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七夕の色

作者: しまうまかえで

黒楓の真っ黒作品『ヒダの色』が『七夕の色』に見えて

思い付きました。




お子ちゃまの設定


あかり⇒冴ちゃんと英さんの子供


孝太⇒加奈姉と賢兄の子供


ふたりはほぼ同時期に産まれています。

「ママ!ママ! 『すなご』ってなに?」



幼稚園で教えてもらった唄を口ずさみながら


あかりは私の腕にすがる。



「それはね 天の川にきらめくお星さまのことだよ」



「きんぎんも?」



問われて私はクスリ!とする



「金銀は色の事!

ほら、(すぐる)パパの作るお菓子の上にふわキラ舞ってるのが

金の砂子!」



「じゃあ、ぎんはなにいろ?」


「そうねえ~」

と私は左の薬指に目を落とす。


「この指輪の色」


「わかった!ダイヤのいろだ!」


「あらあら違うの、周りの色」


「あーこのいろね!」


あかりは人差し指で結婚指輪をキュッキュッ!と撫でる。


ついこの間までは…

私のおっぱい飲みながら

この薬指をその手のひらで握っていたのに


今はその指で


私の胸の内を

こんなにも温かくしてくれる。



「他にも色があるのよ。青、赤、黄、白、黒 五色(ごしき)っていうの」


「ごしき?」


「“ご”は五つ “しき”は色って意味よ。あかりは色の名前がわかるかな?」


英さんが孝太の手を引きながらお盆に載せた和菓子を持ってきたので、皆で色のお勉強だ。


「さて、このお菓子の中で青い色はどれでしょう?」


孝太が右端の水まんじゅうをさっ!と指し示したので、あかりの鼻息も荒くなる。


「正解! では次! 赤は?」


「これ! まんなかはきいろ」


あかりが指差したのは、私が作った練り切りのハイビスカスだ。


「じゃあ黒色は?」

ニコニコしながら英さんは聞いて来るけど…


あかりに孝太、私までも首を傾げた。


どこだろう…


あっ!!


私は大人げなくスイカの練り切りを指差した。


「この中!!」


これまた…孫に甘々な箭内(やない)のお父さんが包丁をスイっと入れると、練り切りのスイカは二つに割れて…

紅色餡の“果肉”の中に黒ゴマの“種”がポツポツ


英さんが満面の笑みで

「冴ママ正解~!! すごいなあ~!」

と言うと


あかりと孝太は

「すごい!すごい!」

とぴょんぴょん飛び跳ねて


私は腰に手を当て

「えへん!」と偉ぶってみせる。


英さんの

「頑張った冴ママに皆でご褒美をあげよう!」

との掛け声で


あかりと孝太は私の両頬にチュッ!チュッ!とキスをくれて…


その後、私は英さんと甘くて長~いキスをした。



                                 おしまい





和菓子処 一甫堂(いちほどう) の甘い甘い七夕のお話でした。



このお話の本編はこちら

   ↓


『こんな故郷の片隅で 終点とその後』 ← (#^.^#)私の代表作です!!  



https://ncode.syosetu.com/n4895hg/   




お立ち寄りいただければ幸いです<m(__)m>       







『こんな故郷の片隅で 終点とその後』の後日談を書くと、私はいつも幸せな気持ちになります。



だから、作品にも幸せな雰囲気が出せる様、もっと頑張ります!!(*^^)v




ご感想、レビュー、ブクマ、ご評価、いいね 切に切にお待ちしています!!<m(__)m>

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― 新着の感想 ―
[良い点] ウン(*-ω-)(-ω-*)ウン. 可愛い……ホッコリしました♡ [一言] 最近のタイトル思いつきがスゴイ☆ 見習いたい発想力なのなのぉー!! 最後は“あまあまぁ〜”で終わる幸せな読後感…
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