囚われたお姫様の救出その4 心燃心火
「おい!そんなちっさい武器で勝てると思うな」
「だ・か・ら!使いこなすことが大事なんだよ!」
ガン!
「使いこなす、使いこなすってなんだよ。お前の攻撃わかりやすいぞ」
「ふーん。まあいいけどさ」
「オラ!オーラァ!」
ガン!ガン!
「これも弾くか。上手いなお前。やっぱこういう戦いってのはいいなぁ。心が高鳴ってるわ」
「ふん!お前は戦いをなんだと思ってるんだ!」
「戦いは楽しむものだな!それしかないな」
「なにッ!お前は楽しんでるのか。戦いというのは楽しいからやるものではない!」
「ふーん。人生楽しんだもの勝ちだぞ。楽しまないと人生、後悔しか生まれない。俺は色々生きていく上でそう覚えた」
「だから楽しむだけ楽しまねぇとなぁ!」
ザク!ザク!
「ふん!効かないわ」
「ではこっちからいくぞ!はあー-!」
パチン!(指パッチン)「”黒の行進”(ブラック・パレード)!」
「ふーん。大振りだなぁ」
「おお急に横に振ってきた。まあゆっくりすぎて動きバレバレなんだけどね」
「というか敵ってどう見えてるんだろう?速く動いてるように見えんのかな」
「まああれやるか」
無数にドスをだしてやるのは1つ…無数のドスを投げるんだな
「おらよっと」
「解除っと」
「なにッ!あいつのちっさい武器!?」
ズドーン
「まあお前の武器みたいな大きいやつは投げても大きいから一撃は重いが軌道がわかりやすいんだな。だったら、小さいドスを投げてる。ただ弱点なのが大きいやつに比べてダメージが少ないんだな。その弱点を克服するために多くなげた。ダメージが少ないならめっちゃ当ててダメージを大きくしようぜってこと。だから言ったじゃねぇか武器は使いこなすことが大事だって」
「ただまだくたばってねぇよなお前!」
「おおよくわかったな」
「そして敬意を表するよお前!ここまで焦ったのは初めてだな。その敬意に免じて俺の能力を教えてやるよ」
「能力か…気になるな」
「俺の能力は肉体を回復できる能力だ」
「ふーん。だからなにも効かないってことか」
「そういうことだ」
「ただ知ったところで俺を倒すことはできないがな」
「ふーん。そうか?」
「なにッ!」
「一つ思いついたぜ!策をよぉ」
「そうか。ならばやってこい」
「それをやるには1つ条件があるんだな」
「なにか魔法でもやるのか?」
「違うな」
「お前って鈍感だな。気付いていないのか」
ザグッシャー!
「グハッ!なんだとこれは…」
「お前が気付いてなかったからよかったぜ。燃えてるドスを投げてブーメランのように戻ってこさせた。そして燃やせばお前の能力が効かないと考えた」
「でお前は火は効くのかな?」
「これしきの事でぇー-俺をなめるなぁー」
「おっ効いてるのか」
「さすがのお前でも火には回復が追い付かないか?」
「ふんまあいいや速く兄弟に追いつくか」
「ええとどこ行ったらいいんだろう?」
「さっき兄弟はこっち行ってたからな…こっちか?」
「ふんふーんと」
「まだ力は完全じゃないな…」
「待てよ。お前」
「うわ!まだくたばってないのか。お前!めんどくせぇな!どうやったらくたばるんだよ」
「ここまでとはな…お前は教会にとっても脅威となる!今ここでお前を倒す」
「そうこなくっちゃ楽しくねぇよな!第三ラウンドや!行くぞ!」
「ヒャッハー!オラァ」
バン!バン!バン!
「おい!お前!武器を使わないのか?」
「どうかな」
「なめてるのか?お前」
「お前は知らないのか?拳はときとして剣よりも強くなるってな」
「どんどん行くぞ!オラララァ!」
バン!バン!バン!バコーン!
「そんな虚言信じるのか」
「ふん!」
ボーン!
「おおこれほど吹き飛ばされるか。やるね。つくづく楽しませてくれるなぁ!」
「ヒャー」
ガン!
「これほどパワー!なるほど俺の武器と渡りあえるけるとはな…」
「だがなぁ!お前はすべて力をだしてないだろ!俺をなめてんだろ」
「いやそうではないな。俺はこの戦いを楽しんでるっていってんだろが」
「オラ」
「ただそうだな…お前はあと3分後で倒す。お前を倒す方法を考えた」
「なにッ!3分後だと?ふん!そんな虚言を言ってられない体にしてやる!」
「いいね!熱くなってきた!本気は出さないけど」
「なにッ!まだ本気をださないのか…だがここまで俺を追い詰めとはな」
「ガタガタ言ってんじゃねぇよ!オラオラオラ」
バコバコバッコーン
「15秒」
「おらよっと」
バーン!
「こんだけやっても回復するに決まってんだろ」
「わかってるぜ。そんなこと」
「策があるって言ってんじゃん!早くくらいたいのか?」
「ふん!そんなこと言ってのもここまでだ…」
「30秒」
「オオオ!オラァー」
バコーン!
「45秒」
「オラ!ダイナミックキック!」
「それはもう見たから動きがわかるんだよ」
ガシ!
「おお捕まっちゃった」
「こうすればチマチマと動けないだろ」
「1ぷーん」
「まだ言うのか」
「ちゃーんとあと2分後には倒してあげるからなぁ」
「なんだ!お前!俺は何度も回復するから倒せるわけないだろ」
「お前そんな死に急ぎたいのか?」
「なにッ!」
バコーン!
「投げていいの?俺は動き出すぞ!」
「はーい1分30秒」
「お前やっぱなめんじゃねよ」
「オラオラオラオラオラァ!」
バコバコバコバコ…
「2ふん!」
ドコーン!
「はい2ふーん」
「はい!はい!はい!はい!」
バコバコ!ジリジリ…
「焦りが出てるねぇ。いいぞ!楽しい」
「そうかお前の狙いは俺を焦らせることか?」
「?ああちがうね」
「じゃあ早くやってみろよ」
「あとちょっとだからちょっと待ってろ」
チッチッチ…
「はい3分」
「これから倒してあげるから。冥土の土産に教えてやるぜ」
「俺はな…ここまで技を溜めてたんだ。そこまで3分が必要ってわけだ」
「まずmake a dosu」
「お前、武器は使わないって言ったじゃないか?」
「”使わない”とは言ってない」
「そしてこうだよ」
ザクザクザクザク…
「だから効かないっていってんだろが」
「ふーんそうかな」
「必殺!ドス技!ドストーマスフレア!」
ザクザクザクザク…
「そうお前を限界まで切り付けてよぉ!回復するスピードより速く切り付ければよぉ!回復が追い付かないよなぁ」
ザクザクザクザク…
「グワーッ!」
「お前は利益に貪欲すぎて周りが見えてなかったな」
「あ!やべ!必殺技したら服がなくなちゃった。あれ気に入ってたのに…」
「まあいいや。さて兄弟はどうだろうな」
「ヴィクトリア、そこ段差あるから気をつけろよ」
「ありがとうございます」
「さてここだぞ」
「敵の大将は」
「ええ行きましょう」
キイイー
「そこのお姫様を助けに来たぜ」
「お前は誰だ?」
「お姫様のボディーガードみたいなところだよ。ストーカーさん」
「ひょっとこくん!ヴィーちゃん!」
「今待ってて今こいつを倒すから」
「ヴィクトリア!お姫様を守っておいてくれるかな?」
「了解。具体的にどうすれば」
「そうだな。盾でガード張っといてくれるか?」
「了解です」
「お前!なんで彼女を誘拐したんだ?」
「お前には関係ないだろ」
「あるね。お前はなぁ…僕の推しに手を出した。それが僕の逆鱗に触れた」
「お前を絶対に倒して捕まえる」
「お前には3分も時間は与えない!」
「ほぉそうかじゃあお前にこれが見えるかな?」
シュッシュ…
「ふーん速いなただそんなの関係ないがな…」
「そんなことを言ってられるのは今のうちだぞ」
「オラオラ」
「うわ。食らっちゃたな」
「まあ大丈夫か」
「ヴィクトリア!もっとガード固めておけよ」
「は…はい!」
「おいお前はここで終わる」
「なにッ!」
「だからお前は終わるんだよ」
「究極魔法!メ!テ!オ!…」
「なにッ!メテオだと…分が悪いここは逃げるか」
「だから逃げても無駄だって。もう発動しちゃったから」
バゴーン!
「え?なにこれ」
そこにはなんと荒地になっていた。本当だったの!?吹き飛ぶっていってたのは
「ああやべぇお面が壊れちゃった」
「初めて使ったのが悪かったのかな…隕石から出てきたものを解読したあとすぐに試しに使えばよかった」
「まあいいや。ストーカーさんは…息してるな…縛り付けとくか」
「大丈夫だった?2人とも」
「はい。ですがルシファーさんは大丈夫なんですか?」
「ああ大丈夫だよ。あいつ死なないから」
「そうですか」
「フブキちゃんは?」
「お面が…」
「いいんだよ。別に」
「実はね。僕はみんなから顔を隠さないといけない事情があるんだ」
それから僕はありのままを言った
「そうなんだ。指名手配犯と」
「うん。そう」
「じゃあ行こうか」
「ルシファーは…っとあ!いた!おーい帰るぞ」
「おう!今行く」
そして僕たちは帰り…その翌日、ストーカーを突き出した
そして僕の濡れ衣はなくなったのだった
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