女子会。
花江が地元の同級生の女子で飲み会やろうと、提案した。
「鈴子と、和津と、早智は、乗り気だった。みんな言うんだけど、奈美恵は誘わなくていいと言うんで声かけないことにした。奈美恵って、いちいちイヤミだし、皮肉るし、話しても、つまんないし、あと、いつも忙しいふりするから、誘わない」
花江が言った。
奈美恵って、私にも私が年下と結婚したのが、面白くないのか、いつも皮肉ったことを言われる。年下と結婚したって、続かないわよと見下してるんだろう。
それに、いつも忙しいのでは誘っても迷惑だろう。同級生と交流持ちたくない人もいるだろうから、無理に誘わなくても、いいだろう。
花江が私の休みに合わせてくれたみたいで、日曜日に行わることになった。お店決めは幹事の花江にお願いした。
「みんな、本当は京子のお店がいいって言うんだけど、それじゃあ、京子と話せないから個室の居酒屋にした。会費は3000円ね」
男じゃないから、あまりお酒飲まないだろうから、予算内で済むだろう。
リョウタの都会でのライブは、私は恭ちゃんが、いるので、行かなかったが、真吾くん夫婦と駿くん夫婦も行ったらしい。
花江も、大学行ってる息子さんところに行きながら、家族全員で、ライブ行ったそうだ。
あのおばさんレポーターも、娘さんと来たらしい。
ライブは、かなり盛り上がったらしい。Avid crownの昔からのファンと、地元のファンとで、満員だったらしい。
日曜日。
「リョウタ。恭ちゃんお願いね。じゃあ行ってくるね」
リョウタに、恭ちゃんをお願いした。
「女子会、楽しんでこいよ」
女子ばかりだと知ると、こういう優しい言葉が出るようだ。
居酒屋につくと、すでに、花江と鈴子は、来ていた。
「京子ー。恭ちゃんは、大丈夫だった?」
「うん。リョウタが面倒見てるから」
私は席に座った。
「あと、和津と早智がくるから。有香は、参加したいって言ってたけど、旦那さん次第みたいで、どうだろうね。いちおう数には入れたけど」
花江が言った。旦那が、出掛けるのをいい顔しない人もいるだろう。
時間になると、和津と、早智が来た。
「みんな、早いわね。もう来てたんだ」
二人は席に座った。
「すいませーん。料理御願いします。」
幹事の花江は、店員に言った。
3000円のコースは、鍋と、サラダとピザと焼き鳥と、揚げ物などがあった。
「それじゃあ。お疲れさまでーす。乾杯ー」
最初から、盛り上がっていた。さすが、幹事が、花江だけある。
「京子、この間のリョウタくんのバンド、最高に盛り上がったわよ。楽しかったー。県内で活動してるレポーターや、DJも来てたわよ。やっぱテレビの影響力あるわね」
花江が言った。
「実は、私も行ったの」
和津が、言った。
「えっ。和津、都会のライブまで、見に行ってくれたの?」
「中学生の息子二人に、せがまれてね。運転手に使われたようなもんだけど楽しかったわ。花江家族もいたし。リョウタくん、カッコ良かったわよ」
和津も、家族で行ってくれたとは、嬉しい。
「ありがとうー。リョウタに言っておくね」
和津の息子さんは、甲斐くんの倉で、やったライブも見に来たらしい。
「遅れて、ごめんねー」
そこに、有香が来た。
「梨佳、旦那さん、大丈夫だったの?」
「まあね。夕飯の用意して、どうにか、出てきた」
有香も、揃ったとこで、また乾杯をした。
「そういえば、来る途中に、奈美恵に会ったわよ。今から、花江達と女子会って言ったら皮肉られた。仲良しで、いんじゃないのって。言って、まずかった?」
有香が、今回誘わない奈美恵に会ったらしい。
「いんじゃない?女子会は、誰とやろうと自由だもの」
花江が言った。
「まあね。楽しい飲み会にイヤミ言われてもね。奈美恵来たら、場がしらけるよ」
早智が、ビールをぐいぐい飲みながら言った。
「そうよね。奈美恵ってさ。プライド高いから冗談もまじにとって、すぐ怒るし、何も言えない。たいしたことないのに、対抗心だけは、すごいし。疲れてまで、付き合いたくないわ」
今度は、和津が言った。
「なんか、奈美恵って人の幸せをひがみ、人の不幸を笑うって、そんな感じだもんねー」
有香がチューハイを飲みながら言った。
「ギャハハ。嫌な女ー」
花江が、ビールを飲み干して言った。
「ワイン、ボトルで、頼まない?」
「いいねー。頼もう。スパークリングが、いいー」
「私、白」
「どっちも、頼んじゃえば?」
すごいハイペースで、お酒はなくなっていった。確か飲み物代は、別料金のはずだ。
「コース料理だけじゃ、足りないー。なんか頼もうよ」
花江が食べ足りないのか言った。
「頼もう。やっぱ炭水化物たのもうよー」
「すいません。閉店なので清算よろしいでしょうか。タクシーは呼びますか」
居酒屋の店員が言った。
私以外の5人は酔っぱらっていた。私は、恭ちゃんが小さいので、お酒はあまり飲まなかった。
「タクシー?イケメン呼べー。イケメン来なくちゃ帰らないー」
花江は、店員に絡みだした。
「申し訳ないですが、タクシーは、おじさん運転手しかいません」
店員は、困ったように言った。
「リョウタくん呼べー。」
「そうだー。呼べー。」
「この町のナンバーワンイケメン呼べー。」
5人は、言い出した。
はあ。こうして私は、リョウタを呼んだ。
「すいません。会計よろしいでしょうか」
店員は、会計票を私に渡した。
ええっ。こんなに?!会費3000円のはずが、かなりオーバーしていて、4万円だった。
他は酔っぱらってるので、私が仕方なく立て替えた。
リョウタが迎えに来ると
「リョウタくーん」
「よっ。イケメンっ」
5人は、ひどい絡みようだった。
「女子会楽しかったですか」
リョウタが、みんなに聞くと
「女子会じゃなくて、ババア会っ」
「そう、ババア会よー。ギャハハっー」
つまらない冗談を、言って盛り上がっていた。
これではリョウタが飲みに行くのを、何も言えなくなる。
でも、久しぶりの女子会ほとんど悪口だったが、女子だけだと、気がねなく話せて楽しかった。
翌日。酔っぱらった5人から、謝りのメールが来た。
「京子。昨日はごめん。記憶がないの。リョウタくんに送ってもらったみたいね。娘が言ってた。ごめんよー。立て替えてくれたお金を請求してちょーだい」
花江からだった。
ランチタイムに、奈美恵が、来た。
わざわざカウンターに来て、私に言った。
「昨日は女子会楽しかった?いいわね。私は、どーせ、誘われないから」
早速。皮肉られた。誘って欲しかったのだろうか。
「奈美恵。いつも忙しそうだから、誘っても、迷惑だろうから、声かけなかったの。忙しい人は誘いづらいから、ごめんね」
私は、言った。
「そうよ。私は忙しいのよっ」
奈美恵は、また忙しいふりをした。
結局、奈美恵は、誘われたかったのだろうか。
奈美恵は、性格悪いのに、好かれてると思ってたのだろうか。
誰も、会うたびに、イヤミや皮肉や、僻む人を、好いたりしないだろう。奈美恵と話すると気分悪くなる。
それでも、好かれたいと思ってるのなら、寛大な友達を探すしかないだろう。それか、全く同じ性格の人だと、気が合うかもしれない。
人って、難しい。




