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第6話 闇の妖精ルルリア

朝日が昇ると同時に城を出て、城下町で買い物をして町を出ることにした。


まだ店が開いていないのでその間に闇の妖精ルルリアさんにいろいろ聞いてみることにした。


「ルルリアさん?さっきはいきなり契約しちゃったけど、そもそも契約って何のこと?」

「ルルリアでいいよ。その代り私もマコトって呼ぶね。っていうかマコトはフェリア様に何にも説明してもらってなかったのに契約しちゃったの?」と俺の周りをくるくる旋回しているルルリアが驚く。


「しょうがないからルルリアさんが教えてあげましょう。えっへん」

全く持ってない胸をはりながらルルリアさんが説明してくれた。


契約者=コントラクターともいうらしい。

主に人間と妖精の間で契約が行われるという。

そもそも人間と妖精は他種族に比べてかなりひ弱なのは明確であり、

2種間で力を合わせようというのがことの始まりであった。


妖精は人間に魔法を供給し、人間は妖精に魔力と精神力、体力を与えるのが契約なのだそうだ。契約はお互いの「血」を一滴飲むことで交わされる。


常に契約中というわけではなく、契約状態のことを「トランス」と呼び、

必要なときのみお互いの力を使用できる。


トランス中の人間は妖精の属性の魔法が使用可能になる代わりに魔力と精神力、体力がトランス中は激減する。そんな中で魔法を使用したら即魔力切れだとか。

逆に妖精は人間から力を供給されると遥かに強い魔法と肉弾戦闘ができるぐらいに体が強化されるらしい。


現在は人間嫌いの妖精が多くあまり契約している者は少ないが、

契約者のほとんどは妖精を前衛にして自分は戦わないってやつが多いらしい。

そりゃ人間嫌いになる妖精が多いわけだわ。

中には人間じゃなくて獣人や魔人と契約を交わしている妖精もいるという。


だいたい内容はつかめた気がする。



「どうやったら【トランス】状態になることができるんだ」

「それは言霊を唱えればいいんだよ。解除は魔力がなくなったら強制的に解除されちゃうから気を付けてね」と鼻歌を歌いながらご機嫌なルルリアさん。


ルルリアと話をしている間にだんだんとお店が開店し始めた。

買い物をしようにも気になることが一つある。

もらったこのお金っていったいどのくらいの価値なんだろうか。



「ルルリアはこれがいくらでどのくらいの価値があるかとかわかる?」

「うーんとね、全部で100000ギルかな。ほらほら!あそこのお店みてみて」

ルルリアの指差すお店を見てみると飲料を売ってる店のようだ。

「あの水一本が100ギルだよ」

だいたい1.5リットルぐらいの量が100ギルということは日本の円と同じ考え方で行けそうだな。

なんとなく一安心だ。



とりあえずあまり長いこと城下町にいるのは危険なのは明白だ。

捕まって幽閉されてしまったらもう何もできなくなって、

帰る手段はもちろんこの異世界という世界を満喫することもできない。



道具屋と武器屋が開いていたので、必要なものをだけを購入した。


・冒険者用の旅立ちセット 2万ギル

・初心者用のロングソード 2万ギル

・黒のローブ 5000ギル

・皮の胸当て 5000ギル

・1週間分の食料 1万ギル



冒険者用の旅立ちセットにはサバイバル用の必需品がそろっているので迷わず購入。

装備に関してはこの世界では珍しい制服を隠すためにフード付きのローブと、

現時点で魔法が使えない可能性が高いから一応剣も買ってみた。

やっぱり冒険と言ったら剣しかないでしょう。



そんな感じでルンルンしながら買い物を済まして、

ルルリアと一緒に城下町を出ていくことになった。


これからいままで見たことない、経験したこともない大冒険が始まるんだ。


異世界にあこがれてた俺は本当にワクワクしながら異世界への第一歩を踏み出した。



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