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47 牢獄という名のトラウマ


《分析中…異質な生体反応を確認。殺意を感知…強制浄化プログラムを起動します》


天の声よ。何を勝手に話を進めているのかな?


《精神汚染を確認。スキル『精神憑依』を感知、上位スキル『精*支*』による上書きを実行します》


「き、貴様は…! ひ、ひいいい!!」


急にレマンドのやつが、魔物か何かが村に襲撃してきた時の村人のような声を上げ、俺がいる方向とは真逆の方向へと走り出した。


「今までに一度もこんな事は無かったはず、なのに何故だ!!あれは一体なんだと言うのだ…」


《スキル『精神憑依』の上書きが完了》


「早くここから出なければ…! で、出られない、だと?」


《上位スキルの効果により、標的の全ての攻撃を無効化。半永久的に精神世界に閉じ込める事が可能です。精神世界に閉じ込めますか?》


なんかよく分からんけど、暴れる魔王を外に放つわけにもいかないし、閉じ込められるなら閉じ込めておいた方が世のためだと思うから、答えはYESで。


《精神世界への閉じ込めが完了しました》

《スキル『精神牢獄LV極』を獲得しました》


精神牢獄? いきなりレベルMAXは嬉しいな。


「この感じ、どこからどう見ても異質な者の力。俺様の精神憑依を強制的に解除し、逆に俺様をこの精神世界に閉じこめて自由を奪いやがった…」


《浄化済みの異物『魔王レマンド』を一度分解し、能力の一部を得ることが可能です。その後、再構築が可能です。分解しますか?》


とりあえず害はなさそうだからYESで。


《『魔王レマンド』の分解を開始します》


「俺様の体が! や、やめろおお!やめてくれええ!!」


叫びながら小さなブロック状になって分解され、もう一度元の姿へと再構築されていく様はまさにホラー。幼い子供が見たら一生のトラウマだわ。


「く、くはぁ。助かったのか…」


《異物の分解により、スキル『精神憑依LV3』を獲得しました》

《異物の分解により、ステータスが上昇します》


「どの道、俺様に自由はないのか。これを生き地獄と言うのか」


なんか魔王、呆気なく終わったな。

それでいいのか、レマンド。

お前ならまだやれるぞ。頑張れよ。


「力があまり湧いてこない。これは、ステータスの数値が減少してる? どこまでセコイ奴なんだ」


もう出ることは諦めてるみたいだな。

ずっとスキルやステータスだの、愚痴ってる。


「どこかで感じたことのある圧だったな。もしやあの類の…」


《精神世界からログアウトしますか?》


何かレマンドが言ってたような。 まあいいか、YESで。




そして俺の意識はさらなる暗闇へと沈んでいった。




冷たい風に目が覚めると、俺は牢獄のような場所に入れられていた。


『ご主人様!聞こえますか!!』


するとゴレの念話が俺に届く。


『ゴレか、どこだ?』


周りを見渡すも左右と後ろは石の壁、前には鉄格子があるだけだ。


『恐らく隣の部屋に居るのかと。ご主人様が倒れてから、私も意識が遠くなり倒れてしまって…』


『そうか。怖い思いをさせたな』


精神世界に行っている間は気を失うのか? 時間が止まったりとかでは無いんだな。


それよりなんで牢獄なんて場所に閉じ込められてんだ。

この首についてるのはなんだ?

なんだ、ただの鉄の首輪か…っておい!

俺はペットや奴隷になった覚えはねぇぞ?どうなってんだ!


「やっと目が覚めたか。お前らには明日からたんまりと稼いでもらうぞ」


何を言ってやがんだこいつ、黒いローブを着ていていかにも怪しいやつって感じだ。

それに魔物なのにどう稼げと。


「まぁ、今日は美味しい飯でも食って、力をつけておけ」


そう言って俺の目の前にほおり投げてきたのは人間の少女。

人間にしてはやけに耳が長いような気もするが。


「今日仕入れた、新鮮なハーフエルフの娘だ。その血はお前ら魔物達の力を向上させるという。奴隷商から聞いただけだから、本当かは知らないがな」


魔物一匹にハーフエルフとやらを一人ずつ飯として出すのかここは。

随分とリッチな感じだが、この牢獄をリッチと言うには無理がある。


「どうした、食わないのか? そうか遠慮してるのか、そいつは奴隷商から安く仕入れたやつだから遠慮せず食え。そして力を蓄えろ」


ハーフエルフの少女がこちらをじっと見つめている。

髪は傷んで、数日間何も口にしていないのが分かるほど痩せこけた体。

瞳に生気を感じられない。生きることを諦めているな。


『ご主人様!すごく美味しいですねこれ!』


ってゴレ!? なに美味しいって、ええ!?

食べたの? ハーフエルフ食べちゃった感じなの?


『ご主人様の所にもこの美味しい魔石届いてますか?』


『魔石? な、なんだ。全く、驚かせるんじゃない』


『驚かせるつもりなんて…それよりご主人様、明日、何が行われるんでしょうか』


『分からないが、良いものでは無いだろうな』


首輪のせいか、反抗する気にならない。

スキルを発動させようとしても発動できない。絶対首輪の効果か何かだろこれ。


なんだよ。こっち見るんじゃねえよ。

ハーフエルフが俺の事をまだじっと見つめてくる。


『もうそんなに見るなよ。別にお前を食うつもりなんてハナからねぇよ』


何が好きで弱りきった少女を食わなきゃいけないんだ。

普通に自分の腕しゃぶってる方が栄養とれるわ。


それでもじっと見つめてくるハーフエルフ。

そんなに怖いか。人を襲う魔物ってもんはよ。


俺はハーフエルフと距離を置くために部屋の角に移動した。

そのまま横になり眠る姿勢に入る。


別に少し前に鳥とか食べたし、少しの間何も食べなくても死にゃしねぇよ。

横目でちらっと少女の方を見てみると、先程よりは少し警戒を解いているものの、まだこちらを見ている。

まぁ、普通は魔物が隣にいたら怖くて寝れないよな。

それに餌用として買われたみたいだし。凄く可哀想に思えてきたな。


『ご主人様、お先に眠らせていただきますね』


『分かった。安心しろよ。お前は俺が何がなんでも守ってやるからな』


『はい。ご主人様…』


昼なのか夜なのかも分からない。

そんな静寂の中、俺はこの場をどう乗り切るかということばかり考えていた。


この先に待ち受けているものについて、考えながら眠りについた。

夜空

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草鬼 LV29

ステータス

HP:2700/2700(1000up)

MP:2440/2440(1000up)

SP:1940/1940(1000up)

攻撃能力:2220(1000up)

防御能力:2190(1000up)

魔法能力:1730(1000up)

速度能力:2120(1000up)

抵抗能力:1730(1000up)

スキル

「真蔓の鞭LV6」「草の音色LV4」「痺れ粉LV5」「腐蝕苔LV1」「鑑定LV5」「硬化LV9」「水泳LV2」「念話LV5」「鋭利LV極」「状態異常耐性LV8」「猛毒生成LV6」「隠密LV5」「クイックLV8」「状態異常攻撃LV6」「アイテムボックスLV2」「鬼力LV3」「身体強化LV5」「HP自動回復LV5」「MP自動回復LV2」「SP自動回復LV2」「再生LV1」「竜力LV1」「精神牢獄LV極(new)」「精神憑依LV3(new)」

魔法

「植物魔法LV2」「土魔法LV5」「回復魔法LV2」「水魔法LV6」「封印魔法LV2」

スキルポイント:3950

称号「雑草魂」「人族殺し」「突然変異」「可能性」「状態異常マスター」「異物を吸収する者」「強靭な蔓」「巨人族殺し」「鬼心」「竜殺し」

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