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インフィニティコード  作者: 柳神城
3/3

stage2 faker

ホーンと遅くなりました!

 1stday 11;54 code1



 俺は屋上の扉を開け放つ。

「待ってたわ」

 他の世界での仲間だった女だ。

 え、待ってた?

「待ってたというのはどうゆうことだ? 前の世界の記憶をなぜ?」

「いや、わからないわ」

 どうゆうことなんだ。

 記憶を引き継げるのは俺だけのはず。

「まあ、いいだろう。困る事でも無さそうだし」

 そう言って中へ戻ろうとすると裾を急に引っ張られた。

「隠れて」

 息を潜めてよく観察していると、中から合法ロリの桐本先生がやってきた。

 さすがに無いと思い、小声で、

「さすがに桐本先生は違うだろう・・・・・・」

「いや、違う。桐本先生に嫌な気配が・・・・・・」

 2人の鼓動を激しく鳴らしていた悪夢の時間は過ぎた。

 桐本先生が中へ入り、安全を確認した涼風がこっちへこいと手招きをする。

 そして立ち上がり動こうと思った刹那。

「なあんですかぁ? あなた達はチェックメイトぉ」 

 桐本先生の後ろから重たそうな機械が浮遊し、こっちに向かって青色の閃光を放っていた。

「残像!? なんd」

 学園を少し削り跡形もなく吹っ飛ばしたのを確認した桐本萌香は欠伸を漏らしながら戦場へと向かった。


 errormessage code??


「お兄ちゃん? お兄ちゃん? 起きてー学校だよ-」

「ん? 涼風亮子か?」

「誰それ? もしかして彼女さん? もう一夜で超えたのかぁ?」

「うわ! 有美かよ」 

 え? 俺は学校にいて、またあの惨劇を見るのではなかったのか?

「有美、今日何曜日だ?」

「何いってるの!? お兄ちゃんがイカれちゃったよー! むー、今日は有美とお買い物に行く約束だったじゃない?」

 有美は顔をむー、とさせこっちを見ていた。

 どうやら休みでいいらしい。

「まさかあのよぼよぼお兄ちゃんが倒れるほど貧弱だったとは、驚きだよ」

「え? 何を言って」

「お兄ちゃんが遠くへ行くって聞いたから・・・・・・思い出とか・・・・・・」

 少し寂しそうな顔をすると、いつものテンションに戻った。

「もう会えないね」

 別れの言葉さえ口から漏れる笑い声で掻き消すのは充分だった。

「お前は、有美じゃない!」

 びしっと人差し指で有美を指すと有美が観念したように溜息をついた。

 ここは幻想・・・・・・現実ではない・・・・・・目覚めろ・・・・・・目覚めろ。

 心でそう唱えると次元にヒビが刻み、空間が割れた。

「何故!?」

 そこに居たのは涼風、桐本、俺の3人だった。

「あれ、私達・・・・・・」

「嘘は、嘘だと分かったときそれは機能を停止する」

「見えた! 彼女はfakerの能力者よ!」

 嘘は嘘はない。

「開け冥府の門!」

 苦し紛れに唱える言葉も通じず何も起きなかった。

 何故なら、嘘を破ってしまった。嘘を破られない限り永続的に実現する力。

「これで終わりだ」

「それは、本当?」

 さっきまで慌てていた桐本は冷静になり笑みを浮かべていた。

 俺は動けなかった。

 何故なら・・・・・・



 俺の首元に涼風がハサミを突き立てていたから。



 




 

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