覚醒
「え?」
目の前には無惨にも倒れている死体が…
「お父さん!お母さん!」
「お…お前なんでここに…?」
「ロ…ロマンス神父!あんたがやったのかぁ!」
「ああそうだ。すべてはこの町を乗っ取るためだ」
「なにぃ」
「お前はこの町を乗っ取るのには邪魔だ。ここで消す」
神父がそう言うと神父仲間がきた
「お前は私の手で始末する!今ここでやらなくてはならない!」
「なぜだ?」
「教えると思うのか?」
「ブルーノ様、分が悪いです。ここは一旦逃げましょう」
「なんでですか」
「今の私たちには神父側の人間が多すぎます!」
「でも…」
「私はあなたに死んでほしくないんです」
「わ…わかりました」
タッタッタ…
「これからどこ行けばいいのですか?」
「行くあてもないですし…」
「とりあえず教会の目が届かないところに行きましょう」
「オラァ!」
横から神父が来てるのが気付かなかった
やばい殺される!
その瞬間僕は目をつぶってしまった
咄嗟に私は助けに入ろうとしたが間に合わなかった。すでに神父は切りつける手前だった
・・・
「あれ?」
僕は切りつけられてはいなかった
「お前!能力を使ったな!」
「え?」
僕はなにが起きているのかわからなかった
「能力ってなんだ?」
「お前は無意識にやったのか?」
「なにを言ってるのかわからないんだけど」
あいつの能力は思念体を作ることができる。なんでも作ることができる。
その能力は禁忌の魔王の能力だ。あってはならないのだ。
「こっちから攻撃するぞ」
攻撃しようとしたとき、僕はなぜかナイフを持っていた。ナイフなんて持ってなかったのに…
「お前ナイフを作ったのか?」
「は?知らないね」
ガンガン!
剣とナイフが激しくぶつかり合う
「捉えた!」
ザクッザクッ
「ぐ…ぐは…お前…ガハッ」
「お…お前…これから大変になるぞ…ガハッ」
「なんだと…」
「追っ手が来ます!早くここを出ましょう」
「は…はい」
タッタッタ…
「これからどうしましょう?」
「教会の手が届いてないところが一つあります」
「それは…私の故郷です」
「故郷というのは?」
「ブレイブ国です」
「ブレイブ国は無宗教の人が集まっています。ということは教会とは縁がないわけです」
「なるほど」
1時間後・・・
「ここです」
「でっけぇー」
「ここはなんでもあります。ギルドや学校もあります」
「ギルドは16歳からはいれます」
「ほほう」
「では少し移動しましょう」
「どこにですか?」
「それは…」
トコトコ…
「たしかこの辺に…」
「ここです」
「え?ここはなんですか?」
「ご主人様の別荘です」
「なるほど」
「ここで住みましょう」
「はい」
・・・30分ほど前の城下町
「ええと」
「国家反逆罪でブルーノ・トムを指名手配」
「え?なんで弟が指名手配?」
走りながら私は色々考えた
弟がそんなことをするはずがない
もしかしてハメられたのか?
そうとしか考えられない
そんなこんな考えている家のすぐ前になった
だが家の前に行くと教会の人がいっぱい居た
「これじゃあ家に帰れないじゃない!」
多分、弟のことを聞きに来たのだろう
でも私はなにがあっても弟を売らない!
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