チートの、チートによる、チートのための、チート
前世の料理に負けずとも劣らない料理を堪能した後、四人でトランプをしていた。
「よし、フルハウスだ!」
三人から息を呑む音が聞こえる。……、や、やばい、眠気が……?抵抗する間も無く俺は眠りに落ちる。
う、あれ……。眠りから醒めた俺がいたのはベッドだった。それまでテーブルにいたので、誰かが運んでくれたのだろう。でも、さっきの眠気は何だったんだ?
《先程謎のエネルギーが送られ、スキルが進化しました。悪意のあるエネルギーがあったのでそれを取り除いていたのですが……、主はスキルの進化に伴う低想力モードに入っていたものと思われます。》
は、はあ……?聞き慣れない言葉に困惑する。それよりも、重要なのはスキルが進化した、ということである。あれでもチートだったのに、まだ伸び代あったのか……?
《はい、私がエネルギーを最大限活用したので、もっと強くなっています。》
得意げにユニが説明する。というわけで、トヲルさんのステータス大公開である。
個体名:トヲル・シガミ
称号:世界からの脱却、反逆の意思
体力:4.3F 魔力:∞ 攻撃力:5.8F 防御力:3.9F 早さ:6.1F
スキル:大罪王、反逆主
な、何だ、コレ?ち、ちょ、説明プリーズ!
《まず、世界からの脱却を説明します。世界からの脱却とは、世界の支配から逃れることを指します。この高みに至った者も脱却者と呼びますが、この状態になると脱却者ではない者からの攻撃が一切通用しません。》
ユニの説明が続く。ええと、"F"は、脱却者のステータスを表しているらしい。ちなみに"世界"のシステムにはステータス表示などないため、ユニが一から造ったらしい。
《つぎは、スキルの説明です。》
ユニがスキルの権能を説明する。
大罪王:
虚構・虚数世界:虚構世界の創造、虚数世界の使用が出来る
時空支配:読んで字の如く。時空を支配する。
日食:意思無きモノに究極の破壊をもたらす。また、破壊したモノを虚構世界に複製出来る。
慧眼:情報世界を直接見ることが出来る。
自由創造:イマジネーションだけで何でも創造出来る。
超越覇気:人の域を超えた覇気を使うことができる。”誘惑”も使える。
反逆主:
無限修復:体を無限に再生出来る。
魔力無限:読んで字の如く。魔力が無限になる。
反転:スキルの定義を反転させることが出来る。
う、うはあ。ナンジャ、コレハ。いや、最初の時よりはスッキリしたが……、よく分からないがなんか凄そうだ。
……あれ、いま何時?
《深夜零時ぐらいです。……そう言えば、先程街にドラゴンが出たようなのでアノードとカソードが討伐にむかいましたが……、主はどうなさいますか?》
え、ドラゴンって強いの?
《はい、場合によっては街が二つ、いや三つほど破壊される時もあります。》
いや、それを早く言えよ!俺はベッドから跳ね起き、その街へ向かった……。




