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屋上の太陽

いつもの坂道。


この坂道を登るとそこには繰り返しの日々があるだけ。


勉強、部活、友達…。


どれも卒なくこなさなければこの世界では生きていけない。


「学が無ければ将来困る」


「部活入ってた方が就職に有利」


「大人の言う事聞きなさい」


「あなたを思って…」


全て私を通り越してずっとずっと将来まで続いてる。


私はまだ自分が何をしたいかもわからないのに。


親や先生が言ってる事わからない訳じゃないけど。

なんか息苦しい。


周りに合わせて笑うのが嫌だし、楽しいと思うこともない。


むしろ1人が気楽だ。


3年間あっというまに過ぎればいい。

ただそう思っていた…。


高校1年の夏。


私の名前は石田結花(いしだゆか)

きっと周りからは無愛想だと思われていると思う。


特に話する友達もいないし、愛想がいい方ではないから誰も近寄ろうとしないのだろう。


まぁそれはそれで都合が良いから気にしてない。


ただ、お弁当の時間だけは流石に気まずいから、

いつも屋上でとることにしている。


「ガチャ」


「今日も誰もいないか…」

周りを見渡して誰もいないのを確認して少しホッとする。


この時間がこの学校(場所)で唯一の息抜きの時。


騒音が少しだけ遠く感じて、自分だけがまるで意思をもってここまで来た様な気がするから。


「ガチャ」


「あれ?誰かいたんだ。」


「あの、僕もここでお弁当食べていいかな?」


そう話掛けて来たのは見たことない制服をきた男子。


急に話掛けられた事に驚きながらも返事しないとと思い。

「どうぞ…ここ私の所有スペースじゃないんで…」


「ありがとう」


そう言ってすごく優しい笑顔でニッコリと笑った。


誰だろう?転校生かな?そう考えてる最中。


「僕、今日からここに転校してきた1年E組の加藤春

(かとうはる)って言います。よろしく。」


「私、同じ1年の石田結花」


「結花ちゃんか!この学校で始めての友達だよ!

あっ一緒にお弁当食べてもいい?」


「はぁ…」


そんな感じの流れで、一緒にお弁当を食べながら東京から親の仕事で越して来た事や午後から教室で紹介される事になっている事、早く来すぎて屋上でお弁当を食べようと思ってここに来た事などを話して来た。


「ねぇ、また明日もここに来ていい?」


「…どうぞ…私の所有スペースじゃないので…」


「じゃあ、また明日ね!」


そう言ってあなたはまるで太陽の様な笑顔で…。


これが春との出会いだった。












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