第25話 1回戦突破 ※性的な表現が含まれています※
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彼女と付き合い始めたころ、僕は大学にほとんどいっていなかった。
行く必要がなかったからだ。
単位は3年目の前期が終わった時点でほとんど取り終えており、ゼミだけ出席すればいい状況になっていた。
授業が多かろうが少なかろうが学費がかわらないことに納得いかない僕は授業を取りあえず入れてはいたのだが、資格の勉強を優先していたので、結果大学にいかなくなってしまった。
唯一の防波堤であったゼミに関しても、僕は資格を取るために活かせるゼミに入ったのだが、資格の勉強で他のゼミ生よりも数段上の知識を持っていたため、教授からこなくても単位をあげると言ってもらっていたため行かなくなってしまった。
3年の後期からほとんど大学にいっておらず、卒業式すら式が終わってから証書だけもらいに行ったぐらいなのだが、僕はそのことを後悔している。
もっと大学生活を楽しむつもりで入学したのに、過ぎてみれば楽しめたのは1年目だけだったからだ。
僕に残っている学校というものの記憶は、小学校と大学の1年目ぐらいなのだった。
それはなんだか寂しいと思うのだ。
まぁとにかく大学に行かなくなった僕は、専門学校に近いところに住んでいる彼女と半同棲状態になった。
家に帰るのがめんどくさいのでそのまま泊まって、彼女は本校生なので朝から行くが、僕は外部生なので夜からなので、彼女の家で自学習をしたりだらだらして夜に専門学校に行っていた。
バイトがある日は実家に帰っていたが、なんだかヒモのような気分だった。
そして彼女との付き合いにおいて僕の人生で重要な要素は性についての価値観だった。
歴代もそうだったのだが、ここに来てやっと、僕は自身の性の問題にある程度決着をつけることができるのである。
彼女とは最初からそれなりにセックスをしていた。
だが一回が限度であり、それすら最後までできないことの方が多かった。
興奮冷めやらぬといったことが僕にはなかった。
彼女はあったのだが、その都度僕はトライはするのだが、息子さんが反応してくれないのだった。
そしてある日、彼女は泣き出してしまった。
僕は申し訳なさに押し潰されそうになり、今迄の経緯を話した。
すると彼女は納得してくれ、「鍛えていきますか」と冗談を交えて僕の専属トレーナーとなってくれたのだった。
そうして僕は1回はなんとか問題なくできるようになった。
今でも2回戦はできないままなのだが。
話しは変わるが、
僕は大学4年目の後悔がいくつかあるのだが、そのうちの一つは卒業旅行に行けなかったことだ。
日本一周か海外にでも行きたいなと思い、アルバイトの給料のほとんどを使わずに取っていた。
およそ100万円ほど貯まっていたので十分に旅行できるはずだったのだ。
だが、就職先から辞令が下り、僕の配属先は東西の垣根さえも越えてしまう中々の距離となった。
元々の話では90%は今いるところから始まり、後々全国転勤もあるだろうとのことだった。
後からわかったのだが、最初から遠方に行ったのは200人近い同期の中でも数名だったようだった。
まぁとにかく僕は会社から急に車を買うように言われたのだ。
車がないととても通勤できるレベルじゃない地方に配属になったからだ。
住居としては、そこそこな都会に賃貸住宅を寮として借りているのだが、店舗は農村部に集中していたため、寮から店舗まで車で30分はかかるのが当たり前だった。
そのため車が必要だったのだ。
車を持てることはうれしい。
が、「今急にか」というのが本音だった。
そうして僕は車と引っ越し、新生活の準備資金として貯めていたお金を使い果たすことになり、旅行にいけなかったのだ。
僕は後輩や教え子にいつも言っている。
「親に借金をしてでも卒業旅行には行け」と。
そんなある日僕は思い付きで旅行にでかけた。
昼に思い付き、その日の夜には夜行バスに乗って結構遠くの他県まで観光に行った。
朝6時ごろには駅に着き、いろいろ見て回ろうと思っていたのだが、有名な観光スポットだったのだが、僕にとってはなんの魅力もなく、あまりのおもしろくなさにその日の夜行バスで帰るはずだったのだが、在来線の電車を乗り継いでかなりの時間をかけて家まで帰ってきてしまった。
それが僕の大学生活の締めくくりの旅行となったのだった。




