第5話 幸せの可能性
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僕は翌日後悔した。
「やってしまった。選択を違えてしまった。」
過去であり未来である僕の愛すべき家族にもう会えないのではないか。
だが、恐怖が去った僕は考える力を取り戻していた。
そして結論に至った。
僕が妻と出会うまでの学歴や、関係するであろう出来事を抑えていけば可能性があるのではないか。
そう思って僕は再びここから模倣する決意をした。
そうして数か月が経った。
僕は本来経験しなかった、望んでいたができなかった、楽しいままの中学校生活を続けていた。
そして、本来形成されていたはずの価値観は形成されず、僕は人に共感して生きる人種へと変わっていった。
34歳の僕は、義理や人情ではなく、物事で意思決定をするドライな人間だった。
それが義理人情に揺らぐいかにも人間臭い人種になっていったということは、僕の未来が大きく変わることを意味していた。
それは本来の、一度目の僕にとっては間違いなく「不」運であったことだろう。
次第に34歳としての意識も薄れていき、いつしか僕は過去であり未来である僕の愛すべき家族のことを考えなくなってしまっていた。
過去でしかなくなってしまったのだ。
なんとなくぼんやりと思い出した時、僕は考えてしまった。
「このままの人生の方が幸せなのかもしれない。」
僕は人が嫌いだった。
そうなった時に飼っていたペットが唯一の僕の理解者であり、慰めをくれる存在だった。
それ故に僕は動物が大好きで、人と同等以上の家族として接するようになった。
僕は他人を信じなかった。
それ故に重要な局面では全て自分で解決してきたし、そのためのスキルをあの時から身に付けた。
一方、人は利用するには有用だとも学んでいき、人を利用するための術を学んでいった。
それも今となっては必要ないのかもしれない。
僕はこのRe ariseの意味がわかったような気がして、眠りについた。
目が覚めると中学2年のあの日に戻っていた。