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異世界転生後輩  作者: 一之三頼
第3章 教皇と■■
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行こうぜルーメン

「まぁ正直言ってオレじゃ力になれるか分からないけどよ、相談してくれて嬉しいぜ。」

「俺一人で動こうにも手詰まりだったからな。」

「しっかし教会なぁ……いっその事ルーメンに行ってみるか?」

「でも個人的な理由でここを長い間開けるのはどうかと思うし、アルステッドもまた話をしたいって言ってたし、何より一人でアニーに会いに行ったってバレたらレオノーラ辺りに恨まれるぞ。」

「そこまで堅苦しく考えなくて良いんじゃないか?レオノーラの方は……まぁ……上手い事誤魔化しとけ。」


モルダは気軽に言ってくれるが、代理とは言え『差し伸べる手』のリーダーを任されている以上、無責任な事は出来ない。

レオノーラもそう簡単に誤魔化されたりはしないだろう。

と言うか、本人も内心『レオノーラは誤魔化されないだろうな』って思ってるだろ、その言い方は。


「あぁ、それとルーメンには拠点が無いんだが……」

「無いのか?それならなんでルーメン行きを進めたんだよ。」

「向こうの方にディーゴ商会って言う組織があるんだが、そいつらとは縁があってな。ジャックの名前を出せばちょっとの間寝床を貸してもらうくらいは出来るはずだ。」


ディーゴ商会……どこかで耳にした覚えがある気がする。

いったいどこで聞いたんだったか……。

ともあれ、何故かルーメン行き前提で話が進んでいるが、俺は行くなんて一言も言っていない。


「なぁ、モルダ。気持ちはありがたいんだけど、ルーメンには行かないぞ。さっきも言ったようにこっちでやる事だって沢山あるし、情報も足りてない。そんな状況で向こうに行くわけにもいかないだろう?」

「えー、行こうぜルーメン。」

「ちょっと待て、一緒に行くつもりだったのか!?」

「一人で行ってバレたらマズいってんなら二人で行けば良いんだろ?」

「そういう事じゃない……!」

「それならレオノーラも連れて行くか?」

「そういう事でもない!」


相談したのは間違いだったか?

そう思わずにはいられないくらいには話を聞いてくれない。

しかし一人で考えていても行き詰るのも事実……。


「んー、でもディーゴ商会、と言うかそこの会長のディーゴを頼るのは悪くないと思うんだけどな。」

「どうしてだ?」

「商会の奴らは陸路だけじゃなくて、船を使って海路で交易をしてるんだよ。そんで海上事故とかが起きたりしないようにって祈りを捧げる連中が多い、つまりは信心深い奴が多いんだ。」


なるほど、教会とあまり関係の良くない転生者として話をしに行くよりも、教会と近しい立場の商会の人たちに渡りをつけてもらって話をした方が良いって事か。

それならばルーメンに行くのも悪くはない、のか……?

しかしなんだがモルダに誘導されている気がするんだよな……


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