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兄家族。

リョウタのお父さんの会社の配達に、今日は、リョウタのお兄さんが来た。

「京子さん、色々ありがとうございました」

お義兄さんは、私に頭を下げた。


とにかく、落ちついて、お義兄さんが、お義父さんの会社を継ぐことになって良かった。

お義兄さんは、恭ちゃんに、入園祝いを置いて行った。



ディナータイムに、私の兄が来た。

「京子、なんか食わしてくれ」

また、夕飯を用意されてなかったのだろうか。

「あと京子、3万円貸してくれ」

「なんで?兄さんが財布握ってないの?」

兄が働いたお金は、義姉が管理してるのだろうか。

「小遣いを減らされて、部下と飲みにも行けないんだよ」

小遣いを減らされたって、減給になったわけでもないだろうに、義姉も相変わらず、きびしいな。

「仕方ないな。」

渋々、私は兄に、3万円を渡した。

「兄さん、あまり飲みすぎないほうがいいよ。また小遣いを減らされるよ」

私は兄に、注意をした。

「わかってる。あと日曜日に、実家行くから、美味いもんつくれよ」

はあ?日曜日くらい家にいて、家庭サービスしたら、いいのに。



日曜日の午前中に、兄は、有くんと莉菜ちゃんを連れてきた。

「リョウタお兄ちゃんー。遊ぼう」

子供達は、リョウタにまかせて、私はお昼の準備に取りかかった。

今日は、大人数なので、とりあえず、数つくろう。

パスタ3種類に、グラタンに、ハンバーグに、大人には、鰻の柳川を作った。

「京子おばちゃん、美味しいー」

有くんと莉菜ちゃんは、モリモリ食べてた。

「鰻。美味いな久しぶりに食べた。」

市役所の課長たる人が、鰻も食べてないのかよ。いったい、どういう食生活してるだろうね。前は遅く帰るとカップラーメン食べるって言ってたけど、お義姉さんも、兄が家では何もしないから、不満なのは、わかるけど、カップラーメンじゃね。


「食べたら眠くなった。昼寝するわ」

そういって、兄は、座敷で寝ていた。

「郁恵さんは、パートなのかしら?」

母親が、言った。

郁恵さんとは、義姉である。

「日曜日は、休みのはずよ。日曜日くらい、家族で、過ごしたらいいのにね」


リョウタと子供達は、ゲームをして、大騒ぎだった。

兄は、あんな風に、子供と遊ぶことがあるんだろうか。

前に、有くんが、ラーメン屋にも行かないと言ってた。出掛けても、義姉と、ファミレスくらいだと。


義姉も、うちの両親と折り合いが、悪くて別居したんだから、うちにも来づらいだろう。



兄は、夕飯も食べていくのだろうか。食べていくのは、いいが、義姉は、日曜日に一人で夕飯を食べるのだろうか。それとも、たまには一人で気楽だと思っているのだろうか。




兄が起きてきた。

「京子、忘れてた。忘れてるんじゃ、今日何しにきたのか、わからないよな。これ、恭ちゃんの入園祝い」

そういって、兄は、私には入園お祝い金を渡した。

兄から、お祝いを貰えるなんて、思ってもいなかったので、私は驚いた。

「郁恵も、渡せと言うからさ」

義姉が?そんなこと言うんだ。

「前、入院した時に、京子に世話になったからって言ってた」

義姉に感謝の気持ちがあるなんて、思ってもなかった。


それを、両親は、見ていた。

「夕方、みんなで、焼き肉食べに行くかっ」

父親が、言った。

「わーいっ。焼き肉ー」

有くんと莉菜ちゃんは、喜んだ。


「お父さん、今度は、『和肉』さんじゃなく、別の店にしようよ。高級すぎて食べた気がしないのは、嫌よ」

私は、笑いながら言った。



「郁恵さんも、呼ぼうか」

母親が、言った。



こうして、義姉も呼んで、初めて、兄の家族と、私達は、全員で食事をした。



母親は、こんな日が来ると思っていたのだろうか。






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