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異世界転生後輩  作者: 一之三頼
第3章 教皇と■■
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周辺の地理を

夕食を食べ終え、俺やレオノーラ、モルダといった一部の面々は食堂に残って地図を見る。


「結局、アニーが戻ったって言うルーメンってどこにあるんだ?」

「どうせだから周辺の地理を一から教えてやるよ。前はリョータが教師だったが、今回はオレの番だ。よく聞けよ。」


俺が問い掛けるとモルダは得意げに笑みを浮かべて胸を張る。

確かに地図は見た事はあるが、ジョセフの起こした内戦やラディウムの問題に首を突っ込んでいて、正直なところ未だに地理関係をあまり覚えられていないのだ。

ここは感謝して話を聞かせてもらうとしよう。


「まずここが王都マスカ、オレたちのいる場所だな。で、その西に共和国騒動の時に避難してたワシャールがある。」


モルダは地図に指を差して都市の場所をゆっくりとなぞる。

マスカは共和国のリーダー、ジョセフとの戦いが記憶に刻まれている。

と言っても実際にジョセフを倒したのはジャックなのだが。

ワシャールはこの世界に来て初めて訪れた規模の大きな町だ。

そしてその道中でタガミ先輩が共和国軍の人間に連れて行かれてしまった……。

ラディウムの問題を解決し、戻って来たものの、先輩に関する情報は掴めていない。

しかし、それでも、彼が無事である事を信じて、捜索を続けなくては。


「そっから更に西に行くとオレたちが世話になってるフリードの居るホーエンゼレル領が、そのホーエンゼレル領の北にはハルゲンベン領、西にはレアン領、北西にリョータがついこの間まで居たラディウム領があるな。」

「あぁ、長旅だったよ。改めて思うが広い国だよな。」


それぞれの公爵領の境目に薄く線が引かれ、色分けされている。

ラディウムは海を隔てた島の領地で、船が無くては行く事が出来なかった。

それ以外の領地に関しては通過した事はあるだろうけれど、滞在した事はない為、印象に乏しい。


「それでワシャールの南西に行けばトリア領があって、その先にあるアリペア半島の真ん中くらいにあるのがルーメンだ。」

「ここからは結構離れてるんだな……。」

「まぁ今紹介したのは王都から西の方だから更に東の方にも国土が広がってるんだけどな。一番東にある支部と比べりゃ全然近い方だぜ?」

「ですが、気軽に会いに行ける距離でもありませんよ……。」


トリア領には一度だけフリードに連れられて行ったことがある。

強いて言うのであれば豊かな領地という印象だった。

その南に海があり、突出する形で半島が形成されている。

そちらだけではなく地図の右の方、東に目を向ければまだまだ広大な領土が広がっており、ウラッセア王国が大陸規模の国家であることが見て取れた。

モルダの言うように相対的にはルーメンも近い部類に入るのだろうが、レオノーラの言うように絶対的な距離感で言えば十分遠い部類に入る。

今のところはルーメンに行く用事は無いが、もしも機会があればレオノーラにも声を掛けて連れて行こう。


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