変数とは俎である
プログラムに於て数値その他データを代入し、変化させる容れ物を変数、固定しておくものを定数と呼ぶのだが、あれは呼び方が悪い。
こんな用語を割り当てた作者及び訳者、あんたらは馬鹿ですか?というと、どこかのC言語系統なプログラム仙人たちは逆に「俺はハッカーだから」と胸を張りそうなので、そこは棚に上げるしかないが。
以前に書いた例では
n = n + 1
の n が変数。関数的に
y = f (x)
として、別の変数へ代入することも。『変数』というが、中の人が数値であるとは限らない。
容れ物container という表現も、変数については訝しい。だって貴方、料理しようと魚を捌くとき、トロ箱に包丁ぶっ刺しますか?まず俎へ載せるでしょうに。数学者が料理をプログラムするかは知らぬが、俎を知らないプログラマも居ないであろう。素材を載せて料理するための台は、『俎』または『鍋』と呼ぶ方が『変数』より似つかわしいのではないか。
という訳で以降、『変数』とは言わず『俎』とする。断じて女性に対して称するものではないので、誤解のないように。
プログラムに使う俎は大きさと包丁が決まっていて、載せるデータに合わせて選ぶ。これを変数の宣言という。
……だから、言葉を選べというのだ!何だよ『宣言』とか、偉そうにした分判りにくいだけではないか。とりあえず『俎』の『厳選』としておく。
本物のプログラマは『厳選』なぞせずに俎を使うという話があるし、VBA に於ても『厳選』なしで使えるのだが。トグルスイッチ1つをパチンパチンやってスーパー・コンピュータを動かしたという『本物のプログラマ』に及ばない一般人は、よく見える位置に『厳選』しておく方が安全である。
載せるデータがはみ出さない大きさ及び包丁が使える『俎』を厳選するのは当然として、これにより処理時間が変わることもあるから、大規模ファイル処理では注意されたい。
『定数』は、どうしよう。あれこそ頭に置くべきなので『冠』で良いかな。