた。

 少し立ち止まって回りを見るが、暗くてよく見えなかった。

 境内へと続く道は一本道なので、そのまま歩いていけばいずれつくだろうと思い、また歩き始めた。




「ここ、どこだ?」


 一本道をずっとまっすぐ歩いてきたが、境内につくことはなかった。

 目の前には洞窟の入り口のようなものがあり、洞窟以外は歩いてきた道よりも一際暗く、見ずらかった。


“中へ、歩いてきて”


「っ!!」


 突然頭に声のようなよくわからないものが響いてきた。

 俺はビックリして、再度周りをを見回した。

 しかし誰もいなかった。


“こっちに、来て”


  また聞こえてきた!


「だれだ!」


 俺は大声で叫んだ。


“目の前の入り口”


 その声は俺の声に反応するように、頭のなかに響いてきた。


「洞窟の中に入ればいいのか!」


 俺はそう叫ぶと、スマホを取りだしカメラのライトをつけた。

 そして、警戒しながらも洞窟の中へと歩いていった。



 奥へ奥へと歩いていくと、遠くにうっすらと月の光に照らされた石碑のようなものが見えた。

 俺は石碑のほうへと引っ張られるように歩いていく。


「これは……」


 石碑には見たこともない模様が描かれていた。

 その石碑に手を触れると石碑は急に光だした。

 その光が収まると、石板の模様が日本語へと変化していた。


 この地にたどり着きし者よ。

 まずは、汝を我らの問題に巻き込まねばならないことに巻き込まねばならないことに深く謝罪せねばならん。

 この場所には、特別な「もの」が眠っておった。

 ただし、それは汝がこの石碑を読むまでのことだ。

 この石碑を読んだとき、汝のなかに「もの」は移った。

 封印が解けたのだ。

 このものは、汝に様々な者を引き寄せるだろう。

 その者たちは「もの」を奪うため、襲ってくるかもしれぬ。

 無責任を承知で頼みたい。

 どうか「もの」を守ってはくれないだろうか。

 無論、ただでとは言わん。

 「もの」には宿り主に特別な力を与える。

 戦う力、生きる力、他にも汝が望めば、ある程度は与えてくれるだろう。

 その力を使い、どうか「もの」を奪いに来る者たちから守ってくれ。


 石板にはこう書かれていた。

 「もの」とやらがなんなのかはわからないが、俺は厄介事に巻き込まれたようだった。

 すると突然、


キイィィィン


 金属と金属が擦れ合うような、大きな音が聞こえてきた。


「なんだ!?」


 俺が辺りを見ようと、後ろを向いたその時、


ドゴォォォン!!


 石碑のあったほうから、爆発音のような、なにかが落ちてきたような音がした。

 とっさに音のした方を向くと、そこには黒い金属のようなものを身に纏った、虫のようなものがいた。


「ひっ!!」


 俺は無意識に後ずさりしてしまう。

 だが、そいつは俺を追いかけてきた。

 俺は慌てて後ろを向き、全力で走った。


“大丈夫、あなたは死なない”


 頭のなかにそう響いた。

 すると、俺のからだの中心から力がわいてくるような感覚がした。

 力が湧いてくるのと同時に、だんだんと走る速度が上がっていく。


“心配しなくてもいい。あなたには力があるはず”


 再度頭のなかにそう響いた。

 とたんに、なぜか俺は安心することができた。


  ああ、これくらいなら大丈夫だ。


 そう思った俺は、一度前方に跳躍し、追ってくるそいつと対面するように反転した。


「ふぅ~」


 俺は一息吐く。

 そして、


「はっ!」


 拳を握りしめ、いまだに追ってきているそいつに向かって飛び出し、拳を振り抜いた。


「グギャッ」


 振り抜いた拳はクリーンヒットし、そいつは後方へと吹っ飛んだ。


“武器が出せる。ある程度のものは作れるはず”


 俺はそれに従い、遠距離武器で威力のあるものを考え、そして銃を思い浮かべた。

 すると、手のなかに拳銃が出現した。知識もあまりなかったため、名前はわからないが、テレビなどの刑事ドラマでよく見るような形だった。

 俺はそいつの吹っ飛んだ方向に銃を向けると、ハンマーを上げ、引き金を引いた。


「ギュアッ!」


 弾が飛んでいった方向から、そんな音がした。

  倒れたのか?

 そう気になった俺は、そいつのほうに歩いていくと、そいつはからだがうっすらと光っていた。

 そして、ポリゴンが霧散するように音もなくそいつは消えた。

こんにちはyoshikeiです。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

さて、また、新しい作品を書き始めてしまいました。

「未確認ネカマ」は連載が休んだりしているのに、なにしてんだよ。って話ですよね。

今回の話は、思いっきりバトルものにしていくつもりです。

恋愛要素も少しは入れたいですが・・・

最後に、この小説はいつ更新するということは言いません。不定期です。アイディアが出てきたら書いて、投稿するという形で進めていきたいと思っています。

今後ともよろしくお願い致します。

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