ドルオタの恩返しPART2
昼ごはんのときになった
グー
「恥ずかしい。お腹がなっちゃった」
「ちょうどいい時間だしどっか食べに行こう」
あれから結構話し、敬語も外れるようになった
「どっか食べに行こうか?」
「いいね!どこ行く?」
「何系がいい?」
「うーんパン系!」
「じゃあいい店知ってるよ」
「じゃあそこ行こうよ」
「おっけー」
トコトコ…
こうやって推しとならんで歩きながら会話するのって楽しいなぁ!なんか幸せすぎて感無量!昔の僕はこんなドルオタになるとは思ってなかっただろうな。昔の僕見てるぅー?
そういえばあの事件からだいたい10年経ったのか。両親にお花をお供えしたいが、あの町は未だ教会に乗っ取られているからなにもしてあげられない。悔しいな。なにもできないと
まだあいつらにはまだまだ歯が立たないだろうし、だからからこそもっと強くなって、あとは仲間も欲しいな…
そしてあの町を取り戻す!
でも今は推しと楽しもう
「ここだよ」
「いいじゃん」
ここはルビーさんが手伝っているお店。でちゃっかり僕は常連だ
「いらっしゃいませ」
「こんにちはルビーさん」
「ってこの方は誰ですか?」
なにかルビーさんから圧を感じる
「ええと…アイドルさんです」
「よろしくお願いします」
「で彼女とはどのような関係でしょうか?」
やっぱり圧を感じる。さっきよりやばい!どんどん圧が強くなってる
「いってませんでしたか?応援しているアイドルがいるって」
「初耳です」
「結構仲が良さそうですが」
「え?店員さん、そう見えますか?」
「ええ」
またしても圧を感じる。また圧が強くなってる。やばい!やばい!やばいやつだ
そして小声で僕に
「あとでたっぷりと聞いてあげますからね」
オワタ。絶対やばいやつだ。だれか助けてー
「まあ席についてください」
「はい…」
圧が強すぎて負けた
「メニューは…ほうほう」
「メニューにはサンドウィッチ、バナナサンド、フレンチトースト、普通のバーガー、デカバーガー」
色々あるなぁ
「ここのサンドウィッチはおいしいんだよ」
「なんといってもハムがジューシーなんだよ」
「いいね」
「僕はサンドウィッチにしようかな」
「じゃあ同じのにしようかな」
「このサンドウィッチを2つ」
「かしこまりました」
「あのさ」
「どうかしたの?」
「あそこの学校ってさ剣士とか魔法使いが入るところだけどさ。ひょっとこくんもスキルとか魔法とかって持ってるの?」
「まあ一応」
「どんなの?見せてよ」
「ええーでも使ったらここら辺吹き飛んじゃうからなぁ」
「へーそうなんだ」
「まあ見せれるとききたら見せてあげる」
「ありがとう」
まあスキルとか魔法って隠したいよね。普通は
「こっちからも質問いい?」
「いいけど」
「なんかお茶とか飲むときとか礼儀がいいなとか思ったんだけど…どこかの貴族なの?」
「そうだよ」
「でもあまりそういうこと言ってなかったから、なんかあったの?」
「嫌なら言わなくてもいいけど」
「いいよ」
「私って家出してきたの」
「え?」
「ずっとアイドルのこと否定されて…」
「なるほど」
「今は一人暮らしで家とか自分で買って…家系と関係を断ちたかっただよね」
「であの学校は身分とか問わないとか聞いたから入ったんだよね」
「全部逃げてきたの」
「私っていつも逃げてばっかなんだよね」
「別に逃げたいときは逃げてもいいと思う」
「え?」
「大事なのはそのあとだよ」
「逃げて、ネガティブに考えるのか、ポジティブに考えるのか」
「僕も逃げてきたときがあって、でも目標っていうポジティブな考えをもっていたから立ち直れたんだ」
「立ち直る。それが一番大事だと思うよ」
「立ち直らないで後悔残すより、立ち直って後悔残さないほうがいいと思う」
「なんか勇気もらった」
「本当?」
「うん。ありがとう」
「僕は君がうれしいなら僕もうれしい気がする」
「なにそれ」
「でもそう言われてうれしい自分がいる」
「そう言われると元気になるね」
「ハハハ」
そういってるとカウンターから圧がする。怖いね
「はいサンドウィッチです」
「ありがとうございます」
ハムハム…
「やっぱりジューシーだ」
「フフフ」
そのルビーさんの笑い声エグイほど怖いんだが。冷や汗でてきた。ドロドロでてくるんだが。
多分服びしょびしょになってるでしょこれ
なんかひょっとこくんが汗めっちゃかいてる。なんでだろう?
なんかガタガタしてるし…
あ!この店員さんからの視線!これってもしかしてこの店員さんがひょっとこくんを狙ってる?
「これおいしいですね」
「ありがとうございます」
「なんかすごいですね」
なんかバチバチに睨み合ってる。なんかやばそうこっちに飛び火が飛ばないといいけど…
絶対そうだあの店員さん狙ってる。絶対取られたくない!負けられない!
絶対にここは戦わなくてはならない!
ここは逃げちゃだめよフブキ!ひょっとこくんは誰にも取らせない!
ましてやあの年上そうな店員さんに負けたくない!年上だから経験は相手のほうが上かもしれないけど…ひょっとこくんを振り向かせるのはこの私よ
あの子アイドルやってるって言ってたけど…長年、私は彼を見てきた。彼を好きだった年数は負けてない
所詮アイドルといったってあの子は恋愛経験なんてないといっても過言じゃないと思う
経験の差で圧倒的に勝って彼を振り向かせる!
そんなこんなしてる間に完食
「やっぱうまかったなー」
「もちろんです。いつも丁寧に仕込んでますから」
「そうですかー」バチバチバチ…
なんかやばそう。とりあえず撤収させよう
「じゃあこの辺でどっか行こうか」
「そうだね」
「ありがとうございました」
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