第二話 葵、博麗神社へ行く
とてもとてもとても久しぶりの投稿となります、第一話と矛盾点がもしかしたらあるかもしれませんが大目に見てください。
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妖夢案内の元、葵は博麗神社へ向かう
しかし二人の間に会話はない、聞こえるのはセミの声とその他雑音のみ
その中で、葵は内心気まずすぎて死にそうだった
葵(気まずすぎる......)
葵(なんでこうなった? 最初は話す話題があったからよかったけどもうない.....いや本当にどうしよう....)
葵(てか妖夢はこの沈黙の中でも大丈夫なのか?)
葵は横目で妖夢を見る、しかしすぐにやめた
葵(めっちゃ平気そう.....ナンデ? メンタルお化けなの?)
葵はこのように内心あたふたしながら足を進める、その時
妖夢「葵さん」
葵「ひゃい⁈」
妖夢「.....なんですかその反応は?]
葵「あぁ...ごめん...いきなりで驚いた」
妖夢「そうですか、驚かしてしまい申し訳ありません」
葵「いやいやいや悪いのは油断していたおれだから....気にしないでいいよ、それで?どうしたの?」
妖夢「申し訳ありませんが道案内はここまでです」
葵「え? なんで?」
妖夢「幽々子様の夕飯の準備をしなくてはいけないので」
葵「あー.....なるほど....あの人たくさん食うもんね、早めに準備しないと...」
妖夢「はい、なので道案内はここまでです、申し訳ございません」
葵「いやいや、気にしないで」
妖夢「ご理解いただきありがとうございます。 博麗神社へはこの道をまっすぐ進んで少ししたところにあります」
葵「わかった、ここまでありがとね」
妖夢「最後まで案内できず申し訳ございません」
葵「気にしないでいいって言ったでしょ、それじゃぁまたどこかで」
妖夢「はい、またどこかでお会いしましょう」
妖夢はそういい、来た道を戻り始めた、葵は妖夢の姿が見えなくなるまで見送り、振り返り、博麗神社へ歩を進める
葵「そういえば少しって言ってたけどどれくらいなのかな....」
葵は独り言をつぶやきながら山道を歩く
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葵「長い!遠い!疲れた!」
葵は疲れで頭がおかし......愚痴をこぼした...
葵(少しって何だろう....少しとは.....少しのこと?)
葵は哲学のような感じで何も意味をなしてないことを考える、そんなとき、葵の目の前に一つの黒い影が....
????「......」
葵「ん? どうしたんだい?お嬢ちゃん、こんな時間に外にいるとお母さんたちが心配するよ?」
葵は目の前に出てきた金髪の小柄な少女に話しかける
????「..............なのか?」
葵「ん? なんだって?」
????「お前は.....食べてもいい人間なのか?」
葵「えーと....そもそも人間は食べてはいけないよ? あ....もしかしてカニバリズム系の子? まぁ今は多様性の時代だし否定はしないけ......ど」
葵が言い終わる前に首に変な感触がした、手を伸ばして触る、そして自分の手を見ると.....
葵「わーお.....」
葵の手は真っ赤に染まっていた
????「あなたは食べてもいい人間ということでいいんだね?」
葵「ちょ...ま....俺そんなこと一言も...」
????「いただきます☆」
葵「ッッ!」
その少女はそういった瞬間、目にもとまらぬ速度で葵に接近する
葵「なんでいただきますが言えるのに人の話を聞けねぇんだよ!」
葵はそういいながら拳を突き出す
その拳は少女の頭にクリーンヒットした....しかし
葵「いったぁぁぁぁ?!」
その少女は拳をものともせずに葵にダイレクトアタックをする
葵はその衝撃で吹き飛び木に衝突する
葵「バカ力がよ.....何を食ったらそんな体になるんだよ....いや人間か....」
葵はバカみたいな自問自答をし何とか立ち上がる
????「お兄さん?」
葵「.....俺のことか?」
????「ほかにだれがいるの? まぁいいや、お兄さん、何も抵抗しないのなら痛みを感じさせずに殺してあげるよ?」
葵「そりゃぁいい提案だな.....」
????「それじゃぁ....」
葵「だが断わる」
????「......なんで? あなたと私の力の差は痛感したでしょ? それにあなたの右腕、折れて使い物にならないでしょ? それにその首、長くは持たないんじゃない?」
葵「確かにその通りだ、でも俺は全力で抵抗するぜ...」
????「へぇ?どうやって?」
葵「拳で」
????「あーうん....頑張って...」
次の瞬間、葵の体再び吹き飛び木に衝突する、最初と違うのは....
????「それじゃぁ....この世にお別れする準備はできた?」
その少女が葵の上にまたがってるという点だ....
????「それじゃぁ....改めていただきまーす」
葵(ちと不味いな.....こうなったらイチかバチか....)
葵は今出せる全力でニュージーランド代表も顔負けのタックルを決め込む
????「ッッ?!」
その少女は葵がまだ抵抗すると思っておらず油断していた、そしていとも簡単に吹き飛ばされ葵に押し倒された
葵「...はは....形勢逆転だな....」
????「........」
その少女は何も言わないし何もしない、それにわずかながら頬が赤いような
葵「.....? どうした?」
????「て.....手が....」
葵は自分の手を見る.....
葵
葵の手はその少女の胸を押さえつけていた
葵(ちとまずい....どう言い訳するべきか...)
2秒の熟考の末、葵は急いで飛び起き言い訳を言う
葵「いや、ごめん!でもさ、君の胸ってほぼ空気じゃん?空気を触ったってことで、ノーカンってことでいい?」
最悪な言い訳だ、この生物はいったい何を考えているのだろうか...
????「....空気?」
少女のまとう空気が変わる
葵「そうそう、だから実質触ってないのと一緒じゃ....」
????「許さない」
葵「へ?」
????「野郎、ブッ殺してやるぁぁぁ!!」
葵「逃げるんだよォ!」
葵は少女の持つ殺気を察知し逃走する
????「待てやゴルァァ! お前は絶対ぶち殺してやる!」
葵「いや...本当に申し訳ないとは思ってる! だか....だから許して!」
葵は森をジグザグに走り少女から逃げる
????「黙れ! 絶対に許さない...」
その時、少女から何かが放たれる
葵「ちょ.....ま....なんだよそれ!」
幸い葵には当たらなかったがそれが当たった場所はクレーターができていた
葵(いや本当に何それ? あんなん当たったら絶対死ぬ.....)
その後も、葵と少女の鬼ごっこは続いた
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12分後
葵は森から少し開けた場所に出た、開けたといってもちょっと整備された山道だが.....
葵「はぁ....はぁ.......あいつは.....ついてきてないな....助かった.....」
葵は呼吸を整えた後、辺りを見渡す
葵「あれは....」
葵の目線の先には赤い大きな鳥居と...
葵「長すぎんだろ....」
長い長い階段だった
葵(鳥居があって長い階段もある....ここが博麗神社か....)
葵「ほな、行きますか」
葵は重い足を動かして階段を上る、途中、足が上がらなくて躓き転んだが葵は何とか階段を上り切った
葵「疲れた....」
葵はそういいながら神社を見る
葵「にしても古そうだな」
神社は年季が入っているが手入れがされてるとわかるほどきれいな状態だった
葵は建物の前に立つそして建物の中に声をかける
葵「ごめんくださーい、外から来たものなんですけどー」
...........................返事はない、ただの屍のようだ
葵は声量を上げて再チャレンジする
葵「ごめんくださーい」
.............シーン..............
葵「留守なのか? 留守なら仕方ないな....帰ってくるまで待とう.........とりあえずせっかく神社に来たんだったらお賽銭してかないとな」
葵はポッケから財布を取り出し中を見る、そして中を見た途端顔をしかめる
葵(うげ.......小銭500玉しかないやん....)
葵(他に小銭ないしなぁ......しゃーない...)
葵は財布から500円玉を取り出し賽銭箱に近づき入れる
そして二礼二拍手一礼
葵(この土地で生き残れますように)
そしてそれを終えた葵は鳥居の方に体を向け歩こうとする
その時、赤い残像?影?が葵の前に着地した速さの割にはやわらかい着地、そして
葵「......ッッ⁈」
赤い影が葵に猛スピードで向かってくる
しかしそれは葵の横を通り過ぎる
葵「.....へ?」
そのスピードはすさまじく、地面は石レンガなのに砂ぼこりが立ち込める
葵は何が起きたかよくわかってないが一つ分かったことがある
葵(賽銭箱いじってる?)
先ほどから板を動かす音どか小銭の音が聞こえてくるのだ
????「あったわ! やっぱり!」
謎にテンションが高い声が聞こえてくる
いまだ砂ぼこりが晴れず葵は顔を見ることができない
葵(これは話しかけたほうが良いのか? いやでも.....うーんどうしたものか)
葵がそう考えている中、境内に黒い影がすごい勢いで着地する
ドカーン
ものすごい砂ぼこりがたつ
葵(さっきから思っていたが石レンガに着地してるよな? なんで砂が....)
?????「いきなりスピード速めたかと思えば賽銭箱の確認かよ どうせ一円とか五円玉だろ?」
????「ところがどっこい! なんと500円玉が入れられてたのよ!」
?????「はぁ⁈ んなわけないだろ! こんな神社にそんなに入れるやつなんかいるわけないだろ!」
????「疑うのなら見て見なさいよ! ほら!」
?????「ま......まじだ....まさか本当に500円も入れるやつがいたのか」
????「いやーやっぱ日ごろの行いよねぇ」
?????「いやそれなら私にもっといいこと無いとおかしいだろ」
????「なんであんたは私よりいい行いしたと思ってるのよ.....」
?????「実際いいだろ?」
????「いまから紅魔館行く?」
?????「あ....あーー........は、話変わるけどさ! この500円入れたのどんな奴だと思う?」
????「どんな奴? ん~やっぱ常識があって私に助けられた一般人じゃない?」
?????「いや、おまえに助けられた人物なら百歩譲っても常識はないだろ、賽銭で500だろ?絶対常識が欠如していて頭がおかしくて見栄っ張りで自己満で入れたやばいだつだろ」
葵「.......」←二人の会話に割り込む勇気が無くて待ってたらボロクソに言われて地味に傷ついてる
その時、ようやく砂ぼこりが晴れてきたのと会話が止まったので葵は口を開く
葵「あのー」
二人「ん?」
葵「本人目の前にボロクソ言わないでくれるとありがたいです.....」
???⁇「あ、あー.....それは悪かった.....ていううかお前いつからいた⁈
葵「最初からいましたよ....」
????「ちょっと待ちなさい」
葵「はい?」
????「あなたが賽銭入れてくれたのよね?」
葵「そ、そうですけど....それがどうかしました」
その瞬間赤い方が葵に高速で接近し、葵の肩をガシッっとつかみ肩を揺さぶる
葵「いや.....ちょっとまって....頭グラングランするからやめて!」
????「本当にありがとう! これでしばらくはまともな食べ物にありつけるわ!」
葵「聞けぇぇぇ‼」
????「いや本当.....に」
その瞬間、赤い方は何かに驚いたかのように飛びのく
葵「ど....どうしました?」
葵(俺なんかしたか?)
????「あ.....あんた.....そ....それ...」
葵「それ? どれ?」
赤い方が口が詰まっていると黒い方が続きを言う
?????「お前.....自分で分かってないのか⁈」
葵「わからないから聞いてるんですけど.....」
?????「首だよ首! とんでもない量の血が出てるぞ!」
葵「首? 首......あぁぁ.......」
葵は今ようやく思い出した
葵(そういえば俺.....ここに来る前に首切られていたな....)
切られてからそこそこ時間がたっている、葵は恐る恐る自分の体を見る
葵「oh......]
葵の左半身は真っ赤になっていた......
葵「あの...」
????「ど、どうした?」
葵「墓は銀杏の木の下でお願い」
次の瞬間、葵の体は崩れ落ちる
????「ちょ....魔理沙! 早く回復魔法しなさい!」
?????「わーってるって!」
葵
葵はそんな声を聴きながら意識を手放す
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第二話 終
次回、目覚めと決断
お楽しみに
いやぁ本当に久々すぎて物語の書き方忘れてもうた.....コメントとかしてくれたらうれしいです




