不幸な私はただ呪いの言葉を紡いだ
もう、やだ…
何で私ばっかりこんなことになるの…
私、宇崎雫の人生は酷いものだった
小さい頃に母を亡くして、父と2人で暮らしていたけど、ずっと父に暴力を振るわれ続けた。
小学校と中学校の頃にイジメを受け続けていた、小学校の頃は殆ど悪口や仲間はずれというものだったが中学校に入ってから過激になり出した靴箱には大量の画鋲や接着剤を塗られていたこともあった、机には虫の死骸や「死ね」「ブス」などの悪口がペンで書かれていた、放課後に呼び出された時にはトイレの水をかけられ至る所に暴力を振るわれた、先生に言っても何も対応はしてくれて、学校に行きたくないと思った時もあったが家には家で父がいるせいで行かざる得なかった。
高校には父がお金を一切出してはくれなかったので、勿論行かずバイトをしていたが、いくら真面目にやっても殆どのところでクビになり、最終的に行き着いた先はブラックなバイトだった、唯一クビにならずに済んだバイト先だったので生きるためにはそこで働き続けざる得なかった。
しかし、もうそこで働き続けても何の意味がなくなった、父が死んで私は多大な借金を背負うことになった。
正直、今までよくやってこれたと思う。
もう、これで私は終わろうと思う。
私の味方なんて誰もいないんだから。
ふと、私は昔読ませてもらった古い本の内容を思い出し、気付いたらその言葉を口ずさんでいた。
「もうこの世には絶望した
嗚呼、全ては私の敵だ
この世界に私は要らない
自分自身も必要となんてしない
生きていれば私が苦しむから
生きていれば他の者が不快になるから
そう思いはしても私の心は変わらない
私の命と引き換えに復讐を願う」
そう言い切った瞬間、私の体に鎖が現れ、その場を赤い血で濡らして絞め殺されいった。
その翌日、この世の物はこの世の物は混乱に包まれていた。
ある所では体内から針が出てきて、串刺しになってゆく
ある所では不治の病に侵され、死んでゆく
ある所では得体の知れないない生き物が現れ、無残に殺されてゆく
ある所では空から重たい何かが降り注ぎ、重みによって潰れてゆく
そして、それらを眺める者がいた、そしてこの世が完全に朽ち果てると満足そうな顔をして地に落ちていった。
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