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デスゲーム  作者: 夜市
1/12

stage:0 夢に見た者



燃え盛る炎。


道に転がる死体。


そして、破滅へ向かう破壊音。


どれもが、私を恐怖に陥れる。


「お前は先に逃げろ!!早く!!」


裂けた道の向こうで、男は私を逃がそうと叫んでいて、


「でも、あなたはどうするの!?」

でも私は、そんな彼を見捨てる事も出来ず、


「俺は…残る。」


「え!?そんなの駄目!!早く捕まって!!」


どうにか助けようと必死だった。


「……。」


「早くっ!!」


「じゃあな。また、あとで会おう。」


けれど、彼は私を不安にさせまいと笑いながらそう言った。


でも、気付いてた。


あなたが死ぬ気なんだってこと。


「本当…あなたって嘘が下手ね?」


私は泣きながら崩れ落ちた。







そこでいつも映像は終わる。




目の前が真っ暗になった。

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