離婚の理由。
RSKの新曲が出来た。
ドラマの主題歌になる。
バラードである。
ところで中学の同級生のミドリが、お正月に帰ってきて
旦那さんのいる東京に戻ろうとしない。
高校生の娘さんと、中学生の息子さんも一緒である。
しかし、お子さん達は東京に帰りたいようだ。
「ミドリね。なんでも旦那さんの経営してる会社が危ないらしい。だから実家に帰ってきたみたい。旦那さんは金策に走りまわってみたいだけど。」
花江が下ごしらえをしながら言った。
「ミドリさんって、例のキャネラーの?」
リョウタが、花江に聞いた。
「そう全身キャネルの同級生、綾小路みどりよ」
旦那が大変な時に実家に帰ってきてるミドリ。取り立てが来て大変だから、帰ってきてるのだろうか。
その日のランチタイムが終わりそうなときに、ミドリが1人で店にやってきた。
「あの人と結婚なんかするんじゃなかった。中小企業なんて、いつ倒産するか分からないのに、もっとちゃんとした会社経営の人と結婚するんだった。もう最悪。家だって売らなきゃいけないし、クルマだって手離さなきゃいけないし。このまま、あの人といたら一文無しよー。離婚よ、離婚。別れる」
ミドリは昼から、ワインをぐびぐび飲み荒れていた。
「ミドリ、離婚っていったって子供達は学校どうするのよ。ミドリ1人で、簡単に離婚って決められないでしょ」
花江がミドリに言った。
旦那さんに沢山の高価なプレゼントを貰い、優雅な暮らしをさせてもらったのに会社経営が上手くいかなくなると、あっさり離婚を口にするミドリ。
そこに愛はなく、やはりお金目当ての結婚だったのだろうか。
「あんな人と、結婚したおかげで人生最悪よ。どん底よ。旦那は慎重に選べば良かった」
泣きながら、ミドリは叫んだ。
「ミドリ、旦那さんはミドリを愛してたから、沢山の高価なプレゼントをくれたのよ。愛してない人に、お金を使いたくない。ミドリに喜んでもらいたいから旦那さんはミドリにプレゼントしたの。ミドリは旦那さんのこと、愛してなかったの?ミドリに、今まで贅沢な生活をさせてくれた旦那さんに感謝してないの?」
私は、泣いてるミドリに言った。
「それは・・」
ミドリは、言葉に詰まった。
「ミドリ、帰って旦那さんを助けてあげなきゃ。旦那さん、今、会社を立て直そうと頑張ってるんでしょう。それもミドリや子供達のためじゃないの?ミドリ、中学の時、数学得意だったんだから、金策を手伝ってあげたら?」
私は、促すようにミドリに言った。
「そうよっ。ミドリ、あとお喋りが得意なんだから、話術をいかして営業するとか、ミドリなら手伝えるわよ」
花江も言った。
「やるだけやって、ダメだったら、それから後のこと考えたらいいじゃない。今は旦那さんを助けてあげなきゃ。」
私は言った。
そうミドリは、中学の時は、いつも元気で、みんなにパワーをくれる人だった。
「うん。私、東京に帰る」
ミドリは立ち上がって言った。
「ありがとう。京子、花江。私、やるだけやってみる」
そう言って、ミドリは急いで店を出て行った。
ミドリなら、やれるよ。




