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魔女と森 2

この作品に描かれている内容は、

如何なる実在する人物、組織への誹謗中傷を意図したものではなく。

現実世界のいかなる団体、個人を指し示すものではなく、

全て物語でありフィクションであり、実在の人物・団体、実際の事件とは一切

関係ありません。


はじまりの森のモンスターぐらい倒せるだろ。当然一撃で倒すことができた。その後もはじまりの森らしい

簡単なクエストを一緒にこなしていった。まあ。百組なんだしこんなもんだろ。



「これから、狩りに出るから。まる1日開けるから」夜に魔女の小屋で過ごしていると突然

フル装備の魔女に告げられた。

「ついて行ったらだめなんですか?」

「気配を消したいの」

「ひょっとエクレシアが……」

「今日、こそはきっといるは」満月の静かな夜だった。メリーナは、1人重装備を背負って森の中に

消えていてく。


メリーナの脳裏には今までの人生が走馬灯のようによぎっていた。伝説の魔物エクレシアとの戦闘に

なれば命があるかわからない。エクレシアの気配を感じるたびに緊張が走り人生を振り返っていた。

森が呼吸している。今日こそはいるとメリーナに森が語りかけていた。


「メリーナ! メリーナ!」女性がメリーナのことを探し回っていた。

「メリーナ! まったそんなことして!」母親にメリーナは、つまみ出される。メリーナは宮廷の炊事場を

覗いていたのだった。

「もう、草刈りしたくない」

「バカ、言ってるんじゃない草刈りしないなら今日のご飯はなしよ!」


メリーナは、広大な農地に放り出される。静かに穂が揺れ。音を奏でる。牧歌的な光景が広がる。

私は、農奴。選択肢はない父も母も来る日も来る日もこの農場で麦の世話する。服はボロボロ

いつも泥まみれ。このまま隣住むレオと結婚して農地を継ぐそんな人生が私はいやだった。

この小さな世界から抜け出したい。空を見上げる。そらは果てしなく広い。全てがいやになる。

空を時折、竜騎士が飛んでいく。もちろんみな男性、この世界では騎士はみな男性、女性は決して

騎士になることができなかった。

「おい! メリーナ! とっとと! 草刈りやれ!」オーナーがやってきてメリーナを叱り飛ばす。


この日も泥まみれだった。食卓には、麦の中でも一番ランクの低いスライム麦パンが並ぶ。苦みが強く

硬いので、皆スープに浸して食べる。そして主菜はキャベツの酢の物モンスターや魔物の肉は、

お祝い事の日にしか食べられない。貧しさをどれだけ嘆いただろう。そして、なによりもこの世界で

農奴という制度に一切疑問を抱かず働き続ける。大人たちに私は激しい憤りを感じていた。

あなたちがこの世界に逆らっていれば! こんな生活せずに済んだのに! そんなメーリーナには

誰にも知られていない楽しみがあるそれは、いつも麦を納品しているお得意様も宮廷の料理を見ることだった。

この世界では、料理は女性の仕事そんな料理をそんな料理を差別だという人もいたが、農奴で麦を

育てるよりメリーナにとってはよっぽどマシだった。色とりどりの果物野菜、それが非常に創造的に

盛り付けられていた。そして普段は決して口で来ないようなドラゴンの肉や魔獣の皮、ドラゴンの肉も

フレアドラゴン・スノーワイバーン・ストームドラゴンなど多種多様なドラゴンの肉が使用されていた。

そのレシピを紙の上で再現することそれがメリーナの僅かな楽しみだった。その時間だけが、

メリーナをこのつらい寝る、働く、寝る、働くというなんの喜びもない魂の牢獄から解き放ってくれていた。

しかし、現実は厳しかった。宮廷で働けるのは貴族のみ一般人ですら宮廷の炊事場に入ることはできなかった。

ましてや農奴のメリーナにとってはまさに夢のまた夢だった。


この小さなの村は、皆噂好きだ。暇で娯楽もない。なので近所の噂話ばかりしている。そのため

何かあるとすぐに話が広がる。ちょっとした事件が起きたのだ。いや、よくある出来事なので事件というには

ふさわしくないかもしれない。近所のミミが殺されたのだ。ミミのことは良くしっていた。メリーナと

同じ農奴で幼馴染だった。そしてなぜ仲が良かったかというと最大の理由は、私達は農奴が大嫌いといういことで

魂の友達だったのだ。ミミも農奴を嫌っていた。農奴の許嫁も嫌っていたし何よりも農奴である自分自身を

嫌っていた。そして二人いつかこの村を抜け出そうよくそう話していたのだ。

しかし、現実は厳しかった。そう私達に抜け出す選択肢はなかったのだ。いや、ミミはないはずの選択肢を

選択してしまったのだ。ミミは…………ミミは……体を売った……娼婦になったのだった。そう、私達に

唯一与えられた農奴から抜け出す方法それは娼婦になることだった。そして定期的にそれを選択する人が

出る。そしてみなその結末を知っていた。貴族に買われ、浮気がバレる前に殺される。短い運命

それでもミミは力強く生きた。ミミはこっそり村に戻って来ては私に宮殿での生活の話をしてくれた。

ミミもそして私も決してこの生活が長く続かないことはわかっていた。それでも私達は、僅かな

希望にすがらざる終えなかった。そしてミミは短く華やかな人生に終わり告げたのだった。

村の人々は、ミミのことを決して卑下していなかった。むしろ皆明るく前向きなミミのことを

愛していた。暖かく村人に葬られた。ミミ……いつかあの宮廷に私立ってみるから。何年かかっても

この奴隷のような生活から抜け出してみるから。周りからどれだけ笑われようが決して諦めない。

ミミ……。


しかし、現実は厳しい来る日も来る日も泥だらけになりなが麦を育てる日々。

「おーい! 女傭兵!」農奴の男子たちにからかわれる。確かに日焼けして腕はムキムキになっていた。

重い麦を納品する日々。そりゃ筋肉もつきます。

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