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第十六話

裏組織壊滅の事後処理と、リムの今後についての話。

修正・加筆の可能性大です。


そして気付けばブックマークが100人目前に!

皆様本当にありがとうございます!

「…ふむ。では、君達が三人であいつら全員をやったと」


「はい」


(にわ)かに信じ難い話だが…状況から見てそう考えるのが妥当なんだろうな」


 目の前の男はそう言うと、深く息を吐きながらソファに背を預けた。


 今俺達がいるのは衛兵の詰め所の一室にある応接室だ。

 ちなみに目の前で眉間に深い(しわ)を作っているのは、東地区の衛兵を統括する男で名をハンスというらしい。

 白髪交じりの黒髪をオールバックで纏めているナイスミドルだ。


「まあでも、正直俺達もあいつらには手を焼いていたんだ。あいつらが違法な商売に手を出しているという情報は掴んでいたが、肝心の証拠が見つかっていなかったからな」


「そうでしたか」


 あの後、駆けつけたハンス達によって組織の連中は全員ひっ捕らえられた。

 記憶の魔石が証拠として決め手となり、今後は余罪も含めて慎重に取調べを行うとの事だ。

 ちなみに俺達が壊滅させたのは「鷹の爪」という名の組織で、ボスの男はヴェロームという名前らしい。

 まあ今更どうでもいい情報だけどな。というか鷹の爪って唐辛子じゃねーか…。


「何にせよ、君達には感謝しなければならないな。本当にありがとう」


「いえ、礼なんて。それで一つお聞きしたいのですが、捕らえられていた子供達は今後どうなるのでしょうか?」


「地下にいた子供達は違法に捕らえられていたので、奴隷登録は破棄される事になるだろう。全員の身元は部下達が手分けをして調査中だ。親御さんが健在なら親元に帰すが、そうでなければ孤児院に預けられる事になるな。それと…」


「それと?」


「ああ、あの半獣人の子供の事だ。あの子に関してはどうしたものかと思ってな」


「と、言いますと?」


「君の証言通りであれば、あの子には身寄りが無い事になる。となるとあの子にも孤児院に行ってもらう事になるが、この国の孤児院にいる子供達は殆どが人族だ。多感な時期の子供達の輪に入れるかどうか、少し心配でな」


「…なるほど」


「この国は比較的、異種族へ対しての差別は少ない。事実、獣人を含めた異種族の者たちもこの街では多く生活している。だが決して、その差別がゼロという訳では無いのだ」


 確かに、人族の子供達の輪の中に半獣人であるリムが放り込まれたら、少なからず奇異の目で見られるのは明らかだろうな。


「ふむ…。ちなみに今子供達はどこに?」


「子供達か?今は衛兵達の訓練所にいるはずだ」


「そうですか。もしよければ、リムと…半獣人の子供と話をさせてもらえませんか?」


「構わないぞ。では案内するから付いて来てくれ」


 ハンスはそう言うとソファから立ち上がり、俺達を手招きした。

 

 応接室を出てハンスを先頭に通路を歩いて行くと、程なくして子供達が集められている訓練所へと辿り着いた。

 訓練所のへと足を踏み入れると、そこでは捕らえられていた子供達が衛兵達から調書を取られたり、食事を与えられたりしていた。

 人族の子供達は皆身を寄せ合うようにしているが、その中にリムの姿は無い。

 どこにいるのかと訓練所の中を見回してみると、訓練所の隅で一人ぽつんと体育座りのような感じで座っているリムの姿を見つけた。

 俺はリムの元に歩み寄り、顔を伏せて座っているリムに声をかけた。


「ここにいたのか。どうだ、怪我の方はもう大丈夫か?」


「…ッ!お兄ちゃん!」


「おわッ!」


 リムが俺の顔を見るや否や、物凄い跳躍力で俺の懐に飛びついてきた。

 頭を撫でてやると、嬉しいのか獣耳がピクピクと小刻みに反応している。


「な、何て羨ましい…」


「むう…。この娘、侮れんな…」


「子供相手に何言ってるんだお前ら…。それでリム、ちょっと話があるんだがいいか?」


「…お兄ちゃんからお話?」


 俺がリムに声をかけると、俺の懐に顔をウリウリさせていたリムが顔を上げて俺の方をじっと見てきた。

 というか地下では暗くてよくわからなかったが、明るい所で見てみるとリムはかなり可愛い顔立ちをしているのがわかった。

 身長は俺の腰よりやや高いくらいで、年齢的には人間でいうところの10歳前後だろうか。

 クリクリの目に艶やかなアッシュブラウンのロングヘアで、前髪は綺麗に切り揃えられている。

 笑った時に覗く犬歯が何ともチャーミングだ。

 これは将来かなりの美人さんになるだろうな。…って、俺はこんな時に何を考えているんだ。リムときちんと話をしないと…。


「ああ、リムのこれからについてだ。リムはお母さん以外に家族っているのか?」


「…前にお母さんから、お父さんのお話を聞いた事はあるよ。でもね、リムはお父さんには一度も会った事がないの」


「そうだったのか。ちなみにお父さんの居場所は聞いているのか?」


「…わからないの。お母さんはずっとずっと遠くにいるって言ってた」


 リムはそう言うと、目に涙を溜めながら俯いてしまった。

 リムの話を聞く限りどうやら父親は健在のようだが、顔も居場所もわからないとなると手の打ち様が無いな…。 


「…もし引き取り手が無ければ、リムはこの街の孤児院に入る事になると思う」


「…ッ!や!」


 リムが俺の言葉を全力で拒絶するかのように、また俺の懐に抱きついてきた。

 だが最初に抱きついてきた時とは違い、獣耳もしな垂れ、泣いているのか小さい肩が小刻みに震えていた。


「困ったな…」

 

 このゴタゴタが終われば土地の契約を済まし、直ぐにでも水蓮亭(すいれんてい)を建てる予定だ。

 思ったより安く土地が手に入るので、金銭的にもまだ随分と余裕がある。

 仮にここで俺がリムを引き取ったとしても、養っていく事は十分可能だろう。

 だが地球にいた頃の感覚であれば、例えどういう経緯であるにしろ他人の子供を引き取るのは容易な事では無い。保護者として、その子の命を預かるのだから。

 でも俺はリムがこうなるまでの経緯や、今後どうなるかという予測の話を聞き、このままリムを見捨てる事は出来ないと思い始めていたのだった。


「…なあ、七海、アイシャ…」


「…何となく言おうとしてる事はわかるけど、きっと思ってるほど簡単な事じゃないわよ?」


「うむ。だが確かに、このままこの娘を見捨てるのは心苦しいところではあるな…」


 どうしたものかと三人で顔を合わせていると、俺の懐で泣いていたリムが顔を上げて俺に話しかけてきた。


「…おねがいお兄ぢゃん。リム、ちゃんとお手伝いもするから…。だから、だからお兄ちゃんのそばにいさせて…」

 

 リムが涙で顔をぐちゃぐちゃにさせながら、俺に懇願してきた。

 いたいけな少女にこんな表情でお願いされたら、さすがに俺も面と向かってノーとは言えなかった。

 これはもう腹を括るしか無いか…。


「…わかったリム。リムはうちで面倒を見る。だがもしお父さんが見つかったら、ちゃんとお父さんの所に帰るんだぞ。それでいいか?」


「…ほ、ほんとに?リム、お兄ちゃんと一緒でいいの?」


「ああ。これから宜しくな、リム」


「…お兄ちゃん!」


 リムが泣き笑いのような表情で再び俺に抱きついてきた。

 それにしてもこの歳で保護者か。

 まあ地球では俺と同い年で親になる奴もいたし、そこまで珍しい事でも無いか。


「ま、また…!よ、よし。今度私もいたいけな少女を装って…」


「レン殿は小さい女子が好みなのか…?むう、この長身が恨めしい…」


「…ちょっと待てアイシャ。俺にそういう趣味は無いからな…」


 こうして、俺達は半獣人の子供リムを一時的に引き取る事となった。

 今後暫くは開店準備に追われそうだが、冒険者としての活動も続けていれば、リムの父親についてもいずれ何か情報を掴めるかもしれない。

 俺は今後の展望を頭の中で予想しながら、目の前にいるリムの頭をそっと優しくひと撫でした。



****



「よし、完成だ!」  


「かんせいだー!」


 横でリムが俺の真似をしながらはしゃいでいる。

 そして目の前には久しぶりに見る水蓮亭(すいれんてい)の姿があった。


 あの後ハンスにリムを引き取る事を伝えた俺達は、事情聴取を終えたその足でエネットの店まで戻り土地の契約を済ませた。

 ハンスから特別報奨金として金貨五十枚をもらえたので、土地を購入する資金はそれで賄えてしまった。

 なので手元にはまだ金貨六百枚程が手付かずで残っている。


「ちょっと蓮にリム!今真夜中よ!?大きな声出さないの!」


「おっと、済まない」


 俺は久々に水蓮亭(すいれんてい)を見て、興奮のあまり今が真夜中という事を失念していた。

 

 土地を契約してすぐに水蓮亭(すいれんてい)を建てるつもりだったが、以前冒険者ギルドのメルからマジックボックスをあまり人前で使うなと言われていたので、建設作業は夜中にひっそりとする事にした。

 建設作業と言ってもマジックボックスから水蓮亭(すいれんてい)を出すだけなので、作業は一瞬で終わるし騒音なんてものも一切無い。

 裏手が用水路になっているので、当初は浄化の魔石を仕込んだ排水管を練成術で用水路まで伸ばそうと考えていたのだが、エネット曰く、リムドガルトには大型の浄化の魔石を利用した下水道がきちんと存在するらしい。

 地球では中世の頃は生活排水は垂れ流しになっていたと聞くが、さすがにその辺は魔法が存在する世界ならではといったところか。

 ちなみにこれは余談だが、中流階級以上の家庭には魔石を利用した水洗トイレも設備されているそうだ。

 水洗トイレが無い家は汲み取り式になっており、その後は肥料として農業等に利用されるという。

 まあこの辺は地球と同じだな。


「排水管もきちんと下水まで繋げたし、完璧だな。さすが俺」


「はいはい、凄い凄い。というか早く中に入ろうよ。今日は色々あったから疲れちゃった」


「うむ。今日はもう休んで、今後の事はまた明日考えるとしよう」


「そうだな」


 気付けばさっきまで横ではしゃいでいたリムも船を漕ぎ始めていたので、今日はもう休む事にした。

 湯船にでも浸かってゆっくりしたかったが、時間も時間なので、今日は浄化の魔法で我慢しておこう。おっと、寝る前にリムにも浄化の魔法をかけてやらないとな。


「というか、リムは誰の部屋で寝かせるんだ?」


「そんなの私かアイシャの部屋に決まってるでしょ!」


「うむ、幼いとはいえこの娘も女だ。レン殿が間違いを起す可能性は排除できん」


「いや、だから俺は幼女趣味とか無いから…」


 というかアイシャはまだ疑ってるのか…。

 でもアニメとかで異世界の変態貴族が幼女を囲うって話もあるし、もしかしたらこの世界にもそういう輩はいるのかもしれないな。だが俺が引き取った以上、そういう輩が現れてもリムには指一本触れさせないけどな。


 一先ず、今日のところはリムには七海と一緒に寝てもらう事になった。

 いずれ物置でも改装して、部屋をもう一つ増やしたいところだな。

 


****



 翌朝、俺は体に違和感を感じ目を覚ました。

 何だか胸から腹部にかけて妙な圧迫感がある。

 まるで漬物石でも乗せられているようだ。


「…な、何だ?」


 俺は違和感の正体を確かめるべく、眠たい目を擦りながら自分の体に目をやった。

 するとそこには俺の体の上で、うつ伏せで大の字になりながら気持ち良さそうに寝ているリムの姿があった。


「い、いつの間に…」


 七海が着替えさせたのか、リムは白いワンピースの様な服を寝巻きとして着ていた。

 俺が頭の中で状況を整理していると、ふとワンピースの裾からふわふわの尻尾が覗いているのが見えた。 

 リムの母親が何族の獣人か少し気になってはいたところだったが、この尻尾を見る限り、恐らくは地球で言うところの狐や狼に近い種族だろうか。

 俺は何気なく、リムの尻尾に手を伸ばしてみた。


「おお、ふかふかだ…」


 リムの尻尾は高級な毛皮にも負けるとも劣らない、見事な手触りだった。 


「ん…」


 俺がリムの尻尾を優しく撫でていると、リムが寝ながら気持ち良さそうな声を上げた。

 …いや、というか俺は一体何をしてるんだ。下心が一切無いとは言え、こんなところを誰かに見られたりでもしたら…。


「…なーにしてるのかな?蓮」    


「…え?」


 俺がリムの尻尾の手触りを堪能していると、気付けばいつの間にか枕元に七海の姿があった。

 しかもよく見てみると七海は何故か身体強化を発動させていて、その影響で怒髪天を突いている。

 魔王だ、魔王がいるよお父さん。


「…あ、あれ?七海、いつの間に…。というか気配が…」


「隠密のスキルを使ったのよ。それで、これは一体どういう状況なのかな?」


「い、いや…起きたらいつの間にかリムが上に乗っかってて…」


「ふーん、それで?乗っかってたからって尻尾を撫でてたの?幼女の尻尾を?」


「…」


「蓮、着替えたら下に来てね。じーっくりと話をしましょう。もちろんこの事はアイシャにも伝えておくわ」


「…はい」


 七海はそう言うと、寝ているリムを抱き上げて俺の部屋を後にした。

 …これは拙い事になった。このままでは開店を前に俺の人生が終わってしまうかもしれない。

 その上寝起きという事もあってか、上手い言い訳を考える事すらままならない。


「窓から逃げるか…」


 寝起きで頭の回らない俺は、とりあえず窓から逃げるという愚策を取った。

 そう言えば昔テストで0点を取ったとき、親父に怒られるのが嫌で窓から逃げた事があったな。

 まさかこの歳にして、同じ事をするなんて思いもよらなかったが…。

 

 そして着替えを終えた俺は、七海達に気付かれないようにそっと窓から地面へと飛び降りた。

 早朝という事もあって、辺りは朝靄(あさもや)に包まれている。


「うーん、気持ちが良いな。まだ人も出歩いてないし、軽くジョギングでもしようかな」


 そして俺は軽く準備運動を終えると、心地よい朝の風を感じながらジョギングを開始した。

 昨日は色々とバタバタしてしまったし、散策がてら近所を見て周るのもいいかもしれないな。走っている内に、何か上手い言い訳が思い付くかもしれないしな。

 そして一先ず俺は水蓮亭(すいれんてい)からさらに東方面へと歩を進めてみた。

 東地区の奥の方はヤバイ連中が多いと聞いているが、陽も登り始めてるし、こんな大通りで急に襲い掛かってくるような馬鹿はいないだろう。

 そしてそのまま暫く走っていると、やがて目の前に娼館らしき建物が見えてきた。

 入り口の両サイドが柵になっていて、中が見えるような造りになっている。

 時代劇で似たような建物を見た事があるので、多分間違い無いだろう。


「ほほう…。ふむふむ、なるほどな」


 娼館なんて生で見る機会が無かったので、俺は走りながらついつい余所見をしてしまった。


「きゃッ!」

 

 すると俺が余所見をしながら角を曲がろうとした時、出会いがしらで誰かとぶつかってしまった。

 …しまった、完全に油断していたな。


「す、すみません!大丈夫ですか?」


「は、はい。すみませんが、ちょっと手を貸してもらえますか?」


 俺は目の前で尻餅を付いている女性に手を差し出した。

 そしてその女性は俺の手を取って立ち上がると、腰の辺りをパンパンと何度か手で払った。


「本当にすみませんでした。怪我はありませんか?」


「いえ、大丈夫です。私の方こそぼーっとしててごめんなさい…」


 そう言うと、目の前の女性は俺に深々とお辞儀をしてきた。

 東地区は荒くれ者の巣窟って聞いてたけど、こんな礼儀正しい子もちゃんといるんだな。

 そんな事を思いながらふとその女性の後ろに目を向けてみると、野菜や果物がたくさん乗った荷車があるのが見えた。


「もしかして、露店商でもされてるんですか?」


「え?あ、これですね。はい、これから市場に行って出店準備をするところでした」


「そうだったんですか。実は俺、今度東地区で料理店を開く事になったんです。今日は市場に行こうと思っていたので、もしかしたらお会いするかもしれないですね」


「ええッ!東地区で料理店をですか!?私とそこまで歳が変わらないと思うのに…凄いですね!」


「いや、たまたま運が良かったというか何と言うか…」


「ふふッ、謙遜しなくてもいいんですよ?じゃあこれも何かの縁かもしれないですし、仕入れの時は是非うちの露店を見てくださいね?サービスしちゃいますから!」


「ありがとうございます。是非お店を覗かせて頂きますね」


「はい!あ、私の名前はマーゼルって言います。よかったら覚えておいて下さいね!」


 マーゼルと名乗った亜麻色の髪の女性は笑顔で俺にそう言ってきた。

 その後少しばかりの談笑を終え、俺はマーゼルと別れた。

 もし商業ギルドで特例が通らなかったら、俺もあんな風に荷車に材料を載せて朝早くから開店準備に追われていたのかもしれないな。


「…これも神様の導きか。なんてな」


「ほう…神の導きか。ならば、私がレン殿を神の元へ送ってやろうか?」


 するとその時、聞き覚えのある声が耳に届くと同時に、後方から俺の頬すれすれの所を槍先が通り抜けた。

 俺は恐怖のあまり、後ろを振り返る事なくその人物に言葉を返した。


「…ア、アイシャか。こんな所で何を…?」


「それはこっちが聞きたい。いつまで経っても下に降りてこないと思ったら、娼館の前で女と逢引だと?言い訳があるのなら聞かせてもらおうか」


「…言い訳」


 そうだ、俺は言い訳を考えるために外に出てきたんだった。

 それなのに、まさか考えるべき言い訳を増やす事になるとは思いもしなかったな…。


「…特にありません」


「そうか、ならば戻るとしようか。ナナミ殿がワイバーンを軽く蹴り殺しそうな勢いで待っているぞ」


「…はい」


 俺が潔く白旗を上げると、後方からアイシャが俺の襟首をむんずと掴み、そのまま無理矢理引き摺るようにして俺を引っ張り始めた。

 今日は市場に行くつもりだったんだが、午前中はもう諦めた方がいいかもしれないな…。

 俺はアイシャに引き摺られながら、これから起こるであろう出来事を想像し自分の身を案じたのだった。

蓮君に幼女趣味はありません。多分…。

※10/12 リムの髪色をダークブラウンからアッシュブラウンに変更

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