gray。
ランチタイムに、グレーの髪にグレーのカラコンをした美少年が入ってきた。
「いらっしゃいませ」
リョウタが挨拶をすると、その美少年はリョウタをボッーと見ていた。
「ご案内致します」
リョウタが席に案内すると美少年は椅子に座り、またリョウタを見ていた。
「ご注文お決まりですか」
「ナポリタンと、かぼちゃプリン」
美少年はメニューをチラッと見ただけで、オーダーを決めた。
「かしこまりました」
「京子、この辺では見ない美少年ねー。しかし可愛い男の子」
キッチンでは、花江は美少年を見て興奮していた。
確かに、見たことない美少年だ。
地元の人ではないようだ。
カンジくんと、カンジくんの義父が店に来た。
「今朝、炊飯器壊れて弁当作ってもらえなかったんで、現場近いので、お義父さんと食べにきました」
「京子ちゃん、リョウタくん、いつもお世話になってます」
うちの家の昔から頼んでる大工さんでもあるカンジくんのお義父さんが、私達に挨拶をした。
カンジくんが席に座ろうとすると、座っていた美少年を見て言った。
「シン・・。なんで、ここにいるんだ?」
カンジくんと、美少年は知り合いのようだった。
「RSKのボーカルを見に来た」
美少年はリョウタを見て言った。
羽生シン。21歳。ルキアくん、駿くん、カンジくんがいたバンド、visionTXのベーシストだった。
美少年のシンくんは、昨日うちの地方都市で、ブッキングのライブがあり、リョウタを見にわざわざ、ここまで来たらしい。
「へえー新しいバンド、こっちまでライブに来るんだ?」
カンジくんがシンくんに聞いた。
「メンバーに、この県出身が二人いるから」
「そうなんだ。で、リョウタさんを見に来たんだ?」
「駿さんがベースしてるから、びっくりして。どんなボーカル&ギターかなと思って」
シンくんは細くて小柄だった。たぶん170センチないだろう。21歳らしいが肌が綺麗で、あどけなさがあって少年に見えた。
しかしビジュアルバンドだったらしいが、駿くんとカンジくんがいたバンドは、全員イケメンばかりだ。
「シェフは、事務所の社長さん?」
シンくんはキッチンにいた私を見てカンジくんに言った。
「そうだよ。リョウタさんの奥さん」
シンくんは、リョウタを見に来ただけなのだろうか。
「駿にも会ってく?」
カンジくんが、久しぶりにシンくんと会ったので、駿くんにも会わせたいようだった。
「うん。」
シンくんは頷いた。
なんでかシンくんは、うちに泊まることになった。
ディナータイムに、仕事が終わった駿くんとカンジくんが来て、シンくんと話をしていた。
店が終わってから、シンくん連れて帰ると恭ちゃんが、シンくんのグレーの髪を見ていて驚いていた。
「お兄ちゃん、ボクのくれよんと同じ色だー」
明日は店が休みなので、シンくんはRSKのバンド練習を見たいらしい。
次の日。シンくんはリョウタについてスタジオに行った。
リョウタより10歳年下のシンくんは、すぐリョウタに懐いた。
「ボク、この都市好きになった。」
シンくんは昨日ライブをして、うちの県が好きになったみたいだ。
「RSKと対バンやりたい。リョウタさんとライブやりたい」
シンくんは相当リョウタが好きみたいだった。
私と恭ちゃんが、スタジオに差し入れに行くと
シンくんが私に言った。
「ボク達のバンド。BEAT DAYSを京子さんの事務所に入れて下さい」




