第7話「戦場」
カイナが起きると外が妙に騒がしかった。
ドタバタと足音が聞こえる。
外で何かが、起こっているらしい。
…!?
カイナは、あることに気が付いた。周りで一緒に川の字になって、寝ている仲間がいない。
カイナは、急いで教室から出た。
他の仲間達は、そこに居た。
その仲間達は皆、同じ方向に目を向けていた。
カイナも、そこに目を通した。
そこには黒い煙が出ていたり、雷や竜巻等の魔法が、あちこちで発動されていた。
そしてそこには、剣と盾を持った戦士のような人それと、叔母さん達が居た。
戦っていたのだ。
そして、ある叔母さんがこんな事を言った。
「必ず、ヒリジス戦士を倒して下さい!この子達に一切、傷を付けてはいけません!!」
次の瞬間だった。カイナたちに向かって大きな炎の塊が飛んできた…!
すると、さっき叫んでいた叔母さんが俺たちの前に来て、呪文を唱え始めた。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜…!ハァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」
透明で巨大な壁が出来た。炎の塊を食い止めている。
魔法を食い止めながら、その叔母さんが言った。
「今のうちに…ロール先生!この子達を誘導して下さい!」
そして、"ロール"と呼ばれて、反応した叔母さんが、カイナ達に言った。
「みなさん!先生の後について来て下さい!」
その叔母さんは、あの無表情な叔母さんだった。
そして、先生と一緒に戦い中の場からカイナ達は、逃げ始めた。
カイナは、後ろを振り向いて、壁で大きな炎の塊を食い止めている叔母さんを見た。
…!
すると、あの壁が破壊されてしまった。
たちまち壁を作っていた叔母さんが、炎の塊に焼かれてしまった…!
最後の力を振り絞って、燃えながら叔母さんがカイナ達の方に向かって、言った。
「必ず……生き………のびて……ね…」
そして、倒れた。
次の瞬間、またあの大きな炎の塊が、カイナ達に向かって飛んで来た………!!