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この作品に描かれている内容は、

如何なる実在する人物、組織への誹謗中傷を意図したものではなく。

現実世界のいかなる団体、個人を指し示すものではなく、

全て物語でありフィクションであり、実在の人物・団体、実際の事件とは一切

関係ありません。


「また君か! 若いのにどうした?」

軍服を着た南都の炊き出しをしていたスタッフに

顔を覚えられていたようだた。

何度も炊き出しに来ていたからだろう。

「実は暴力団に…」

俺は南都の人間に自分が暴力団の取り立てに

あい苦しんでいることを話す。

南都のスタッフは、親身になって話を聞いてくれた。


「よ! 商売繁盛! ん? どちらさん」

毎月恒例の半グレの給料没収の時間がやってきた。

恐怖心が欠如したような男の半グレは、

いつも通り明るくノリノリで部屋に乗り込んでくる。

しかしいつもと違ったことがあった

部屋には見知らぬ軍服姿の男がいたのだ。

「…」

見知らぬ軍服姿の男は無言で何も話さない。

「おっ! いただきーます」

財布を見つけあたりまえのように

一切緊張感や罪悪感を見せずにお金を全額

抜き取ろうとすうる。

「サッ」その手を軍服姿の男が押さえる。

「は? 何やってくれてんの?」

しかし、半グレは一切動揺しない。

「…」

無言の軍人も一切動揺しない。

「どけろやてめぇ」

半グレがゼロ距離で顔を近づけ

軍人を鬼詰めする。

「…」

しかし、相手は南都の軍人半グレの鬼詰めなど

スズメの鳴き声のようなものだった。

半グレの目つきも鋭かったが、

その目には動揺が見られた

人を殺す【フリ】しかできない半グレと

一切に人を殺したことのある南都の軍人の違いだった。

南都の軍人は、半グレ比べるとやや細く

半グレの方が筋肉もあったが、

目つきは殺人鬼のような本物の冷たさがあった。


「おい、兄貴やばばいですよ」

舎弟が半グレの兄貴に話しかける。

「あ?! 今声かけるとかなめんのか!」

舎弟を殴ろうする拳を振り上げそのまま固まる。

赤い何かが目に入ったからだった。


そう木造マンションの外には、

ラ〇スロットのような機体が一騎、

半グレに向けて照準を定めていた。

人型戦闘機だ。戦争ように開発されたロボットで

軍人が乗り操縦し、主に陸戦と担当する。

その照準の赤色のレーザーポインターが

半グレの顔に照準を定めていた。

普段戦車などを吹き飛ばしている

人型戦闘機にもちろん人間など勝てるはずもなく

掠るだけで肉片になるのは明らかだった。


「兄貴まずいですって」

「うっさいな!」半グレが俺の財布だたけ持って

マンションの俺の部屋からずらかろうとするが、

南都の軍人は、決してつかんだ手を離さない。

「兄貴!」

「くっ! クソガ! てめぇ一生後悔することになるぞ

おい、覚えておえけや!」

俺の顔に顔を近づけて目を見開き血走った

目で鬼詰めしてくる。

結局、財布ははじめてとられず足早に

ボロボロの階段を急いで降りる音だけがアパートに

響いた。


「すいません、ありがとうございます」

俺は、南都の軍人に深々と頭を下げる。

「いや、いいだよ。災難だったね」

炊き出しで暴力団の取り立てのことを話したら

心配した南都の軍人が様子を見に来てくれのたのだ。


「君はこの先どうするんだね」

「…」

返す言葉が思いつかなった。このままではだめだと分かっていたが

自分の手ではどうすることもできなかった。

「どうだ、うちで働いてみないか?」

「ええ!!」

「手取りは十二万だが。暴力団から絶対守ってやる。

というか基地内に侵入してきたら即射殺☆だ!」

もはや選択肢などなかった【はい】一択だった。

こうして俺は、南都軍の兵士となることとなった。


その後俺は、南都軍の一員といしてまじめに勤務を

し続けた。そして生れてはじめての貯金にも

成功する。ささやかではあるが貯金もすることができた。

そして最も大きく変わったのは何といっても

暴力団が一切来なくなったことだった。


【スキル】

銃撃 +百

度胸 +百

【エクストラスキル】

暗殺者


しかし、理由は分からないが呪われてでもいるのだろうか、

不運が続く。

突然何者かに口座のお金を差し押さえれられたのだ。

そしてそこには信じられない名義が表示されていた。

幸福学会。

意味が分からなかあったが、唯一の可能性を感じ

母に連絡をした。

そして帰ってきた回答は、こうだった。

「幸福を呼ぶ壺を後払いで買った。でも

お金がない。連帯保証先の真の口座が差し押さえられたのかも」


ふざけるな! カルトが! どこまでも俺を不幸にする!

こうして人生初の貯金は一瞬で吹き飛んだ。


【ステータス】

犯罪因子 MAX

革命因子 MAX

怒り MAX

暴力 MAX

自殺 MAX


「大統領危険すぎます。あそこはもはや日本ではありません」

「何! きっ、きっ君は、この朕に口答えをするというのか!」

「しかし!」

大統領官邸では、官僚と日本帝国大統領阿保が口論をしていた。

大統領は、西南都中央駅で遊説を希望していたのだが、

官僚たちは、反対していた。

事前の地元警察に連絡をとったところ遮蔽物が一切なく

身の安全を一切保証ができないので場所を絶対に換えてほしいとのことだった。

しかも、西南都中央駅は、完全に南都自治区の領内で

警備は至難を極めた。

ただ、大統領も命がけで遊説しなければいけない理由があった。

それは、今年の統一地方選でもし南都自治区の政治家に負けてしまえば

文字どうり【民意】が示されたこととなり。

日本帝国が南都を支配、弾圧されているということになり

支持率に非常に大きく影響するのは必須だった。

そのため何がなんでも勝たなければならなかった。

もし、選挙で負けてしまえば事実上の政治面での南都の独立を

認めざる負えなくなってしまうからだ。


「今日は特別に、日本帝国大統領の阿保大統領が

応援演説に駆けつけてくれました!」

結局、西南都中央駅で遊説は強硬されることとなった。

「みなさんこんにちは! 大統領の阿保です!」

詰めかけていた群衆から一斉に拍手がおきる。

しかし、ここに集まっている群衆はクラウド求人で集まった

日雇いのサクラだった。

日本帝国の与党共和党は、財閥とカルトと癒着し

莫大な献金を受けその献金を使用して

あらゆる工作を行っていた。今回のサクラもその一環だった。


「阿保は! 辞めろ!」

しかし、南都自治区の本拠地だけあって

阿保大統領を批判する群衆も大勢集まっていた。

しかし、日本帝国のスタッフにより遠ざけられていた。


「こんな人たちに私は負けませんよ!」

ヤジにかっとなった阿保大統領が人差し指を

さしながら大声で叫ぶ。

サクラから拍手が起きる。

しかし、ヤジは全く収まらない。

現場はかなり混乱していた。

行きかう通行人。


「今回の訪問は、何を隠そうお父様のおかげでもありまます。

幸福学会の皆様誠にありがとうございます!」

お父様とは幸福学会の教祖のことだった。

共和党は、幸福学会の強い援助を受けており

そのお礼をしたのだ。


「パンッ!」

「パンッ!」

「パンッ!」散発の銃声が辺りに響いた。

悲鳴が響き渡り混乱を極める。

そして大統領はその場で倒れる。

銃弾を二発受け即死の状態だった。


そして、銃弾を撃った俺もすぐに反撃にあい

被弾。一発で仕留められる。

体に激痛が走る。

血が噴き出る。

俺の人生は、なんだったんだ。

金もない夢も願いも叶わない。

彼女もない。

警察とSPが駆け寄ってきて

激痛の走るからだを動かし手錠をかけようとする。

誰もケガのことなど気にしない。

なんてひどい世界なんだ。

「この世に神も仏もなし!」

意識が遠のいていく。



続きが気になるなど思っていただけたら

評価やブックマークをしていただけるとすごく

うれしいですよろしくお願い致します

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