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48 はじめての裏闘技場

久しぶりの投稿でぎこちないとは思いますが、どうぞご覧くださいまし。


「おい、いつまで寝てるんだ!起きろ!!」


目覚めは誰かの怒号から始まった。


全く、せっかく眠ってるのに騒がしいな。

友達の家に泊まった次の日の朝でもそこまで言われないぞ。


「裏闘技場の開催まであと少しだ…ってお前まだ食べてなかったのか」


いや、誰が好き好んでハーフエルフなんて食べるかよ。


「もしかしてそんな見た目でベジタリアンか? これは傑作だ!」


何だこの人を小馬鹿にする感じ、ものすごく腹立たしい。


「食わないなら他のやつにやるぞ?」


俺は反射的に鉄格子を勢いよく叩いた。


「なっ!? 攻撃に制限をかけているはずなのに…」


叩いた鉄格子の一部が吹き飛んで普通に壊れた。


これ普通に逃げれるんじゃね?って思った矢先に力が抜けて失敗に終わった。


「鉄格子がこうも簡単に壊されてしまうとは、まいったな」


力が抜けるのも全部、どうせこの首輪のせいなんだろ?図星だろこの野郎。


「まあいい、そいつはお前の食い物だ。取り上げはしないから落ち着いてくれ」


いや俺は食わんよ? 魔物が全員そういうの好き好んで食うみたいなのやめてほしい。


〔まもなく、裏闘技場第一回戦が開催されます。出場者はステージの中央に集まってください〕


「始まる前からこの始末、厄介もんを引っ張ってきてしまったか」


ぶつくさ言いながらゴレと俺を牢屋から連れ出すフードの男。


「おいおい嘘だろ。もうすぐ試合が始まるってのにコイツ、自害しやがったな」


男の視線の先にはもう一つ牢屋があり、その中には狼系の魔物が口から血を流し息絶えていた。


「群れる習性を持つ魔物は無理に引き離すとこうなるのか。はぁ、試合前に何とか穴埋めをしなければ…」


こいつ、相当焦ってるな。

この裏闘技場とやら、参加するのに何か条件があるのかもしれんな。

そして今、条件が満たさない状況になってしまった。早急に穴埋めをしなければ裏闘技場への参加が出来なくなってしまう。それはこいつにとって都合が悪いのだろう。


「今から使役出来そうなのを探すなんて無理だ。どうすれば…いや、最悪アレで我慢するか」


そういうとフードの男は俺が壊した鉄格子をくぐって中に入り、部屋の隅で震えるハーフエルフに懐から出した首輪をつけた。


この際、条件を満たせればなんでもいいって感じか。そのハーフエルフは間違いなく戦力にはならないと思うぞ。


『ご主人様? 頭上からかなりの魔力を感じます』


『ああ、やっぱりここは地下だったか。嫌な予感がするな』


俺達は地下牢屋にいたって訳だ。


「俺についてこい」


そう言って狭い通路を歩き始めるフードの男。


裏闘技場とか名前がやばいよな。

裏である必要はあるのか?

もうしばらく戦いとかいい。平和にいこうよ。


しばらくすると階段が見えてきて、それを上ると目が開けられない程の光が差し込んできた。


闘技場全体に響き渡る歓声の数々。

壁の奥には観客席、前の世界でも似たようなのをテレビで見た事があるぞ。


他にも魔物を連れた人間が何人かと、人と思われるものを連れてる人間もいる。

絶対タダでは帰してもらえないやつですねこれ。


〔それでは開催する前に改めて説明の方をさせていただきます〕


とりあえず中央まで来たんだが、これまたやばそうなヤツらがぞろぞろといやがる。


〔トーナメント方式で出場者の方々には戦ってもらい、勝利する事に魔石等の報酬が与えられます〕


このフード男の目的は魔石か? 魔石を手に入れて高く売りさばこうって魂胆か。


〔トーナメントを勝ち抜いた者にはとっておきの優勝賞品が与えられます。ルールは簡単、使い魔は一回戦につき一体のみ使用可能とする。相手の手駒を殺害、主本体を殺害、もしくは戦闘不能にすれば勝利。説明は以上! 裏闘技場第一回戦出場者は、生きる屍、まさに彼自身が魔物かと思わせる風貌!ゾンべー選手!! 竜と心を通わせること、それは決して簡単なことでは無い!竜使いモルガン選手!! それ以外の選手は特別観戦席に移動してください!〕


優勝賞品ってやつがどんなものなのか気になるな。やっぱり武具とかが無難か。


「おいっ、ボーッとしてないで早くこっちに来い」


くっ、あー首が痒い。おい命令口調やめろ。

首輪が反応してんだよ。


「この魔法壁、結構な強度を持っていそうですわね」


俺の隣でそう言ったのは赤の長髪、金色の眼を持ち、赤黒いゴシックドレスを着た少女だ。


特別観戦席や普通の観客席にはバリアの様な魔法がかけられていて、怪我人が出ないようにしてある。裏とついてる割にはなかなかしっかりとした作りだな。


「そこの鬼もどきさん? あなた、ランクの割に随分とお高いステータスを持っていますわね」


『あんた、鑑定持ちか?』


「ふふ、鑑定よりも便利なものかもしれませんわよ?」


鑑定よりも便利ってなんだよ。

おいゴスロリ、教えろよ


〔それでは両者、定位置についてください〕


モルガンってやつは属性別の竜を三体使役しているようだが、見た事のある竜が一体いるな。

あれは地竜か? 俺の戦ったやつよりも強そうな感じがあるな。

それより竜種って使役できるんだな。初めて知ったぞ。


それに比べてあのゾンべーとかいうやつ。

アンデット系の魔物を使役しているみたいだ。

本人もアンデット系のような見た目だからどっちが使い魔なのか分からなくなるな。


ちょっと鑑定でも使って両者の使い魔の強さがどれくらいなものか見てみるか。


------------

アースゲラルド LV57

ステータス

HP:3500/3500

MP:1000/1000

SP:1500/1500

攻撃能力:1300

防御能力:2500

魔法能力:800

速度能力:850

抵抗能力:700



『スキルの鑑定に失敗しました』


------------


やっぱり地竜だった。めちゃくちゃレベル高いな


今度はゾンべーの使い魔を見てみるか。

あれはなんだ、熊か?


------------

アンデットグリズリー LV60

ステータス

HP:6500/6500

MP:500/500

SP:/

攻撃能力:4500

防御能力:2000

魔法能力:200

速度能力:1000

抵抗能力:900


『スキルの鑑定に失敗しました』


------------


あ…えと、出口ってどっちでしたっけ?

いやいやいや、おかしいでしょ。なにこのステータス、攻撃力とか普通に地龍超えてんじゃん。それにSPが表示されてないんだけどなんで? アンデットだから?

絶対来る時期間違えちゃってるよ。今の俺が居たらいけないとこに来てしまってるよこれ。


こんな化け物達を使役してるこいつらって何者なんだよ。あー、終わった。俺の植物生もここまでか。こんなヤツらばっかなら完全詰みだろ。


こんな所に連れてきたフードの男、絶対許さん。

もうお前が参加しろよ。人様を巻き込むんじゃありません。全くどういう教育を受けてんだか。


はぁ、地龍達の一件の後にこんな事に巻き込まれるなんて自分の運の悪さを恨むわ。


とりあえずこいつらの試合でも見て考えるとするか。



〔それでは裏闘技場第一回戦、開始っ!!!〕




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