表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/175

結婚ソング

幼稚園の父兄にも、色んな人がいる。

私の苦手とするタイプもチラホラいる。

「笹原さーん」

来た。来た。道郎くんのママである。

「笹原さん。今日も素敵です。そのニット、ブランドですか。笹原さんって、センス抜群です。私より5歳も年上に見えません。若いです」

ったく。5歳上とかって、人の年齢を勝手に公表するなーつの。

道郎くんのママは、とりあえず誉めとけば、印象が良いだろうという考えみたいで、会えば、しらじらしい、オーバーな誉めかたをする。あんまり、しらじらしい誉め方なので



バカにしてんのか。




と、ムカつく時がある。誉めりゃいいってもんでもない。まるで、この人は、誉めときゃ、簡単よ。みたいに、見下してる感じがする。

「紗良ちゃんのママと話したことあります?昨日、少し話したんですけど、すごーい良い人っ。」

へえー。少し話しただけで、良い人と、判断できる道郎くんのママは、すごいわー。

どうみても人を見る目がありそうにみえないけど。

「すいません。主人が、車で待ってますので、失礼します」

私は、話が長引いても嫌なので、切り上げようとした。

「ご主人いらっしゃってるんですか。すごいイケメンのご主人で、羨ましいです。私、ぜひ、ご主人に、ご挨拶したいです」

道郎くんのママが、目を光らせて言った。


面倒くさいー。


「すいません。今日は今から出掛けるので、いいです。私から、道郎くんのママが、挨拶したかったことは、主人に伝えておきますので。それでは、失礼します」

私は、恭ちゃんの手を握って、小走りに、その場を去った。



「遅かったな」

リョウタが言った。

「道郎くんのママに、捕まったの」

「あー。あの、やたら持ち上げるママか」

道郎くんのママ、ママ友作ろうと必死みたいだが、ちょっと、アピールの仕方が間違ってる気がする。


私は、すごく苦手なタイプ。

きっと、のちのち、「笹原さんだから言うけど」「笹原さんに相談があるの」

私の嫌いな前置きのセリフを使って、取り入ろうとするだろう。

たいてい、信用できない言葉だ。



酒蔵の跡取り息子の甲斐くんが結婚することになった。

以前、Avid crownが、この町で、ワンマンライブするときに、倉を貸してくれた人である。真吾くんの同級生でもある。



そこで、真吾くんに、ロックなwedding songを歌ってほしいと、リョウタが頼まれたのである。

甲斐くんは、大学時代に、バンドを組んでで、ロックが大好きだ。

甲斐くんらしい結婚式にしたいし、リョウタに歌ってほしいということだ。



で急遽、新バンドを組むことになった。

リョウタが、ボーカル&ギター、駿くんがベース、カンジくんがドラムで、スリーピースバンドを組んだ。

駿くんは本来はギターなのだが、ベースも弾けるということで、ベースになった。


そういうことで、日曜日は、三人で練習してる。


やはり酒蔵の跡取り息子の結婚式とあって、式は昔ながらの家でやるらしい。

披露宴は、町一番の大きな会場で盛大にやるみたいだ。

駿くんの披露宴の時みたいに、かなりの招待客みたいだ。



披露宴当日。

甲斐くんの大学時代の友人もきて、すごい賑わいだった。

こんな大勢の招待客の前で、リョウタ達が演奏するのである。

酒組合の偉い方もきている。

でも、甲斐くんがロックな披露宴にしたいみたいだから。


偉い方の祝辞が多くて、新郎新婦の友人達は、飽き気味だった。


「次は、『RSK』さんに演奏して頂きます。」


昔のロックで会場は盛り上がった。

カンジくんは久しぶりのドラムにもかかわらず、すごい迫力だった。




即席のバンド。『RSK』は、私の事務所「Avid 」の所属バンドになった。

リョウタは、バンドを掛け持ちすることになるが、今は、珍しいことでもない。

そして、『RSK』のマネジャーを真吾くんが、やることになった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ