表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一人遊園地  作者: 梢美果
1/8

プロローグ

 海は夕焼けでオレンジ色に染まっていた。

 ユウナは一緒について来たがった六歳年下の妹を振り切って、お気に入りの砂浜を散歩していた。

 今は高校が夏休みに入ったばかりの時期だが、ユウナの取って置きの秘密の砂浜には人はいなかった。

 いつものようにぼんやりといろいろ空想しながら歩いていると、砂浜に流れ着いたビンを見つけた。

 高さ約10センチ、丸い底の直径は約5センチくらいだろうか? 中に何か紙が入っていた。

「手紙かな?」

 ユウナは物語の主人公になったような気分でワクワクしながら、ビンの中身を確かめてみると、中から出てきたのは、比較的近所にある海に臨むところにある、中規模の遊園地の二日間フリーパスの券だった。

「このフリーパスは使えるのかなぁ?」

 そのチケットは金色でゴールデンチケットと書いてあり、さまざまな注意書きがあったが特に不審だったのは


・本チケットはお一人様のみ有効です。同行者の方がいると無効になります。必ず一人でお越しください。


という点だった。

 しかし、比較的近所でもあるし、一人で遊園地に行くことには抵抗はなかった。

 何しろユウナは一人カラオケが好きだし、一人焼肉にも行ったことがある。

「明日行ってみよう!」

 ユウナは好奇心に駆られて、そのチケットが使えるのかどうかも含めて確かめてみようと決心したのだった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ