表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/70

魔王様は意外と弱そうです。

・・・

・・・


「魔王様?・・・アレ?珍しく今日は何もやってないんですね?」

「ボーッとしちゃってどうしましたか?」


「ん?あぁリオンか!」

「いや、如何すれば勇者達に一泡吹かせられるかなぁって考えててな」


「それで良い案は浮かびました?」


「まぁな」

ちょっと得意げな悪い顔をする魔王


「ほぉそれはどんな?」


「俺一回倒されたら何回か変身する!」

立ち上がりポーズ


(「久々に見たな、このダサいポーズ」)

「はぁ、そうですか・・・」

呆れた顔のダーク・リオン


「何だ不満か?」


「いや、そう言う訳ではなくて何て言うか・・・フツー。」

「だって名立たるラスボス達が変身して来てる訳ですし、これからもたくさん変身する訳ですよ!それを宛も自分が考案して得意気に語られてもですね、勇者達はどう思います?『ふーんコイツも変身するのか』程度にしか思いません!若しくは目新しくなさ過ぎて何も感じません!望む様な驚きのリアクションなんて絶対にとってくれませんよ!解りますか?魔王!!」

息を切らすダーク・リオン


少し気圧されながら魔王

「お、おう」

「でも・・・」


すかさずダーク・リオン

「でもじゃない!変身なんか私でも出来ますから!」


「え?お前変身すんの?初耳なんだけど?」


「しますとも!この姿からあと2回は変身します!」


「お、俺なんか今の状態で530000位だし・・・」


「は?何がですか?」


「え?戦闘りょ・・・」


「はいダメ~、目新しさにかけま~す」


「じゃあ50回位変身すっか?倒す度足の先とかから順番に・・・」


「それは凄い!勇者達が物凄くイライラしそうですね!で?出来るんですか?そんな事?」


俯く魔王

「出来ません・・・2回が限度です・・・何で部下と同じ変身回数なんだよ・・・」


「じゃあ1ターンの攻撃回数を増やしてみては?」


少し顔を上げ魔王

「一応2回攻撃が出来ます・・・」


「え?私は3回攻撃なんですけど・・・」


「!?」

驚き過ぎて口をパクパクさせる魔王


「はぁ、じゃあこの『素早さの種』をあげますよ!使って下さい」


魔王は種を受け取ると直ぐに飲み込んだ



まおうはすばやさが0あがった▽



「・・・・・」



今日も魔王様は勇者達を待っておられます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ