第23話 将来のビジョン
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資格についてだが、僕は大学に入って3年目、4年目の年に挑戦していた。
3年目の年が初めての挑戦だったのだが、あと2問というところで不合格となってしまった。
僕と親友は揃って不合格だったのだが、合格発表があった帰りの電車で、僕と彼は黙って泣いていた。
僕はあまり不の感情を表立って出すことがない。
涙することもほとんどないのだが、あの時は自然と涙が出た。
男泣きというやつなのだろうか。
僕は今まででしたことのないほどの努力をしていた。
今思えばもっと効率よくできたと思うのだが、当時の僕はすごくがんばってはいたと今でも思う。
悔しくて涙が自然と出たのは初めての体験だった。
それほど何かに打ち込んで、全身全霊をもって取り組んでいたのだろう。
この経験は僕に真っ当な真理を教えてくれた。
そして次の年の挑戦もあえなく失敗となった。
あと1問だった。
その時は涙はでなかった。
それは初年度ほど真剣に打ち込めなかったからだろう。
一度やったことをなぞるだけの退屈な日々だった。
今このRe ariseもそうではあるのだが、今僕は子どもに伝えるべきことを、僕の人生で得たものを再び強く認識して未来に活かすことを目的としている。そのため退屈な日々とは思いはしていないのである。
話を戻すが、
同じ内容の勉強を繰り返すことに辟易としていた。
気持ちが削がれていた。
大学受験の浪人生などはこういった気持ちになるのだろうと実感していた。
ちなみに、浪人した人が現役時代第一志望だった大学に合格できる確率は30%もない。
それはまさに僕が感じたことが原因なのだろう。
モチベーションが保てないのだ。
まぁとにかく僕は資格受験に失敗したのだった。
そして僕はより明確にビジョンを作った。
1.26歳までに資格を取り、独立開業に向けて必要な経験をする
2.26歳までに資格が取れなかった場合は教育関係の仕事をする
僕はこの二つを軸に就職活動をしていた。
もちろん第一目標である独立開業に向けてを前面に出していた。
将来的に必要となる力はなんなのか。そのために何をしておくべきなのか。
それらを調べ、そのためのステップを描いたのだ。
そして僕が出した結論は、
1.人事の経験をしておいた方が良く、可能な限り大企業である方が良いこと
2.社長や人事の責任者と共に仕事をして人脈を作っておく必要があること
であった。
そのために僕はまず、大企業の人事を目指すことにした。
だが、新卒で人事に配属は考えにくいことであり、僕にはまだその能力もなかった。
結果、僕はアルバイトで培った能力を活かすため、接客の仕事を選んだ。
僕はホームセンターのようなところでアルバイトしており、ホームセンターという場所も好きだった。そのため就職はホームセンターにしようと考えた。
そうして全国展開しているホームセンターに的を絞り、選考に進んでいったのだが、すぐに数社から内定をもらうことになった。
氷河期であったにも関わらず、だ。
内定をもらった後も僕は就職活動を続けた。
行くところはもう決めていた。
それにも関わらず就職活動を続けたのは、楽しかったのだ。
企業が僕のことを知ろうと質問してくる。
グループワークであれば、就活生が自分を売り込もうと必死になっている。
相手を蹴落とそうとする人もいる。
圧迫面接もあった。
そのすべてが僕には愉快だった。
僕は性格が悪い。
人の醜い心の在り様を見るのが好きだ。
就活はその花園だったのだ。
僕にとって内定は簡単に取れるものだった。
どんどん内定をもらう僕は、誰かにとっては幸運の持ち主に見えたことだろう。
だがそれは、僕からすれば来るべくして来た「幸」な運命なのだ。
就職氷河期になり、大量採用で振るいにかける時代が終わり、能力を見られるようになっていたからだ。
そしてそのための準備を僕はしていたからだ。
だが結論からいってしまうと僕は就職先の選択を誤ってしまったのだ。
それは傲慢になっていた僕への罰とも言える、「不」運なのだった。




