catchy music。
リョウタ、駿くん、カンジくんのバンド『RSK』のMVを撮影することになった。
リョウタが、キャッチーなラブソングを作ったのである。
ビジュアル系バンドにいた駿くんと、カンジが、得意とするスピードのあるラブソングだ。
日曜日に、甲斐くんの倉を借りて、撮影は行われた。
「なんか、スピード感がないカメラアングルですね。もう少し、急いでる感じを出してもらえますか」
私は、カメラマンに指示を出した。
私が若いとき好きだったMV監督がいたが、名前忘れた。あんな感じを出したいだが、安い制作費では、無理だろうな。
「リョウタ、ギターもう少し、早く弾いて。駿くんも動き欲しい」
カンジくんは、迫力あるドラムさばきだから、いいだろう。
私もかなり細かいが、でも、この曲は、今までにない良い曲なので、つい力が入った。
「はい。OK」
まあインディーズにしては、いんでないの。
「京子、慶子さんなみに、厳しいー。40代って厳しいのかな」
リョウタが、ぐったりして、言った。40代と決めつけが、聞き捨てならならない。
出来上がったら、HPで、公開する。
『POSITION』
作詞曲。ryota。
探しても見つからないもの。
君にあった。
でも、どうやって、伝えたらいいのか
分からなくて、自分の頼りない年齢を恨む。
無我夢中で、走って、追いかけて
追いつかなくて、誤魔化すために
ワガママを言って困らせたり
伝えたくても伝わらないもの。
夢に近い。
でも、どうやって、足掻いたらいいのか
分からなくて、自分の馬鹿さに呆れる。
無我夢中で、走って、追いかけて
追いつかなくて、大人にみせるために
意気がって、困らせたり
君が離れてくことに、焦って
言い訳を並べて、取り戻したくて
君の位置には、僕がいなくて
経験も、表現も足りなくて
僕がそこの位置に行くまで、待っててくれないか。
公開されたRSKのMVは、好評だった。
リョウタに、もっとオリジナル曲を作ってもらって、早くRSKのライブをしたい。




