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一人遊園地  作者: 梢美果
5/8

そのホテルは小さいが、南の島の高級コテージのような作りだった。

 広い部屋には大きなベッドがあり、ベランダからは海が見渡せるようになっている。ソファの前のテーブルには


【夕食には当ホテルでバーベキューをご賞味ください】


という案内状があった。半屋外のポリネシア風のレストランへ行くと、火を落としたばかりのようなバーベキューが皿に取り分けられていた。

 美味しいバーベキューソースに野菜やスペアリブなどをつけて食べた。サザエの壺焼きとアワビを焼いたものは、ほどほどに冷めてから食べる。ご飯物としては握り寿司があった。

 デザートには、ミントチョコとラムレーズンのアイスクリームとスターフルーツやドラゴンフルーツ。マンゴスチンにドリアンなどのトロピカルフルーツを食べてみた。

 夕食後、部屋に戻り、シャワーを浴びて、備え付けのパジャマに着替える。部屋のテレビでいつもは妹にチャンネル争いで負けて見られない番組を見た後、本棚にたくさんある画集や写真集の中から『古代エジプト壁画』という大きな写真集を見ているうちに眠くなったのでベッドに入った。

 翌朝、少し寝坊気味で10時に目を覚ます。それからクロワッサンサンドとパイナップルジュースの軽い朝食を食べてからプールに行って、クロール、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライなど割と真面目に泳いでいたら午後2時になったので昨日と同じレストランに行くと、今日は中華バイキングだった。

 フカヒレスープ、チャーハン、酢豚、八宝菜、五目焼きそば、チンジャオロース、回鍋肉などで、デザートに杏仁豆腐を食べジャスミンティーを飲んだ。

 この頃になると遊園地を独り占めしている目新しさはなくなってきた。

「そろそろ帰り道を探さなくては」と思った。

 それとも時間になれば案内端末に表示されるのだろうか?

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