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7 うちのパートナーはゴーレムです

少し長めかもです。

  バッチンッ!


 ボロボロッ


  バッチンッ!


 ボロボロッ


 《熟練度が一定に達しました。スキル『蔓の鞭LV6』が『蔓の鞭LVLV7』になりました》

《熟練度が一定に達しました。スキル『硬化LV4』が『硬化LV5』になりました》


 気付いたら朝になっていた。


 ふぅ、これくらいで良いでしょ。


 ずっとスキルを繰り返し洞窟の壁に向かって使っていたらどんどんスキルレベルが上がっていった。


 見てみるか、ステータスオープン!


------------

スモールパラライズプラント LV19

ステータス

HP:490/490

MP:300/350

SP:280/300

攻撃能力:200

防御能力:190

魔法能力:125

速度能力:190

抵抗能力:160

スキル

「蔓の鞭LV7(2up)」「草の音色LV4」「痺れ粉LV3」「腐蝕苔LV1」「鑑定LV2」「硬化LV5(2up)」「麻痺毒生成LV6(2up)」「麻痺攻撃LV5」「水泳LV2(1up)」「念話LV1」「鋭利LV4(2up)」

魔法

「植物魔法LV1」

スキルポイント:400

称号「雑草魂」「人族殺し」「突然変異」「可能性」

------------


 結構上がったな。

 確かに、休まずにひたすら麻痺性の毒を作りまくったり。硬化で堅くした蔓で洞窟を削りまくったり。洞窟の中を水泳で動き回ったりしたな。



 後、火魔法を使ってみたいと思って、何度もそれらしい呪文を唱えたが習得できなかった。


 やっぱり植物と火は相性が悪いのかもしれないな。


 ならば土魔法はどうだろう。

植物と土、切っても切り離せない関係だ!


 あぁ、土魔法よ!


 また何か来た!何々。


 土よ、あらゆるものを生成せよ!


粘土生成(クレークリエイト)


 そう念じた瞬間、地面からしっかりとした土が沢山わくように出てきた。


《魔法『土魔法LV1』を獲得しました》


よし!やっぱ才能あるな俺!


 せっかくだしなーそうだなー!何か作ってみるか!


 これをこうやって、こっちをここに引っ付けて。

 あー、取れた。でもこうしたら、よし!完成だ!


 自分の体より少しでかいくらいのゴーレム作っちゃった。


 でも体が崩れてきそうだな。あ、そうだ!


 『植物生成(プラントクリエイト)


 体を粘着性のある植物で覆い尽くそう!


全身に隈無く植物を絡め終えると、覆い尽くしていた植物達が土人形に吸い込まれるようにして全身に馴染んでいった。


 薄緑色のゴーレム完成!


 こいつのステータスを見てみるとするか。

 味方のステータスの閲覧は本人が許可した場合見れる。鑑定のレベルが高ければ他人のステータスも見れるようになる。


------------

ミニゴーレム LV1

ステータス

HP:30/30

MP:20/20

SP:50/50

攻撃能力:10

防御能力:10

魔法能力:20

速度能力:5

抵抗能力:10

スキル

「硬化LV1」

魔法

「土魔法LV1」「回復魔法LV1」

スキルポイント:0

称号「土人形」

------------


 まあ、今はステータスもレベルも低いが、敵を倒してレベル上げして強くなろうな!


 ゴーレムって呼ぶのもあれだな、名前をつけよう!今日からお前はゴレだ!


 ネーミングセンスが無さすぎるって?

そんなぁ!完璧じゃないか!


ちょうどいい、ゴレに念話を使ってみるか。


『あーあーあー!マイクテスト、マイクテスト。おーい!聞こえてる?君の名前はゴレになった!良いね?』


 一応、意志はあるようだし。


『ご、ご主人様、素晴らしいお名前をありがとうございます』


 おうよ!

 もっとカタコトかなって思ったんだけど。しっかり喋ってるね。良かった良かった。


 ゴレの声って何か、女の子みたいだよね。

 不思議だわー、ゴーレムなのに可愛い声してんだもんなー。


『ゴレ!今から狩りに行くけど、来るよね?』


『勿論です!ゴレはご主人様についていきます!』


 おお、嬉しいぞ!


 まず手頃なリーフウルフ君を探そうか。

あまり強すぎる魔物だと、死んじゃうからさ。


「プガァ!プガァ!」


    猪!?


 おいおい、俺の方に向かってきてんじゃんかよ!


 硬化を発動させれば受け止め……れるかぁ!!


「プガァア!」


 っう!直撃したぁ。

 体が千切れなかっただけ良かったと思わないと。


 『蔓の鞭』


 バッチンッ!


 バッチンっ!


 連続2回蔓!


 そんだけで終わると思うなよ!まだまだ!上に上げてからのーー!降り下ろす!!


 ドッゴンッ


「プガ…ァ」


 脳がぐちゃぐちゃになっちまったんじゃねーか?


『ゴレって回復魔法使えたっけ?』


『はい、使えます!今使いますからね!』


『ああ、頼む』


『ええと、回復(ヒール)!』


 ゴレは優しいなー。

良きパートナーが出来て嬉しいよ。


 おお、暖かい何かに包まれるような。

これが回復魔法なのか、安心するって言うか、落ち着くと言うか。


《『ゴレ』スキル『念話LV1』を獲得しました》

《熟練度が一定に達しました。スキル『念話LV1』が『念話LV2』になりました》

《『ゴレ』熟練度が一定に達しました。魔法『回復魔法LV1』が『回復魔法LV2』になりました》


『ご主人様!回復魔法のレベルが上がりました!これでもっとご主人様のお役にたてます!』


『おお!凄いじゃないか!』


 良いなぁ、回復魔法の練習もしてみるか。

癒すイメージをすれば出来るんだろうけど、今ここは魔物がその辺にいるような場所だ。

 練習するのは洞窟に帰ってからにしよう。


正式なパーティー登録をしていないからゴレのところには経験値はいかないのか?


 死にかけまで追い込んで、ゴレに殺させるしかないか。



「「「ギャギャギャギャ!」」」

   「ギャァ!!!」


 こいつらには前にも会ったな。緑色で醜い顔の小さい鬼。ゴブリンだ。

 でも今回は一匹違うのがいるな。回りのゴブリンは錆びてボロボロの短剣なのに、真ん中のゴブリンは槍を持っている。

それに普通のゴブリンより少し大きい。


 鑑定さん、出番ですよー。


------------

ゴブリンリーダー LV15

ステータス

HP:190/190

MP:120/120

SP:100/100

攻撃能力:150

防御能力:100

魔法能力:20

速度能力:200

抵抗能力:190

スキル

「槍術LV3」「棍棒術LV2」「????」「????」「*&%φ」

魔法

「????」

スキルポイント:????

称号「?*%」

------------



 見れないところがあるけど気にしない。


 速度能力と抵抗能力が高いな。



 命の取り合い、始めますか!



 『蔓の鞭』


 全力で降り下ろす!


「ギャァア!!」


 ズバッ


 っふ!これでアイツは大ダメージを……痛い。


  痛いぃぃ!!


 くぅ、蔓が切られた!

 ゴブリンリーダーを少しなめてたかもしれない。


 だがな、蔓は幾らでも生やせるんだ!


 蔓を六本生やしてやったぜ。


 食らえ!捨て身のアタックだ!


 蔓に硬化を発動させて、ゴブリンリーダーに向けて伸ばす!


「ギャァ!!」


 無駄だ!硬化をかけてあるからな!そう簡単に切れねぇぜ!


 よし!グルグルに巻き付けた!後は。


 『腐蝕苔』


 蔓に腐蝕苔を使う!

 蔓に巻かれているゴブリンリーダーにも腐蝕苔が移る。

 自分もダメージ食らうからしたくなかったんだけどな。



 一本隠しておいた蔓をゴブリンリーダーの口に無理やり突っ込む。


 あはは!無駄だぜ?噛み千切れるわけないじゃん!硬化つきだぜ?


『麻痺毒生成』


 蔓の先から今出せる最大の麻痺毒を発射する。


 ゴレ待ってろよ、瀕死にしてからお前に止めをささせてやるからな。


『ご主人様ぁ!うっ』


 ん?さっきからゴブリンが居ないと思ったらゴレの所に行ってたのかぁ!

 お前らゴレに汚い手で触れるんじゃねぇえ!!


 蔓をゴブリン達に向けて伸ばす。


 『雑魚のゴブリン五匹、うちのゴレに手を出したな?』


「「「ギャギャギャギャ!?」」」


 『生きて帰れるとか思ってねぇよな?』


 『鋭利』オン

 『蔓の鞭』


 ふざけやがって


 『死ね』


五匹いたゴブリンの体は真っ二つに切られ、首が全て取れていた。


『大丈夫か!ゴレ!』



------------

ミニゴーレム LV1

ステータス

HP:4/30

MP:5/20

SP:15/50

攻撃能力:10

防御能力:10

魔法能力:20

速度能力:5

抵抗能力:10

スキル

「硬化LV1」「念話LV1(new)」

魔法

「土魔法LV1」「回復魔法LV2(1up)」

スキルポイント:0

称号「土人形」

------------


 回復魔法!


 癒すイメージ!暖かく包み込むような!


 『回復(ヒール)


 すると、ゴレを包み込むように緑色の光が現れた。


 成功か!?


《魔法『回復魔法LV1』を獲得しました》


 やったぁ!HPは回復したのか!?


------------

ミニゴーレム LV1

ステータス

HP:30/30

MP:5/20

SP:15/50

攻撃能力:10

防御能力:10

魔法能力:20

速度能力:5

抵抗能力:10

スキル

「硬化LV1」「念話LV1」

魔法

「土魔法LV1」「回復魔法LV2」

スキルポイント:0

称号「土人形」

------------


 ちゃんと回復してるな。良かったぁ。


「ギャァァ」


『ご主人様、ありがとうございます』


『まあ、回復魔法も習得できたし。良いってことよ』


『あっ!ご主人様!逃げてます!』


 ん?あ、ゴブリンリーダーが逃げてる。


『ご主人様、すみません。私のせいで』


『気にすることないさ、また他の魔物を狩れば良いし』


 あれ?ゴブリンリーダー!槍忘れてんぞー!

 いらないのかー?返事しないなら貰うぞー!


 うむ、返事がないな、ありがたく貰っておこう。


 でも蔓じゃ持ちにくいし。


『ゴレの丸くて平らな手なら持てるんじゃないか?』


『はい、持てると思いますが、良いんですか?』


『俺のこの手、蔓じゃ持ちにくいからな。それにスキルの鋭利があるから別にいいよ。それはゴレが使うと良いよ』


『ありがとうございます!大切に使わせてもらいます!』


 念のため、鑑定しておこう。


『戦慄の槍:%?*&+∽』


 そうだね、文字化けしてて分からんよ。

鑑定のレベルが足りないんだな。


 あぁぁ、疲れたぁ。今日は洞窟に戻ろう。


 ゴレの腕の辺りに少し土を加えた方が良いかもな。崩れてるところも治さないと。



ーーー



その頃、王国では勇者召喚を行おうとしていた。

夜空

------------

スモールパラライズプラント LV19

ステータス

HP:490/490

MP:350/350

SP:300/300

攻撃能力:200

防御能力:190

魔法能力:125

速度能力:190

抵抗能力:160

スキル

「蔓の鞭LV7(2up)」「草の音色LV4」「痺れ粉LV3」「腐蝕苔LV1」「鑑定LV2」「硬化LV5(2up)」「麻痺毒生成LV6(2up)」「麻痺攻撃LV5」「水泳LV2(1up)」「念話LV2(1up)」「鋭利LV4(2up)」

魔法

「植物魔法LV1」「土魔法LV1(new)」「回復魔法LV1(new)」

スキルポイント:400

称号「雑草魂」「人族殺し」「突然変異」「可能性」

------------

ゴレ

------------

ミニゴーレム LV1

ステータス

HP:30/30

MP:20/20

SP:50/50

攻撃能力:10

防御能力:10

魔法能力:20

速度能力:5

抵抗能力:10

スキル

「硬化LV1」「念話LV1(new)」

魔法

「土魔法LV1」「回復魔法LV2(1up)」

スキルポイント:0

称号「土人形」

------------

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