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愛のかたち。

土曜日の夜。

店が終わって家に帰ってきたところに、カンジくんが来た。


奥さんの松子さんに閉め出されたらしい。

駿くんとこは赤ちゃんがいるので、私の家に来たらしい。



えっ。風俗に行ったのが、バレた?!



なんでも、仕事に都会に行ったとき帰りに風俗に寄ったらしく、サービス券を持っていたのが松子さんに見つかったらしい。

松子さんは今月出産予定である。


そういうわけで、松子さんの怒りは相当なもので、しかも、松子さんの両親も、おばあちゃんも怒るどころか、風俗くらいは、地元の女性と浮気するよりはいんじゃないか。とカンジくんに理解を示したのが、いっそう松子さんの怒りをおさまらなくして、カンジくんは頭を冷やせということで閉め出されたそうだ。



「まあ浮気よりは、仕方ないよな」

リョウタが、カンジくんの話を聞いて言った。

「つい。風俗街の前を通ったら入っていて」

カンジくんの「つい」は、毎度お馴染みである。


確かに地元のすぐ噂が広まりそうな女性と浮気するよりは、いいようだが、なかなか風俗も、女性は抵抗がある。


「京子さん。リョウタさんが風俗行ったら怒りますか」

カンジくんは、私に聞いてきた。

「うーん。怒るかも知れないけど、私、年上女房だし、仕方ないかな」

「京子、オレ風俗なんか行かないって。風俗にいく理由がない」

リョウタは堂々と言った。


松子さんも、あんなに、カンジくんに尽くしてたのに結婚した途端、変わるものだ。閉め出すまでしなくても、厳しい奥さんになってしまった。


松子さんは出産を控えて、不安もあるときに、カンジくんに風俗に行かれたら悔しさが込み上げるだろう。

旦那に、呑気に風俗に行かれてはね。



私は恭ちゃんと寝たがリョウタとカンジくんは、明日は、休みだし、飲みながらリビングで語り明かしていた。




日曜日。午前中に松子さんのお父さんが、カンジくんを迎えに来た。


「うちの娘も。頭が固くてね。男の浮気の一つや二つなんて、当たり前なんですがね」


松子さんのお父さんは、うちの父親に笑いながら言った。

松子さんのお父さんも若いときに、かなり浮気したみたいだ。


「娘に、そんなピリピリしてちゃ、カンジくんに逃げられるぞ。と言ったんですがね。やっぱり女は愛嬌ですな。ガハハー」


でも出産間近だから、ピリピリするのも仕方ないだろう。

時期が悪かったかもしれない。



カンジくんは松子さんのお父さんと帰って行った。



「京子、オレが風俗行ったら閉め出す?」


「閉め出したら、リョウタ寒いし、お腹すくし可哀想になるし。それにリョウタの場合、閉め出したら元カノとこに行かれたら嫌だし」


やっぱり好きだと、そこまで出来ない。

好きより悔しさが勝ったら、そこまで、するかもしれないが。



「オレ、風俗なんて行かないし。元カノとこにも行かない。オレは、もう京子しか抱きたくない。」


ほんとかな?ちょっとリョウタの嘘っぽいクサイ言葉を聞いていた。



「やっぱ、愛があるほうがいいじゃん」



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