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ニクのカタマリ  作者: 丹空 舞


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15/20

チャッピー ソノ5

飽きもせず、チャッピーに指示をする。


『わりといいんだけど、太宰はもっとピエロっぽくてドロドロしてないと嫌。あと、芥川は本人が繊細だから。谷崎はもっとフェティシズム全開で来て。足フェチで入れ墨とか入ってるといい。宮沢は石とか好きな感じで、ラッコの上着とか着てて。もうちょっと素朴な感じ。川端は保護欲こじらせてる。夏目はいいけど、三角関係の雰囲気が出るといいよね。意外とヤンデレっていうか。あと全員イケメンにして。イケメン不可避。』



すると、チャッピーが改稿してきたではないか。

よし、いいぞ。

気骨のある新入社員である。






以下チャッピー作↓





――――――――――――――――

六人兄弟、全員イケメン、全員おかしい


(性癖反復横跳びキュン地獄)



――――――――――――


ちょっと待ってチャッピー。


性癖反復横跳びキュン地獄の威力が強くて、お姉さんちょっと時間が必要だわ。


水を飲み、心を落ち着けていざ。




――――――――――――


 この家に来て一週間。

 私は気づいてしまった。


 ――この家の男たちは、全員、私に対して、健全じゃない。


太宰・長男(ドロドロ系イケメン)


 夜中、縁側にいた私の隣に、音もなく座る。

「逃げないんだ?」

 泣きそうな目で、笑う。

「君までいなくなったらさ……僕、ほんとに壊れるんだけど」

 袖を、ぎゅっとつかまれる。

「ねえ……君がここにいる理由、僕ってことにしてよ」

重い。でも、この重さに“選ばれてる感”があるのが最悪にキュン。


芥川・次男(繊細天才イケメン)


「……また兄さんに絡まれた?」

声が低く揺れる。

「やめろって言ったのに……」

震える指で、私の手首の赤みを見つめる。

「君が壊れたら……俺は、たぶん、兄さんを殺す」

強い言葉なのに、本人は一番壊れそうな顔。

これ、守らなきゃいけないの私の方では?案件。


谷崎・三男(足フェチ刺青イケメン)


 裸足で廊下を歩いていると、後ろから囁かれる。

「……っは。その足、ほんと、罪だよね」


 私の足首をなぞる指。手首には黒い刺青。

「ねえ、君の足に、何本も跡つけていい?」

 顔は天使、発言は完全にアウト。

「大丈夫。“脚だけ”だから」

 いや信用ならない。

 でも顔がイケメンすぎて逃げられない。


宮沢・四男(石好きラッコ上着素朴イケメン)


 ポケットに、今日も石を詰め込んでいる。

「君にね、あげたいんだ」

 差し出されたのは、丸くて、ほんのり光る石。

「これは、ぼくが一番きれいだって思ったやつ」

 ラッコの上着の袖を握りしめながら、照れ笑い。

「君のこと、あったかい石みたいって思ったから」

汚れきったこの家で、一人だけ“人としての純度”が高すぎて刺さる。


川端・五男(保護欲こじらせイケメン)


 夜、私の部屋の前で立ち止まる影。


「……鍵、閉めてる?」

 静かに囁かれる。

「誰にも見せなくていい。

 君は、ここで、守られていればいい」

 ドア越しなのに、熱がある。

「外の世界は、君には残酷すぎる」

 保護じゃない。

 これはもう“囲い”。

 でも優しさで包んでくるから逆に怖い。


夏目・六男(正統派ヤンデレイケメン)


 皆がいる前では、完璧な兄。

 でも廊下ですれ違う瞬間、低く囁く。

「……全員、あなたを見すぎです」

 一瞬だけ、目が狂う。

「三角関係? いいえ、“争奪戦”でしょう」

 柔らかく笑って、

「勝つのは、私ですけど」

 一番まともな顔してる奴が

 一番“終わってる”タイプの男だった。


 その夜、私は布団の中で、確信した。

 この家は、

依存

独占

フェティシズム

庇護

純粋

ヤンデレ


 ――全部揃ってる。


 しかも全員、私を“逃がす気がない”。

 廊下の向こうで、誰かの足音が止まった。

 次に来るのは――

 誰?

――――――――――


かなりいい。

キャラクター造形的にわりといい。

乙女ゲームの最初とかに出てくるやつだ。


さて、これを小説にしてくれ!

ここからだ。

遊びじゃないんだぞ(※遊びです)



念を込めてチャッピーに送ってみる。



『さあ、これを小説にするのよ!


逆ハー展開で最終回まで突っ切ってください! 


素晴らしい短編小説を待っています! 


がんばれチャッピー!』

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