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レディース現れる。

日曜日。恭ちゃんと、またショッピングモールに行く。

この間は祥平くんにパワモン取ってもらったが、今日は、怪物ウォッチに挑戦する。恭ちゃんのために私もクレーンゲームの腕をあげなければ。


しかし日曜日なので、ゲームコーナーは混んでて、私と恭ちゃんはクレーンゲームが空くのを前のベンチに座っていた。

ゲームコーナーの前のベンチは、孫のゲームを待つ、おじいちゃんや、おばあちゃん。子供のゲームを待つ親御さんで、いっぱいだった。


そこに髪が金髪と、赤のメッシュで、いかにも、ヤンキーみたいな母親がベンチに座っていた。紫のジャージ、『我命』と大きくロゴの入ったTシャツを着ていた。その服は、どこで売ってるか聞きたいくらいである。腕には薔薇のタトゥーをしていた。サンダルは豹柄だった。小学生くらいの息子さんのゲームを待っているようだった。

息子さんは、まだ小学2年くらいだろうが。サイドを刈り上げていた髪型をしていた。


すると、そのヤンキーみたいな母親がポケットから、タバコを出した。店内は禁煙のはずだか、その母親はタバコを吸い出した。

いくら携帯灰皿に、吸殻を入れてたとしても灰が舞っていた。周りのベンチには小さい子供も、お年寄りもいるというのに、そのヤンキーみたいな母親は気にせず、タバコをブカブカ吸っていた。周りに座っていた人は、怪訝そうな顔をしながらも、そのヤンキーみたいな母親を見た目で、注意できないでいた。

ヤンキーでもあるが悪役レスラーみたいでもある。


空調の風のせいかタバコの煙が流れてきて、恭ちゃんの顔にかかった。それを見て私はピキっときた。



「申し訳ないんですが、ここは禁煙ですよ。タバコを吸いたいのなら喫煙ルームに行かれたらいかがですか」


私は立ち上がって、そのヤンキーママに注意をした。

「あんっ?」

ヤンキーママは私を見上げて睨んだ。


こういうに睨んで凄めば自分が優位にたてるという発想が気に入らない。

私は、そのヤンキーママに話を入れさせないために、間をおかずに話を続けた。


「ここはゲームを待ってるお子さんも、お孫さんの付き添いの年輩の方もいらっしゃるんです。タバコ吸わないでください。あなた様のお子さんが、タバコの煙を吹きかけられたら、どんな気分ですか?嫌じゃありませんか。ここは、あなた様の自宅じゃないんですよ。公共の場です。禁煙の場所なんですから決まりを守って、まず周りの迷惑考えてください。」

私は、一気に喋った。


すると、周りにいた人から拍手が沸きおこった。


ヤンキーママは、ポカーンと私を見てた。


「もしかして京子先輩?」

ヤンキーママは、私を見て言った。



そのヤンキーママは中学の後輩、足達真弓ちゃんだった。

私が三年生の時、真弓ちゃんは、一年だった。

その時は、小さくて、可愛くて、おとなしい女の子だった。

それが、なぜ今こんな姿に?!



「ああー。足達真弓ちゃんね。私達が卒業してから不良グループに入って変わったみたい。高校のときはレディースの総長してたらしい」


次の日に花江に言ったら、花江が真弓ちゃんのことを話始めた。

総長?!なぜ、真弓ちゃんが、そんな風になったのかもわからないが、あまりにも変わり果てた真弓ちゃんに驚きだ。


「確か今、バツ3のはずよ。離婚して子供連れて実家に帰ってきたみたい」


バツ3っ?!私は1回結婚するのも、やっとだったというのに。

実は田舎は、バツイチ、バツ2は、珍しくもない。19歳や20歳で結婚して、40歳で再再婚なんて、わりといるほうである。

真弓ちゃんは19歳で、できちゃった結婚して離婚して、再婚をしてを繰り返したらしい。子供は三人いるらしい。

しかし三回も結婚するということは真弓ちゃんに、なんかしらの男性を惹き付ける魅力があるのかもしれない。




「京子先輩、変わってないですね。綺麗なままだ。わたし、こんなんなっちゃって、京子先輩と同じ女に見えないでしょう」

真弓ちゃんは、私だと気づくと恥ずかしそうだった。


「綺麗でピアノできて、頭がよくて後輩に優しくて、京子先輩は私の憧れでした」


そう言って真弓ちゃんは、ゲームをしていた息子さんを呼んで、その場から去っていった。



「まあ。確かに真弓ちゃん、憧れてた京子に会ってバツが悪かっただろうね。変わり果てた自分と綺麗なままの京子と比べて」

花江は言った。



真弓ちゃんは、私達が卒業したあとクラスでイジメにあったそうだ。きっかけはクラスの裏ボスみたいな女子が好きな男子が真弓ちゃんを好きだったのが始まりだったみたいだ。

そうして不良グループと、一緒にいるようになったみたいだ。


昨日まで仲良くしていた女子が、手のひらを返したように自分を無視するようになる。友情なんてないんだ。普通にしてたのが、つまらなくなった。真弓ちゃんは変化を求めたのだろうか。




「いらっしゃいませ」

ディナータイムに、見たことある小学生の子供と母親らしき女性が入ってきた。

このサイドを刈り上げた小学生。もしかして真弓ちゃんの息子さん?


「京子先輩ー。食べに来ちゃいましたー。」


へっ。もしかして、真弓ちゃん?


真弓ちゃんは、この間のゲームコーナーと会った真弓ちゃんとは別人になり、髪は黒髪にしてピンクの口紅に、女性らしいブラウスを着て、スカートをはいて人気女優さん風になっていた。


なんだ。なんだ。あの悪役レスラー風から、一気に変貌をとげ、女子力アップした。


「25年ぶりに会った京子先輩が変わらないで、綺麗なままだったんで変わりすぎた私を反省して、好感度抜群を目指すことにしました」


はあ。それは、それは良いことで。


「もしかして京子先輩の旦那様ですかー」

リョウタを見て、真弓ちゃんが言った。


「さすが京子先輩。超イケメンの旦那様。私も自分を磨いてイケメンの旦那さん探しますー」




まだ、結婚する気なのかよ。




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