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第8話 王都では

かなり間が空いてしましましたが、再開いたします。

コメントいただけると嬉しいです。

俺が王都を出て一週間が過ぎた。



ピブタとの戦闘以降モンスターとはそれなりに遭遇しているし、村も2つ通過した。

モンスターに至っては定番のスライムのようなモンスターからオオカミ、ゴブリン、昆虫系など10種類ぐらいは倒した(ルルリアが)。


村には必要物資を調達したり、モンスターの部位を売ったりする程度でこれといった情報などはなかった。

あえて言うなら人間界の王都では勇者の召喚に成功し、異世界からの使者が20名ほど現れたという情報が流れているらしい。



まぁ今となってはどうでもいいが、王都の(仮)勇者のクラスメイトは元気だろうか…。

というより彼らは魔法やら身体強化が使えているのかが大変気になって仕方がない。



なぜなら俺は今現在も全く使えないからだ。

最近出会ったモンスターはほとんどルルリアが倒している。

俺は本当に動きの遅いモンスターを剣で倒した程度で、ルルリアにくらべたら役に立っていないのだ。



モンスターの速さにはついていけないし、俺の腕力では剣が弾き返されてしまうのである。

だから俺は前線には立たないことにした。


なぜかって?それは戦っていたら確実に死ぬからですよ。



ルルリアに言われているって言うのもあるけど、

彼女が前線っで戦ってくれていれば俺は後方支援だけでいいと思う。


「マコトが死んだらトランスできないどころか、私の存在自体も危うくなるから…。マコトは魔力の供給とかしてくれるだけで十分だよ」


ルルリアは心配そうに言ってくれるが、なんて情けないんだろうか…。

っていうかそれってルルリアにとって俺ってガソリンなんじゃない?まぁいいけど。


どうやら妖精というのは契約者が死ぬと魔力の供給がなくなり、存在が消えることもあるらしい。

ルルリアが消えないように頑張って生きていよう…。



しかし、実際【魔王】という肩書はあるのに、そこらへんにいる村人と戦闘能力が変わらないのどうなんだろうか。

俺のとりえと言ったらトランス時でも何ともなくいられることだけだ。


どうやら魔力量や精神力だけは桁はずれてあるらしい。

これだけは人並み外れて異常なんだろうけど、自分で戦えないのってどうなのよ。



異世界行ったらチート伝説は都市伝説だったんだろうか。。

仮にもし一人で王都を飛び出していたら、ピブタと出会った瞬間に俺の人生は終わっていただろう。


フェニルとルルリアには感謝しなくちゃいけないよな。


というよりも、今向かっている目的地はルルリアだけで攻略できるものなのだろうか。


そんなことを考えながらも今日も【火の神殿】を目指して歩いている。

もう少しで目的地に到着だ。それにしても…暑い。




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


空は漆黒に包まれ、ちらほらと輝きが見える。

そんな時間に皇王の間には皇王と黒ずくめの男がいた。


「一人逃げたようだが…」


「はい。どうやらフェニル様が逃がした模様です」


「あの女…いったい何を考えてるんだ?皇王である私が全く読めん」


「規約によって無理やり従わせていますからね。契約に逆らわない程度に何か企んでいるのかもしれません。消しますか?」


黒ずくめの男は剣をちらつかせていた。


「いや。よい。妖精の力はまだまだ必要だ。勇者候補がそれなりになってきたら妖精どもと契約させて強くさせろ」


「はっ。仰せのままに」


そういって2人は薄気味悪い笑みを浮かべながら闇夜に消えていった。

見切り発車は辛いですね…

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