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この作品に描かれている内容は、
如何なる実在する人物、組織への誹謗中傷を意図したものではなく。
現実世界のいかなる団体、個人を指し示すものではなく、
全て物語でありフィクションであり、実在の人物・団体、実際の事件とは一切
関係ありません。
【ステータス】
防御 ∞
エクストラスキル 引きこもり
犯罪因子 +五百
母子家庭なので進学は最初から諦めていた。
しかし、さらに追い打ちをかける事態が発覚する。
昔から幸福学会に貢いでいたのは、知っていたが
そのお金がまさかの借金だったことが発覚し
ただ、大学に行くだけでなく
完全に縁を切らなければ暴力団の借金とりの
取り立てに追われる生活となった。
一体、どうしたらあんな巨大な宗教施設を
建てられるのかと子供ながらに疑問に思っていたものだった。
そう、実態は【これ】なのだ。
自宅にガラクタの幸福学会のツボが山積みにされていた。
このツボは本来幸運を呼ぶらしいが、
ツボが増えれば増えるほどどんどん不幸になっていた。
お経も唱えれば唱えるほど不幸になっていた。
【アイテム】
幸福を呼び込む魔法のツボ
【効果】
不幸 +五千万
しかし、現実はそんなには甘くはなかった。
やつらは、日雇いの寮のボロアパートにもやってきたのだ。
「おっ兄ちゃん久しぶり。商売繁盛!」
短髪でムキムキで、ピチピチの服をきた
偽ブランドの装飾品をジャラジャラさせている
若い男が取り立てに来ていた。
母は、幸福学会に喜捨【金を教祖様の贅沢三昧のために
寄付すること】するために
ヤクザが経営する闇金からラ〇インを使用して
お金を借りる簡単借金に手を出していて
ヤクザがその取り立てに来ているのだ。
どうやって住所を特定したのだろう。
お金もないので友達もいない。
お金がないので女から空気中の塵のような扱いを受ける。
本来なら特定の仕様がないはずなんだが、
なぜか何回転職しても毎回きっちり住所を特定して
取り立てにやってくる。
「おっ! いいもんあるね~」
半ぐれの兄ちゃんがやっすい数千円の時計を手にとる。
「すいません。それはやめてください」
必死に相手の顔色を窺いながら相手の機嫌を損なわないように
細心の注意を図りながら声をかける。
「あ? スマホがあるだスマホが」
半グレは、なんの躊躇も恐怖感もなかった。
むしろ上機嫌だった。
「おっストーブじゃん」
俺がなけなしの金で買ったストーブに目をつける。
「いや、それだけは…」
安い木造アパートだったので隙間風がひどく
ストーブなしでは一睡もできないサブさだった。
肉体労働をしている俺には睡眠は死活問題った。
「あ? 知らねえよ。おい龍二! 中抜いとけ」
半グレが舎弟のもう一人の男に指示を出す。
「トイレでいいよな」
反論を許されない質問を半グレが俺に問いかけてくる。
回答をする前に、もう一人の半グレは、
ストーブの灯油はトイレに流し捨てる。
「はい、これも」
いつも通り財布の中の全財産もしっかり抜いていく。
「じゃあ! 商売繁盛!」
ニコニコの半グレが部屋から出ていく。
炊き出し行くか…。今日の食費は自動的にゼロ円になったので
南都政府が行っている炊き出しに向かう。
今日本帝国は、三つに分裂している
一つは日本帝国、もう一つは南都、もう一つは京都だ。
南都は、日本帝国により悪政に反旗を翻した
自治政府で、未だに日本帝国からは独立国と認められておらず
散発的に内戦を繰り返している。
「はい、どうぞ」
自分の番がくる。おっ! カレーだ! うれしいな!
今日は、カレーだ! 大好物のカレーの時は気分が晴れる。
そう! もちろん適当には食べない
家に持って帰って目玉焼きを乗せて食べるのた!
今日はごちそうだ!
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