魔法使いの旅
「第6話勘違いライバルその名はカゲ」
「ねぇ、サチあいつが来るよ」
僕は黒目黒髪をしたほどよい筋肉をしていてやたら好戦的なだて男を想像していた。
「またあの男ですか」
サチも同じようなイメージだったのだろうか?
「そうだよ、はい、サチ特性の変身ドレスの素」
僕はサチに魔法収納から魔石の欠片をサチに渡す。サチ特性の変身ドレスとはサチが自分用に作った機械のパワードスーツみたいなやつだ。最近の流行りで言えば魔法少女と言うかな。
魔法石とは魔物の心臓にあるやつで魔物の動力源である。その魔石に僕とサチが加工してサチが砕くと形状記憶された魔法少女になるのだ。
なぜか魔法少女に僕はなれない。サチ固有の資質?いや才能がある。彼女は頭の中で緻密に機械じみた細かな1つ1つパーツを再現できる。
しかし、僕から言わせれば魔法とはかけ離れている。魔法少女サチはいきなり空中に炎弾や水弾を作ったりはできない。なぜなら彼女は生粋のメカ機械の力を頼っているからだ。動力源は魔石である。なので彼女は普段魔石は持つとかさばるので僕の魔法収納でしまっている。
「そろそろやつがくるところか」
やつとは、、
「久しぶりだな、オズ」
「やぁ自称超能力者」
「相変わらず口が悪いな、オズ」
やつは超能力者。みんな魔法使いと超能力者どちらが勝つか興味あるかもしれないが僕はこいつとの戦闘負けたことないしコイツが大嫌いだ。
「君の暴力よりは悪くないかな」
僕は神眼を解放させる。それはどこまでも真っ白に染めるような白色で瞳孔が金色である。
「俺にそれが効くと思ってるのか?」
「相変わらず覚悟だけはあるみたいだな」
この神眼は覚悟のない敵を灰に変える。もちろんそれだけではないが。
「お前、白い剣今日も抜かないのか?」
「シロを抜くほど君は強くない」
「今日は死んどけ、流星群」
ティターニアが降り続ける、それは隕石だった。
「僕は君が嫌いだ。天地創造(月)」
僕は空中で隕石を1つにまとめると魔法収納でしまった。
「君、星の重力に耐えられるかな?」
ほんと一瞬だけその男に強い重力をかけたが地面にクレーターができるほどだった。
男は無傷だった。
「おいおい、ただこれだけか拍子抜けだな」
「それだけなものか。カゲ!今日はラキを抜く」
「へぇ、ただの飾りじゃなかったのか?そのG18c?」
「君はラキのスピードについていけるかな?」
「はっ、そんな大口叩いていられるのか?俺は雷の超能力で反射神経が光並みだぞ」
「それは良かった僕のラキは光速を超える」
今の僕は獲物を狩る肉食動物のような目をしていた。
カゲはいぶしかそうにしていた。
「パパパパンパパン」
銃声が鳴った。それは音が外れて聞こえた。
そこには血だらけのカゲ、男が立っていた。
彼は納得のいかない顔をして転移して逃げた。
「師匠無事ですか?」
サチが心配そうに木陰から出て来た。
「ああ、今日は疲れた休もう」
特に運動不足で疲れたわけではなくそういう気分だったのだ。
「それにしても私聞いてたんですが光より速いとはどういうことですか?」
サチの目が凄くキラキラしてて目がお星様である。
「簡単だよ弾の重力を無くしたんだ、そうすれば時間が止まるだがブラックホールには奇妙なことにホワイトホールがある。つまり噂さえ広がれば時間が止まってても動けるという概念だ」
「師匠まったく分かりません」
2人は笑いながら戦闘の後に温かい鍋をつついて、突き終わると寝息をたてながら寝るのだった。