表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/175

ホームページ。

お客様から、お店のホームページは、作ってないんですか。と聞かれることが多い。今では、スマホで、簡単に見れるし、やはり、ホームページあったほうがいいのだろうか。ホームページ作成となれば、業者に頼まなくても、リョウタがIT関係の専門学校だったので、リョウタが作ってくれるのだが。


「ホームページ作って、きつい批判とか中傷くると、傷つくな」

休憩時間にホームページのことについて、話した。

「コメントいれないようにしたらいいじゃん。別に、ホームページじゃなくても、グルメランキングみたいなサイトで評価されてると思うよ」

ああ。今グルメランキングのサイト多いからね。県内のグルメランキングも、あるくらいだ。

「あった。あった。うちの店、評価されてるぞ」

リョウタが、グルメランキングのサイトを見だした。

「なになに。『イケメンの店長さんが笑顔で迎えてくれます。お店の雰囲気もよく、パスタは、和風、洋風があり種類豊富です。季節によって、デザートが変わるのもいいです』だって。☆が5つだし、好評価じゃん」

☆が満点とは、嬉しい。


リョウタは、次の評価も見た。

「えーと、『店長さんが、とてもイケメンです。パスタも、とても美味しいです。いつも満席なので、たまにしか行けないです』これは、☆が、4つかー」

「えっ、4つとは、減点は何が原因なんだろう」

私は、思わず言ってしまった。

「京子も完璧主義だな。☆が4つなんて、すごいんだぞ。満点なんて、そうそうないだろ。たぶん、満席で、たまにしか行けないのが不満点じゃないのか」

やはり、減点理由って、気になる。サービスが完璧じゃないってことだよね。

「悪評はないの?」

「えっ?批判とか傷つくって言ってなかったけ?」


リョウタが、評価されたコメントを探した。

「あっ。☆が2つがあった。どれどれ?『パスタは、すごく美味しいが、イケメン店長のせいか、女性客が多いので、男性は入りずらい。若くて可愛いウエイトレスをいれてほしい』」


ぶっ。やはりイケメン店長と、もてはやされて、不満の男性客もいるわけだ。


「なんだこれ。個人的趣味じゃねーの。ひがみじゃねーの」

リョウタは、その評価コメントに不満そうだった。


そんなわけで、ホームページは、作成することにした。

お知らせや、メニュー紹介などを載せることにした。お客様からのメッセージを受けることにした。blogは更新面倒くさいので、入れないことにした。



店終わって家に帰ってから、リョウタが早速、ホームページ作成に取りかかっていた。


夜11時頃、リョウタのスマホが鳴った。

「アニキだ。珍しいな」

「リョウタ?頼みがある」

「オレに?なんだよ。怖いな」

「100万円貸してほしい。どうしても、月末までに支払いしないと会社が危ないんだ」

リョウタのお兄さんは、大学を卒業して、入った会社を辞めて、二年前に独立したのである。

「100万円って、そんな大金。親父に言ったらいいだろーが。なんで、オレに言うんだよ」

「オレだって、リョウタに言いたくないよ。でも、親父に言ったら、会社継げとか、同居しろとか言われるのが嫌でさ」

「そんなアニキの会社が経営危ないなら、親父の会社を継ぐしかないだろーが。今回100万円払って乗り越えたとしても、継続していけんのか?」

「散々好き勝手やったリョウタに、そんな風に言われるようになったとはね。オレも終わりだな。親父の会社継げば、同居になるだろうし、嫁が同居は、嫌がってるんだよ。」

「親父、同居しろとまで、言わないと思うよ」

「とにかく、今回だけ、100万円貸してくれないか」

リョウタのお兄さんは、切羽詰まってるようだった。

「京子と一緒に働いた金だから、京子に言わないと」

「じゃあ、京子さんに言ってくれないか。あとで、連絡まってる」

そう言って電話を切った。


「リョウタ、お義兄さん、どうしたの」

私は、リョウタに聞いた。

「アニキの会社、危ないから、100 万円貸してほしいって」

「いいよ」

私はリョウタに言った。

「えっ。京子、ほんとに、いいのか。貸したって、100万円戻ってこないかもしれないぞ」

「いいよ。リョウタのお兄さんが困ってるんだから。お兄さんに振り込み口座聞いてて、明日振り込むから」

「京子ありがとう。」

そう言って、リョウタは、私を抱きしめた。

「オレ、京子と結婚してよかった」

なんか、そこまで、言うと調子いいな。



でも、会社経営は、大変だろう。どれくらいの規模の会社かは、詳しく知らないが、今、支払い大変なら、これから、どうやって、建て直すのだろうか。銀行から融資されないから、最悪リョウタに、言ったのだろう。

私も店を経営してるから、他人事ではない。今の状態を維持していくのは、大変である。やはり、今以上に、いかに美味しいパスタを提供できるか、研究もしなければ。



次の日、私は、リョウタのお兄さんの口座に100万円を振り込んだ。

「リョウタ、入金なってた。ありがとう。京子さんにも、くれぐれも、お礼を言っててくれ」

「アニキ、無理すんなよ。親父は、いつでも受け入れると思うよ」

リョウタは、父親の会社を継ぐように、遠回しに言った。




ランチタイム。

「京子ー。ホームページ見たわよ。素敵じゃないの」

花江が、来た。

「オレが、作ったんですよ」

リョウタが、花江に意気揚々と言った。

「あれだと、新メニューが、すぐ分かっていいわね」

早速ホームページのアクセス数も延びている。


休憩時間に、リョウタがお客様からのメッセージを確認した。

「あっ。メッセージ入ってる。どれどれ」


「いつも5歳の娘と、パスタ屋さんに行ってます。娘は、野菜嫌いで、どうにか食べさせようと試みみても、全く野菜を食べてくれなくて、大変でした。ところが、パスタ屋さんに行くようになってから、パスタに入ってるアスパラや、玉ねぎが、食べれるようになりました。娘は、イケメン店長さんが大好きなので、最初は、店長さんに誉められるために食べたのかもしれませんが、今では、野菜を美味しいって言って食べてくれます。これも、美味しいパスタと、イケメン店長さんのおかげです。ありがとうございます。また娘と、食べに行きます。」


こういうメッセージでした。



「ふーん。いいじゃん。子供の好き嫌いもなくすパスタ屋じゃん。やっぱオレのおかげ?」


勝手に、言ってなさい。そんな自負してると、また男性客から、不満かうぞ。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ