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一人遊園地  作者: 梢美果
3/8

今日も結構暑かった。ユウナはタッチパネル式の案内端末のメニューから園内のプールを探し、プールに向かった。

 水着に着替えて、シャワーを浴びて、まず、ウオータースライダーの階段を昇る。上は透明のチューブで何回転かしながら、かなりのスピードで滑り降りて、下のプールに水飛沫をあげながら滑りこむ。

 水の爽快な冷たさ。周りには誰もいない独り占め。ユウナは束縛や干渉をされない自由さを味わいながら、十回ウオータースライダーを滑った。

「自由だ!!!」と心の中で叫びながら滑った。

 ユウナの普段の生活は、悪意はないにしても両親の干渉と、「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい」と妹にテレビの番組を譲ったり、近所では、おばさん達がしょっちゅう井戸端会議を開いているような土地柄などで、何か見えない絆にがんじがらめになっているような毎日だった。

 正直、無料で一人でも混雑した遊園地で楽しめるか疑問だった。

 しかし、本当に誰一人いない。誰にもぶつかりそうにならないし、誰かに目撃される心配もない。

 ユウナは今度は四角いプールを真ん中にして、周囲を取り囲むように流れている流れるプールに仰向けになり浮いて流されたり、潜水して、プールの中に射す光で網のようにゆらいでいる所をくぐってみたりした。

 そのうち、流れるプールに囲まれた四角いプールに波が起こった。波のプールだ! ユウナは波に乗るように飛び込んだ。何回も何回も波に乗った。そのうちプールの波は止まったので、最後に高さ5メートルくらいの飛び込み台から、深いプールに足から飛び込んだ。

 頭から飛び込む勇気は出なかったが足から5回飛び込んだ。飛び込むとかなり深くまで沈み込み水がその分冷たい。

 そんなこんなで夢中でプールで遊び、気付いたら午後2時になり、お腹が空いていることに気付いた。

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