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初めての依頼

 依頼一覧を吟味していると、アノードに提案された。


「宜しければ、ご一緒しませんか?」


 そう言えば、この二人も登録していたな。一人じゃ寂しかったので、了承する。そして、依頼一覧に目を戻す。今俺達は、ギルドの最低ランク、C-クラスだ。ギルドのランクはC-から始まり、C、C+と上がり、それがB、A、Sと上がって行く。S+ランクの次にXランクがあるらしいが、それは前代の勇者が亡くなってからはいないようだ。勇者、居るのか…と思ったが、ユニ曰く、俺なら秒殺できるらしい。いや、殺さないけどね?と思いながら物色していると、ゴブリン5体を討伐する依頼があった。よし、これに決めた!


「これでどう?」


「いいわね。それにしましょう!」


 よーし。俺達は受付に申告する。


「ゴブリン5体ですね。頑張ってください。くれぐれもお体にお気を付けて、いってらっしゃいませ」


 よし、レッツゴブリンの森!






 森へ入る前に、


武器召喚(サモンウェポン)


 と俺が呟くと、目の前に俺の身長と同じくらいの大きさの大剣が二つ現れた。これが俺の武器か…これで切ったらゴブリンはひとたまりも無さそうだ。


「それが貴方の武器?」


「大き過ぎませんか…?」


 二人はそう言いながら自分達も剣を取り出す。二人のものは軽そうだ……って、俺のも軽い。どうやら所持者には持ちやすい親切設計のようだ。……っと、着いたようだ。

 森の中に歩を進めていくと、一匹のゴブリンが現れた。向うも同じく俺達を見つけ、威嚇してくる。よし、この世界にきて初めての戦闘だ。…来てからすぐのはカウントしない。

 まあ、とにかくやってやる!と意気込み、右手の剣をふる。


 …それは()()()()()()()()()。しかし右手の剣はアニメでよく見るビームソードのように光の刃が伸び、ゴブリンの体を断ち切った。その光はかすっただけでも対象の命を刈り取る()()()()。それがゴブリンの命を消し飛ばしたのだった。


 …俺、なにもやってないよ?


《右手の剣の固有能力(スキル)、”終焉斬(ディヴィニティ)”の力です。》


 へ、なんそれ?と思っているとユニが教えてくれる。


 終焉之剣(ディヴィニティ) 等級:神話級

   終焉斬(ディヴィ二ティ):リーチ延長:読んで字のごとく。剣のリーチが最大五倍になる。

        必滅の闇:かすっただけで対象を殺す、最凶の闇。


 輪焉之剣(ディヴィジョン) 等級:神話級

   連鎖覇(ディヴィジョン)連鎖(チェイン):素振りをすると剣筋の正面から直径三十センチ程の円が出てきてそれが連なるように伸びていき、敵を斬る。


 強くね?剣もチートとは…。討伐部位を切ってギルドから貸し出された袋に入れる。そのころには二人のショックも収まっていたようだ。


「それじゃ、手分けして探そうぜ」


 そう言って提案したのだが、いきなり後ろから謎の声が聞こえた。


「ちょっと、待ってくれないか?」


 そこにいたのは、冠を付けたさっきのゴブリンの五倍ほどの大きさの、ゴブリンの長だった。反射的に身構える。


「待て、敵意はない。少し、話をさせて欲しい。まずは、少しついてきてほしい」


《害意は感じられません。》


 とユニが言ってくれたので、ついていく。

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