表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
108/175

リョウタの苦悩

「恭っ。もう寝る時間だぞ。早く寝ろよ」

夜10時なのに寝ない恭ちゃんに、リョウタはイラついてた。

「ボク、まだ寝ない。ママと遊ぶ」

「はっ。10時だぞ。子供は寝る時間だろーが」

リョウタは、ますますイラついてた。


「パパうるさいから、恭ちゃん、ママと一緒に寝よ」

私は恭ちゃんに言った。

「うんっ。ママと寝るー」



10分後。

私と恭ちゃんは眠ってしまった。


「なんで京子まで寝るんだよ。京子まで寝たら意味ないんだよ」



最近、京子と二人きっりになったことがない。

しかも、京子の体にも触れてない。

二人きりになるには、朝、花江さんが来るまで店で二人きりになるしかない。




「おっはよー」

花江が時間より早く出勤してきた。

「今日から新メニューやるっていうから、仕込み早くしたほういいかなと思って早く来たよ」

花江は、ヤル気満々だった。


「花江、ありがとー。助かる」



リョウタの顔がガッカリしていた。


「おはようございます。新メニューやるらしいので、野菜早く持って来ました」

今度は駿くんが来た。



これじゃ、全く京子と二人きりになれない。



「アハハ、リョウタくん、欲求不満?」

久しぶりに、イケメン4人で飲みに行った。


「欲求不満というか、全く京子と二人きりになる時間がない。家に帰れば恭に、べったりだし」

リョウタは、ぐちぐち言い始めた。


「そりゃ仕方ないですよ。うちだって息子産まれてからは、息子に付ききっりですよ」

駿くんが言った。


「うちも同居だし、女房と二人きりになんか、なりませんよ。」

今度はカンジくんが言った。


「仕方ない。仕方ない。子供は可愛いんだから。あっ。オレも娘を風呂に入れなきゃ。帰らなきゃ。可愛い娘が待ってるー。」


真吾くんが帰ると言いだした。

そして駿くんも、カンジくんも子供がいるので、帰るというので飲み会は早々お開きになった。



「あら。早かったね。まだ8時なのに」

私は早く帰ってきたリョウタに行った。

「真吾くんが、娘さんをお風呂いれるからって」

「真吾くんも、すっかりパパね」



私は恭ちゃんと、お風呂に入りに行った。



「ちえっ。オレも京子と風呂入りたい。恭ばっかり」

リョウタは、ぼやいていた。

「どーせ今日も、恭と一緒に先に寝てしまうだろうな」


諦めたのか、リョウタは防音室に入って曲を作りを始めた。



水曜日の朝。

リョウタと私は、恭ちゃんを幼稚園に送った。

「早く帰って、洗濯物干さなきゃ」


運転していたリョウタは、家と違う方向に車を走らせた。

「何処行くの?」

「今日は休みなんだから、行きたいとこに行く」

「洗濯物が・・」


リョウタは気にせず車を走らせた。

どうやら隣の町にある山に向かっているようだった。


山頂までいく道は紅葉がきれいだった。



リョウタが見晴らしの良いところで車を停めた。


「わあー、綺麗。ここ久しぶりに来た。たぶん中学生の時の課外授業以来だよ」

私は紅葉だらけの綺麗な景色に感動した。



「良かった。最近、二人きりになれてなかったから。京子と綺麗な景色を見たかった」


確かにリョウタと、二人きりにはなれてなかった。

休みの日も事務所の仕事だったり、料理教室だったり、だから一層、家にいるときは恭ちゃんと一緒に居たかったし。



「リョウタ、山だから少し寒いね」

私は寒そうにリョウタに近寄った。

そうすると、リョウタは私の手を握った。



しばらく二人で、綺麗な景色を見ていた。


「あっ。そろそろ恭ちゃん、迎えに行かなきゃ。早く帰ろ」

私は時間を見て、リョウタをせかした。


「ちえっ。やっぱり、恭が一番かよ」

リョウタは拗ねたように言った。


「当たり前でしょう。リョウタの子供なんだから」


リョウタは、嬉しそうに笑った。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ