成金への道……?
「お金なんか貴方の力でなんとか出来るでしょ」
「いや、そんなことしたらインフレが起こるだろ」
『いんふれ?』
あれ、この世界にインフレって言葉ないの?
今、俺達は宿代を稼ぎにギルドへ向かっている。で、後ろからこっそりついて来ている貴方達は誰かな?というわけでお待ちかねのテンプレである。お金でもくれないかな?裏小路に入り、言う。
「まっくろくろすけ出ておいでー。出ないと目玉をほじくるぞー」
ある種の脅迫をする。そして出てきたのは、黒ずくめの服を着た男の三人組だった。
「本当に真っ黒だった?!」
「何を言っているか分からないが、少し話がある」
謎の男Aが言う。ん?なんだ?
「話、とは?」
「私達も関係あるの?」
あの……、君たち逃げる気マンマンだよね?面倒くさいオーラが漏れ出てるけども。
「ああ、ある」
謎の男Bが言う。やった、あるってよ。二人は少し肩を落としている。勝った!……何にだ?
「お前達には、城へ来て欲しい」
城……区ごとに建てられた城か。
「何の用だ?」
「ドラゴン討伐の件で王が話がある、とのことだ」
良かった。罪スキルの件じゃなかったか。
「ってか、なんで俺達のことを?」
知っている?という言葉を省略したが、あちらもその意を正しく認識している様だ。
「昨日の騒ぎからずっとお前達を尾行していたからだ」
マジで?!お疲れ様すぎるだろ?!
「それより、早く城へ行くぞ!」
「早く休ませろ!」
あ、はい。
「それじゃ城へひとっ飛びするか!」
よし、着いた。ってか初めて転移したけど便利だな。
俺達は"王の間"とかと呼ばれていそうな場所の真ん中に立っていた。俺達の前には王座らしきものがあり、その上に男が座っている。あれが王だな。周りには側近らしき者達がいる。この場にいる者達……アノードとカソードを除けば全員驚いている。
「だ、誰だ?!」
でしょうね……。いきなり素性の知れない男達が現れたら驚くのも当たり前だ。
「王よ、この人々が」
「しかし……、顔が違う様だが?」
あ、顔を直すの忘れてた。ってか、なんだったって俺達の顔を知っているんだ?と思ったが、どうやらこの世界にはカメラの様な古代残骸があるのだろう。
いきなり顔が変わる俺達にまた驚いている。
「で、用って?」
「あ、ああ。そ、そうだった。コホン、僕……じゃない、私はガロン・セブン・ガスメタだ。7区王だ。よろしく」
ええと……、頼り無くない?
余談だが、この世界には敬語、というものがあまり無い様だ。例外はアノードや、接客業の人々だ。まあ、珍しいだけで嫌われているわけでは無いのだが。
閑話休題。
「それより、用というのはなんなの?」
いや、カソードさん、ダルそうだな。まあ、昨日のこともあって疲れているのだろうが。
「あ、あ、ああ。ええと、昨日のことを褒め称え、そなた達に褒美をやろう」
お、褒美か?!これで働かなくて済む!成金だぞ、やった!どうだ未来が明るくなったろう!……と思ったのだが、世の中そうは上手くいかないらしい。
「お、王よ!アリシア王女が、何者かによって攫われました!」
な〜に〜、やっちまったなぁ!?
評価、いいね等よろしくお願いします!




