革命前夜
あれから数時間が経ち夕方になった
あれだけのこと言ったんだからこちらとしても準備しとかないと…やっぱりメテオ使うにしてももうちょい威力弱めたいな。拡散させて威力弱めるか?メテオを小さくして弱めるか?まあどちらにしても準備しとかないといけないな。今日は宿に帰ってゆっくり考えるか
「うーん」
「どうしたのですか?」
「いやさ明日のこと考えてた」
「同じですね。私も考えてました」
「やっぱさザワザワするんだよね。こういう時って」
「わかります。その気持ち」
「まあでもいいんだけどね。それとニケ!君には期待してるからね」
「私ができるかわからないですけど善処します」
「できるって。まあ一緒に頑張ろう」
「はい!」
「帰るか」
宿の前
「じゃあここで。また明日」
「はい」
よし!どうするか考えよう。まず正面突破で、守りをメテオぶっ壊す!だけどできるだけ威力を弱くしたい。なぜかというと滅茶苦茶ぶっ壊しても国を立て直すときに莫大な予算が必要になるからだ。あの元国王をもう一度国王にした時にできるだけ楽をさせたいと思ってる。元国王はめっちゃぶっ壊せ!とか言ってるが関係ない。僕は元国王を楽にさせる!後のことを考えて動かないと
でも威力を弱めるにしてもあんまできないんだよなーどうしたらいいんだろうな
さっきの拡散させるとか小さくさせる案以外に考えとかないとな…
どうしようかな。一旦全部やってみてもいいけどどうやるかわかんないしなぁー
まあいいや。だめもとで頑張ってみるか
そのころ元国王は…
「せい!せい!」
「久しぶりに剣を握ったがまだまだいけるな」
「こんな40のジジイになっても剣の腕は落ちてないか。結構安心したぞ」
「若いのに負けられん!彼にまかせっきりはよくないからな」
「言いだしっぺは俺なんだからな」
「ふん!ふん!」
「この国を立て直すんだ。元国王としての責任がある。ちゃんとケジメをつけて人生に悔いのないようにしないとな」
「ここをやむなく出て行ってしまった人をここに戻ってこれるようにしないと」
「俺が受け皿を作ってやらないとな」
「ふん!ふん!」
「おい!お前!元国王だな」
「あんたは教会の者か」
「ああそうだ。教会のことを知ってしまっているからな」
「やっぱりか。ただここでやられるわけにはいかない!行くぞ!」
ガン!ジリジリ…
「あんたただの老いぼれのおっさんかと思ったら結構やるな」
「そういうあんたはまだまだじゃないか?」
「なにぃ!」
「こっちはな40年生きてんだよ!少なくともあんたよりは経験はあると思うぜ」
「フン!それでは経験というのを見せてもらおうか?」
「いいけど見惚れるなよ」
「フン!老いぼれの剣なんて遅すぎて見切れるわ」
「どうかな?」
「行くぞ!必殺!キング・スレッジ!」
「遅いわぁ」
「!?」
なんだこれは…動けん!このままじゃ当たってしまう!避けようとしても体が動かん!
まるで体自身が恐怖してるかのように
やばいこのままじゃ当たる!
「ガハッ!」
「人のことを舐めたらあかんぜよ。ってね」
「まああんたを指導するなら下半身がぶれてるぜよ!だな」
僕はそのころ、考えごとが終わり寝ようとしていたとき…
「や…やばい!」
「ト…」
「トイレ!漏れる漏れる」
「急げ!急げ!」
キュ!ズコー!クルクル…
「痛てぇ滑った」
「ブレイクダンスのウィンドミルみたいに滑った」
「ってイッケネ!急げ!トイレ!トイレ!」
ジャバー!
「ふーすっきりー」
「さーて戻ろうっと」
「ふーんふふーん♪スキップ!スキップ!」
「・・・」
「え?」
「なんでニケがいるの?」
「寝れないんで来ちゃいました」
「ふんふん。てえええええ!なんで寝れないから来たの?ここ2階だよ?どうやって入ったの?」
「登ってきました」
「の…登ってきたね…ええええええ?嘘だろ!ここ5mぐらいあるぞ」
「どうやって登ってきたの?」
「そんなことはどうでもいいです。そんなことより…」
「一緒に寝ましょうか」
「え?なんで一緒に寝ることになってるの?」
「え?そうじゃないんですか?」
「ええええええ!?」
過去一ビックリしたかも
「さっき言ってたじゃないですか」
「え?言ってた?」
コク!
「僕ってもしかして虚言癖?」
「嘘だったんですか!ひどい乙女心を揺さぶって」
「責任取ってください」
「え?」
なんか僕の布団に入ってるんですけどー!責任取ってとか言ってるし…
「なんですかこれ」
「あ!それは…」
マイホームから持ってきたエッチな本!毎晩寝る前に少しずつ見ていたやつ!
「ふーん。こういうのが好きなんですね」
「え?こ…これは」
「そう!おっちゃんにもらったんだ」
「ふーん。嘘つくんですね」
「う…嘘って…違うよ」
「ふーん」
「ってなんで服を脱ごうとしてるの!?」
「え?こういうの好きなんですよね」
「なら」
「ってだから服脱ごうとしないで」
「責任取ってって言ったじゃないですか」
「ええええ!?嘘だろ!僕は経験ないよ!」
「ふーん。いいですね」
「いいですねってなんですか?ニケさん!」
「ふふふ」
「なんか怖いんですけど」
「責任取ってくださいね。ふふふ」
「ひぃぃ」
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